コンクリート工学
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34 巻, 10 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 谷川 恭雄, 長谷川 哲也, 李 聡子
    1996 年 34 巻 10 号 p. 5-13
    発行日: 1996年
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    歴史的建造物の重要文化財指定は, 従来木造建築物を中心として推進されてきたが, 最近は明治時代以降に建設された近代建築物にも目が向けられるようになってきた。本稿では, 近代建築物の歩みと文化財登録制度について概観したのち, レンガ造, 石造, 鉄筋コンクリート造などの近代建築物に対する各種補強・補修方法について記述するとともに, いくつかの補強・補修工事の実例を紹介した。
  • 鉄筋コンクリート建築物を例として
    馬場 明生, 寺井 達夫, 大久保 孝昭
    1996 年 34 巻 10 号 p. 14-20
    発行日: 1996年
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    建築生産システムが, 最近の15年におけるコンピュータ技術の急速な発展とともに変化しつつある。この変化は, 急速に発展している統合化した情報システムを媒介として, その歴史のうえで複雑さのために総合的な管理ができなかったという材料生産から建築物完成後の維持管理までの施工を含めた建築生産における顕著な進歩を可能とする。この論文では, 建築生産システム, その全工程を統合化した情報システム, ならびに, 情報化生産の新しい傾向に対応できる鉄筋コンクリート建築構造システムについての近未来における展望に関する先導的な理念について取り扱っている。
  • 益尾 潔
    1996 年 34 巻 10 号 p. 21-30
    発行日: 1996年
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    本報では, 既存建物の耐震補強設計の基礎的資料を得ることを目的として, 筆者らが実施した耐震補強実験のうち, RCおよびSRC柱のせん断補強実験の結果と耐震補強設計式との関係について述べる。検討対象とした補強工法は, せん断補強筋巻き付け補強, 鋼板補強, カーボン繊維補強である。これらの補強工法による場合, RC造, SRC造に係わらず, 主として耐震診断基準の評価式を用いることによって, 終局耐力および塑性率をおおむね安全側に評価できるとともに, せん断補強筋量pw・σwyの値が100kgf/cm2程度までは, pw・σwyが大きくなるのに伴って, 限界部材角および塑性率は増大する傾向が認められることを示した。
  • 大本 博之, 渡辺 忠朋, 林 嘉一郎, 牛島 栄
    1996 年 34 巻 10 号 p. 31-39
    発行日: 1996年
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    兵庫県南部地震で被災した鉄道を早期に供用させるために, 盛土の軌道に鋼管ぐいを打ち込んだ後, 受台を製作し, プレキャストげたを架設して仮復旧を行った。また, 仮復旧に用いた鋼管ぐいを補強材の一部として, 鋼管鉄筋コンクリート構造の橋脚とする本復旧工法を採用した。本構造の設計に当たっては, 限界状態設計法を導入するとともに今回の地震で観測された最大地震動の観測波形を用いて動的解析を実施した。また, 採用した鋼管鉄筋コンクリート構造の変形性能についてモデル試験体によって確認した。一方, 施工面では脚柱部のコンクリートを逆打ち工法で打設する必要があり, 締固めなしで充てんできる高流動コンクリートを採用し, 橋脚18基に約1000m3の高流動コンクリートを打設した。本稿では, 震災復旧工法の概要, 列車振動の影響の検討, 高流動コンクリートの製造施工の概要および鋼管鉄筋コンクリート複合構造の耐震性能の検討に関する内容を報告する。
  • 吉田 孝男, 小久保 文雄, 遠山 佑二, 菅 一雅
    1996 年 34 巻 10 号 p. 41-48
    発行日: 1996年
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    (仮称) 高齢者就業総合センターおよび飯田町都民住宅は, 将来の高齢化対策や都心部の人口減少対策を目的とした大規模建築物である。しかし, 工事前の埋設文化財掘削調査による着工遅延の影響で36カ月から31.5カ月への工期短縮化やJR営業線との近接施工による大深度掘削, そして巨大ピロティ空間の施工など, いろいろな問題点について施工計画段階で解決しなければならなかった。このような問題点を解決するための最適工法として, 全面逆打ち工法, リフトアップ工法など種々の施工技術を採用し, 大規模建設工事における急速施工を無事故無災害で達成することができた。また, 逆打ち工法に高流動コンクリートを適用し, 有益な施工結果を得ることができた。
  • 富岡レイクウッドゴルフコース連絡橋橋脚への適用
    菊地 弘, 崎山 郁夫, 黒木 久弥
    1996 年 34 巻 10 号 p. 49-56
    発行日: 1996年
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    橋脚用ハーフプレキャスト工法は, 帯鉄筋を埋め込んだ本体兼用の箱形のプレキャスト型枠を用いた, RC橋脚の省力化施工法である。在来工法の場所打ち工法に比べ, 現地での型枠作業, 帯鉄筋の配置作業を省力化することができる。今回, 本工法の施工性を実証するため, 富岡レイクウッドゴルフコース内の斜張橋の橋脚に初めて本工法を採用した。本報告は, 本工事を通して, 本工法によるRC橋脚の設計, 施工の概要を紹介するものである。
  • 黒岩 秀介, 出雲 洋治, 久保田 清, 早川 光敬
    1996 年 34 巻 10 号 p. 57-63
    発行日: 1996年
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    当建物は都内の11階建て事務所ビルであり, 設計基準強度600kgf/cm2 (58.8N/mm2) の高強度コンクリートを用いた充てん形鋼管コンクリート柱を採用している。この充てん形鋼管コンクリート柱は拘束効果を考慮することにより鋼管を薄く, 小さな断面とする設計になっている。本稿では, 充てん形鋼管コンクリート柱を採用したことによる設計上の効果や, 高強度コンクリートの調合計画等の概要を示すとともに, 圧入工法による施工時の圧入圧力や鋼管ひずみ, 柱頂部のコア圧縮強度等の調査を行い, 今後の施工に参考となる資料が得られたので, その結果について報告する。
  • 中野 錦一
    1996 年 34 巻 10 号 p. 82-87
    発行日: 1996年
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
  • (その9)
    1996 年 34 巻 10 号 p. 88-92
    発行日: 1996年
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
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