コンクリート工学
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33 巻, 5 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 長滝 重義, 杉本 貢
    1995 年 33 巻 5 号 p. 5-14
    発行日: 1995/05/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    本論文は, 本年3月に改正・公示されたJISA6204 (コンクリート用化学混和剤) の改正の背景と概要について解説したものであり, 改正内容の骨子である。本規格の中に高性能AE減水剤を規定することによる高性能AE減水剤の規定値および試験方法, 試験に用いる粗骨材の砕石への統一, 単位容積質量試験の容器の追加, 供試体の養生温度の20±2℃への変更, 報告書の標準様式の修正と用紙のA列4番への統一等について記述している。また, 本規格の改正原案調査作成委員会で検討された今後の課題や凍結融解試験結果についても紹介している。
  • 沼田 晉一
    1995 年 33 巻 5 号 p. 15-24
    発行日: 1995/05/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    土木学会において, 1986年に「高炉スラグ微粉末の品質規格 (案) 」と1988年に「高炉スラグ微粉末を使用したコンクリートの設計施工指針 (案) 」を制定し, 日本建築学会では1992年に「高炉スラグ微粉末を用いたコンクリートの技術の現状」を取りまとめて公表した。現在では, 高炉スラグ微粉末は様々な品質のものが様々な工事目的のために精力的に研究され使用されている。品質規格に関しては, 鉄鋼スラグ協会JIS原案作成委員会では1年以上の調査研究のうえ高炉スラグ微粉末の品質を分類して3種類を規定し, 1995年3月にJISA6206「コンクリート用高炉スラグ微粉末」が公示された。これを受けて, 両学会では現在上記の指針類の見直し作業に着手している。
    本稿は, この約8年間の技術の動向の内, まずJIS規格の私的な解説を行い, 次いで高流動コンクリート, 低発熱コンクリートおよび高強度コンクリートにおける高炉スラグ微粉末の作用に焦点を当てて記述する。
  • 研究の動向と問題点
    北山 和宏
    1995 年 33 巻 5 号 p. 25-33
    発行日: 1995/05/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    鉄筋コンクリート骨組の十字形柱・はり接合部内を通し配筋されるはり主筋の付着性状について論じた。はり降伏の先行する骨組でははり主筋の付着劣化は避けられず, 接合部からの抜け出しが生じる。これが部材や骨組の耐震性能に与える影響として, はりの降伏変形の増大, はりヒンジ部コンクリートの早期圧壊, 履歴形状のピンチ化および接合部内のせん断抵抗機構の変化を指摘した。合理的な付着設計を行うためには, 骨組全体の地震時挙動に悪影響を与えない程度に付着劣化を認める方法と, すべての接合部内の付着を健全に保持する方法との二つが考えられることを説明し, 具体例を示した。
  • PC斜張橋ブロック張出工法
    胡 信弘, 南山 剛
    1995 年 33 巻 5 号 p. 37-42
    発行日: 1995/05/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    平羅橋は, 大崎下島地区農道整備事業の一環として, 大崎下島と平羅島とを結ぶ単径間の1室箱げたPC斜張橋である。プレキャストブロックよりなる主げたは張り出し工法によって架設されたが, これは日本で初めてのことである。PC斜張橋は, 塩害対策面を考慮して選ばれ, また, 単径間の斜張構造は橋体下の漁場の確保と平面線形での見通しの面を考慮して選ばれた。プレキャストブロック工法は, 工期短縮と高強度コンクリートの品質管理上の理由に加え, ブロックの製作とストックのためのヤードが近隣に確保できたことから適用された。
  • 向井 幸一, 小木 茂, 風間 三雄, 八十島 治典
    1995 年 33 巻 5 号 p. 43-51
    発行日: 1995/05/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    この工事では, 病院建築にこれまで一般的とされてきたSRC在来工法を見直し, 工業化工法を積極的に取り入れた。スパンおよび階高の標準化をベースに, 躯体のプレキャスト化, 仕上材の湿式から乾式への転換等を進めた。主体構造のSRCをPCa化する際には, 継手の方法と性能が問題となる。実施に先立ち, 施工実験を行い, 一体性を確認した。さらに, 本設柱を利用して全天候型仮設屋根を架け, 建築作業環境の改善, 品質の確保, 工程の安定化をはかり, 将来の自動化施工に向けての第一歩とした。
  • パイプルーフに近接したトンネル躯体工における頂版の施工とコンクリートの品質管理
    久保田 強, 小森 和男, 藤井 泰一, 三浦 律彦
    1995 年 33 巻 5 号 p. 52-60
    発行日: 1995/05/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    首都高速中央環状王子線の飛鳥山トンネル新設工事における街路交差点下のトンネル躯体工は, 仮設のパイプルーフ直下に近接施工するもので, 多数のH鋼等が障害となり頂版コンクリートの打設が困難な状況にあった。そこで, 頂版のコンクリートに高流動コンクリートを採用し, 締固めが不可能な状況の中でも完全な充てんが得られるように頂版の施工を行うこととした。本稿では, 工事の概要と高流動コンクリートの配合選定の手法, および打設時の品質管理結果について述べるものである。
  • (7) 最近のセメント材料
    佐藤 雅男
    1995 年 33 巻 5 号 p. 73-76
    発行日: 1995/05/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
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