イギリス建設業界では, 施工速度や構造物のイニシャルコストおよびライフタイムコストに強い影響を与える生産性ならびに品質向上について常に見直しが行われてきている。最も大きな影響要因は広義の意味での “設計” であり, これは標準設計を広く用いることと施工性を重視した詳細設計を行うことと関連する。一方, コンクリート工事については, 多岐に渡る新技術が開発されてきてはいるもの, 十分に活用されてはいない。型枠システムと鉄筋工のプレハブ化にはさらに努力が必要である。構造物の建設および供用中のコストを削減するためには, 概念設計から供用中の維持・管理までを融合したアプローチが要求される。
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