コンクリート工学
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34 巻, 5 号
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  • 三橋 博三
    1996 年 34 巻 5 号 p. 5-15
    発行日: 1996/05/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    コンクリートのひび割れ挙動を扱う手法として発達してきたコンクリートの破壊力学は, コンクリート構造内のひび割れ領域が局所化し, 限られた少数本の大きなひび割れがその構造の全体挙動を支配する場合に特に有効である。このような現象は, 鉄筋コンクリート構造のはりや柱のせん断破壊をはじめ異形鉄筋まわりの付着ひび割れなどにも見られ, せん断耐力への寸法効果などの問題解明にコンクリートの破壊力学が応用され, 注目を集めている。本稿は, 特に鉄筋コンクリート構造のひび割れ挙動の解明とその設計への応用の現状を中心に, コンクリートの破壊力学の最近の研究動向について概説するものである。
  • 下山 善秀
    1996 年 34 巻 5 号 p. 16-22
    発行日: 1996/05/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    パイル, ポール, ヒューム管などの製造に用いられている遠心力締固め方法は, 密実度の高い高強度コンクリートを容易に達成できる確実な方法といえる。しかし, この方法にはスラッジが発生するといった課題があり, これを解決するために, 種々のスラッジ防止剤あるいは低減剤が研究開発され, 最近, その一部が実用化されるに至っている。そこで, これらのスラッジ防止剤あるいは低減剤を効果面や材料面から総括的に分類して紹介するとともに, その効果のメカニズムについてもレオロジーの面から説明を加えた。
  • 太田 晃
    1996 年 34 巻 5 号 p. 23-32
    発行日: 1996/05/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    最近のコンクリートの高強度化, 超高強度化に対する技術進歩には目ざましいものがある。超高強度コンクリートを製造するためには, 現在普及し始めた一般の高性能AE減水剤を使用し, 配合やセメントの種類を選ぶことによりFc=60~80N/mm2, あるいはFc=100N/mm2級までは, 対応することが可能である。しかし超高強度コンクリートの試験施工, 実施工が増えるに従い, 施工性の面からさらなる減水性を持つ混和剤が要求され, 超高減水性の超高強度コンクリート用高性能AE減水剤が開発され, 市販され始めている。本稿では, 超高強度コンクリート用高性能AE減水剤の種類, 化学構造, 作用機構, コンクリート試験結果例, 施工例等の現状を概説する。
  • 小早川 敏, 三瓶 昭彦, 蔵 正幸, 黒田 康成
    1996 年 34 巻 5 号 p. 33-41
    発行日: 1996/05/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    ラーメンプレキャスト(RPC)工法は, 工事現場での省力や工期短縮の効果が大きいため, 近年盛んに適用されつつあるが, 施工性や生産性, 経済性を改良してさらにその適用性の改善を図っていく必要がある。工法の適用性を改善するためには, 設計面や施工面での合理化や技術開発を進めると同時に, それらを上手に組み合わせて実用化する必要があり, そのためには構法と工法が一体となったアプローチと協調が不可欠である。本報は, 計画当初より設計・技術開発・工事の各部門が一体となって新技術や設計法に取組み, 実施に移された事例について, それぞれの導入のねらいと結果を報告するものである。
  • 有働 人志, 福田 秀樹, 小深田 信昭
    1996 年 34 巻 5 号 p. 42-48
    発行日: 1996/05/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    天草諸島と宇土半島を結ぶ国道266号 (天草パールライン) は昭和41年に日本道路公団の手で開通した。この区間は, 1号橋から5号橋までの五つの橋りょうで構成され, 3号橋と4号橋は国内初期のディビダーク工法によるプレストレストコンクリート橋として知られている。その4号橋 (前島橋) では, 施工後27年間にわたって海洋上の厳しい塩害環境に曝されたためか, 表面にひび割れや錆汁などが観察されるようになった。そこで, 現在の管理者である熊本県により, 損傷調査が実施され, その結果に基づいた補修工事が行われた。これらの調査と補修工事について工事記録をまとめたものである。
  • 原 克己, 阿波野 昌幸, 田渕 博昭, 濱田 一豊
    1996 年 34 巻 5 号 p. 49-60
    発行日: 1996/05/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    大阪市新中央体育館 (仮称) は, メインアリーナ, サブアリーナなど全ての施設を公園地下に設けるという前例のない建物である。直径110m, 高さ30mのメインアリーナを覆う屋根は, プレストレストコンクリート球形シェル構造とした。屋根面の盛土・植栽等の荷重 (平均5~6t/m2) を支持するシェルドームに対し, その裾野部とテンションリングには約2万tの緊張力を導入する。また, シェルドーム部はプレキャストPC部材と現場打ちコンクリートの合成構造とした。本稿は, 大断面を有するテンションリングのマスコン対策, およびシェルドーム裾野部・テンションリングへのプレストレスカの導入について報告する。
  • シリカフュームを用いたコンクリート
    松藤 泰典
    1996 年 34 巻 5 号 p. 70-75
    発行日: 1996/05/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
  • (その7)
    1996 年 34 巻 5 号 p. 76-78
    発行日: 1996/05/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
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