コンクリート工学
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32 巻, 5 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • PRESSS成果物から
    中田 慎介
    1994 年 32 巻 5 号 p. 5-12
    発行日: 1994/05/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    施工の効率化による生産性の向上を図るために, 部材のプレキャスト化が有効であると考え, 日米共同研究の第4フェーズとして「プレキャストコンクリート造」が平成元年度に開始された。これまで未整備であった耐力壁を含むラーメン構造あるいは純ラーメン構造について, 場所打ち鉄筋コンクリート造と同等以上の高い設計自由度をもつプレキャスト構造設計法ならびに製造, 施工法を体系的に取りまとめることが目標とされた。「鉄筋コンクリート造建築物の終局強度型構造設計指針」, 「接合部設計マニュアル」, および施工管理の方法を示した「プレキャスト鉄筋コンクリート部材を用いる建築物の施工品質管理指針」が成果物である。ここでは特にプレキャスト接合部設計法の考え方を中心に示した。
  • 前川 宏一, 長谷川 俊昭
    1994 年 32 巻 5 号 p. 13-22
    発行日: 1994/05/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    本稿は, コンクリート構造物の有限要素解析などで必要とされる連続体コンクリートおよび鉄筋コンクリートの構成則 (応力-ひずみ関係) に関する研究動向と今後の課題について解説したものである。ここでは, 骨材最大寸法の数倍のコントロールボリューム内で空間的に平均化された応力とひずみの関係として定義される連続体コンクリートの構成則のうち, 塑性論的アプローチ, 損傷理論, 塑性・損傷の組合せ理論, 微細構造に立脚したモデルについて述べた。分散ひびわれを有する30~50cm四方のコントロールボリュームに関する鉄筋コンクリート構成則は, ひびわれの密度や本数, 鉄筋比などの影響要因が相互に関連をもって変動するため, 見かけ上, ひびわれの分散性には強く依存しないことを説明した。鉄筋が交差する1本のひびわれを対象とする鉄筋コンクリート離散ひびわれ構成則は, 鉄筋の構成則とひびわれ面の応力伝達構成則を組み合わせたものであり, 単独では表現されない経路依有牲を記述することができる。今後は構成則の論理の明快さと精度や適用範囲のバランスをとり, 部材レベルから構成モデルと解析手法を系統的に検証していく段階にきている。
  • 米田 昌弘
    1994 年 32 巻 5 号 p. 23-30
    発行日: 1994/05/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    斜張橋の長径間化に伴うケーブルの長大化やポリエチレン管被覆ケーブルの一般化およびダブルケーブル方式の増加とともに, 鋼斜張橋のみならず最近ではPC斜張橋においてもレインバイブレーションやウェイクギャロッピングと呼ばれる風によるケーブル自身の振動が大きな問題として取り上げられている。そこで, 本稿では, 斜張橋ケーブルの風による振動について概説したのち, 主にPC斜張橋におけるケーブル制振対策事例について紹介する。また, PC斜張橋ケーブルの制振に関する残された課題と今後の展望についても報告する。
  • 藤原 喜啓, 上岡 政夫, 宝示戸 恒夫
    1994 年 32 巻 5 号 p. 31-40
    発行日: 1994/05/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    中筋川ダムではコンクリート打設工法に拡張レヤー工法を採用しており, その面状打設の特徴を反映させ, ダム堤体下流面をステップ形状にすることとなり, このステップを含めたダム全体め景観設計を行った。ステップ形状を踏まえたうえで全体コンセプトの十分な検討を行い, ステップのデザインを活かすかたちでダム全体のデザインにいくつかの試みを行っている。ここでは, 下流面ステップ形状の検討経緯, 全体コンセプトの考え方, 細部デザインの試みとその施工について述べる。
  • 関口 武一, 笹井 幸男, 石塚 喬康
    1994 年 32 巻 5 号 p. 41-49
    発行日: 1994/05/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    中央自動車道富十吉田線では数多くの鋼橋RC床版に凍結防止剤による塩害を引き起こしている。塩害を受けた3橋の床版劣化度調査, および今回実施した古川渡橋の床版対策 (取替) 工事について紹介する。当工事は供用中の高速道路のため, プレキャストPC床版, 床版撤去敷設機, スリップフォーム工法等の新しい技術を導入して工期短縮や作業の省力化等を図ったものである。
  • ピロン併用張出し工法
    土谷 義勝, 三村 啓子, 新井 英雄, 永井 篤
    1994 年 32 巻 5 号 p. 50-56
    発行日: 1994/05/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    東扇島高架橋 (仮称) は, 平成6年度供用予定の首都高速湾岸線 (4期) の一部を構成する9径間連続PC箱げた橋である。立体交差している道路の一つである半地下構造の川崎市道上の施工を道路供用中のまま行う必要が生じたため, 主げた上のピロンから斜材により吊り補助併用の張出し工法を採用した。張出し施工による突き合わせ誤差を抑えるため, 斜材張力管理を主とした計測を実施, 効果を上げている。幅員14.25m, 斜吊り張出し施工長40mの工事規模は, けた橋における同工法施工例のなかでは国内最大級である。
  • アルカリ骨材反応 (その2)
    川村 満紀
    1994 年 32 巻 5 号 p. 68-75
    発行日: 1994/05/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
  • (2) 繊維補強コンクリート
    辻 幸和
    1994 年 32 巻 5 号 p. 76-82
    発行日: 1994/05/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
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