コンクリート工学
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34 巻, 4 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 井上 一朗
    1996 年 34 巻 4 号 p. 7-14
    発行日: 1996/04/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    頭付きスタッドは鋼とコンクリートのコネクタとして使用されている。建築の分野で最も多く使用されているのは合成ばりであり, この場合はH形鋼ばりと床スラブコンクリートのシヤコネクタとして機能する。本稿では, 頭付きスタッドの材料・溶接法, および合成ばり以外の利用状況や設計に用いられている力学特性を解説する。また, 現在開発が進められている高強度スタッドや押抜き試験方法の標準化の問題さらには研究の現状についても言及する。
  • 林 芳尚, 中塚 佶, 鈴木 計夫
    1996 年 34 巻 4 号 p. 15-23
    発行日: 1996/04/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    鉄筋コンクリート部材のプレキャスト工法において, グラウト充てん式鉄筋継手は, 後打ちコンクリートが不要で, また, 太径鉄筋への良好な適用性ならびに鉄筋位置の誤差や傾斜への対応が可能であるという特徴を持つ。それ故, 柱や壁のような鉛直部材の接合に多く採用されるようになり, 今後も利用の増大, 継手の高性能化が進むと考えられる。同継手は, その優れた施工性から, 近年, 新しいタイプのものも開発され, 現在までに多くの研究がなされているものの, それらをまとめた報告は見られない。本報では, グラウト充てん式鉄筋継手についての理解と今後の開発等の参考に資するため, 同継手の単体としての性能および応力伝達機構, 部材における性能およびその施工性に関する研究の現状を紹介した。
  • 角田 與史雄, 三上 隆
    1996 年 34 巻 4 号 p. 24-30
    発行日: 1996/04/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    本稿は, 浮力とそれを支えるテンションレグの張力によって安定を得る水中トンネルの特徴と技術開発の現状について述べたものである。まず, 海外における取組みとして, ジブラルタル海峡横断計画, メッシナ海峡横断計画およびノルウェーのフィヨルド横断計画を概観する、次に, 我が国における取組みとして, 北海道で研究開発を進めている水中トンネルを取上げ, その技術的な話題と噴火湾におけるケーススタディーを紹介する
  • 巨大アトリウムの建設と大規模地下逆打工事
    阿部 智
    1996 年 34 巻 4 号 p. 31-39
    発行日: 1996/04/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    ガラス棟は, 吹抜容積250000m3のガラスアトリウムで, その大屋根は, 2本の大柱のみで支えられる特殊な構造形態を成す。その構造体の層間変位を支配する大柱の剛性を高めるために, 80N/mm2の高流動・高強度コンクリートを柱に充てんしている。敷地周囲は全て鉄道構造体に囲まれ, 地下21mの地下工事は逆打工法で進められた。ただし, 連壁と地下躯体は防振対策上, 縁が切られており, それに対応した特殊な逆打躯体工事が要求された。また, 地下2階中央には, 2層吹抜空間があり, 長さ60mのPCブリッジが切ばりとして, 地下1階に渡されている。これはプレキャストブロックを現場で連結し, プレストレスにより一体化された地下の橋となっている。
  • 山本 員也, 石原 孝和, 竹田 宣典, 安部 要
    1996 年 34 巻 4 号 p. 40-48
    発行日: 1996/04/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    長野オリンピック冬季競技大会におけるボブスレー・リュージュトラックは, 複雑な断面形状を持つ我が国初の鉄筋コンクリート構造の人工凍結コースである。コースの断面形状が三次元的に変化するため, 型枠を製作してコンクリートを打込む方法の適用は, 工期およびコストの面から困難であり, 吹付けコンクリート工法による施工方法を採用した。コンクリートには, 鉄筋やクーリングパイプの間隙への充てん性, 直立した壁部における付着性, コース表面の氷着に対する凍結融解抵抗性等が要求されたため, 高性能AE減水剤や増粘剤の使用および適切な配合選定を行い, 施工性および耐久性に優れる吹付けコンクリートを適用した。本報告では, 鉄筋コンクリート構造物に吹付けコンクリート工法を適用した長野五輪ボブスレー・リュージュトラックの建設工事のコンクリート材料・配合および施工方法について紹介する。
  • 峯村 英二, 牧野 真一郎, 西田 徳行, 高橋 秀樹
    1996 年 34 巻 4 号 p. 49-55
    発行日: 1996/04/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    上信越自動車道神川橋 (仮称) は, 景観を重視した全長714.5mの20径間連続RCアーチ橋である。このアーチリブの施工は, 最小厚さ60cmの部材に上面型枠を設置した密閉された空間でのコンクリート打設となり, 締固め作業は厳しい作業となる。そこで, 構造物の耐久性と信頼性の向上, 施工性の改善および将来的な構造物への適用性を検討するため, 高流動コンクリート約200m3を試験的にアーチリブ1径間に採用した。そして, 今後の合理化施工の可能性としてリブ厚の低減を検討した。本稿は, 適用した高流動コンクリートの配合, 品質管理結果, 側圧および温度応力の現場計測結果ならびに今後の適用に向けての所見を述べるものである。
  • エコセメント
    内川 浩, 尾花 博
    1996 年 34 巻 4 号 p. 57-63
    発行日: 1996/04/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
  • (第5回) 高炉スラグ微粉末を用いたコンクリート
    依田 彰彦
    1996 年 34 巻 4 号 p. 72-82
    発行日: 1996/04/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
  • その6
    福島 順一
    1996 年 34 巻 4 号 p. 83-84
    発行日: 1996/04/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
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