構造物維持管理のための要素技術として, 構造物を破壊することなく測定できる非破壊試験法に対して大きな期待が寄せられている。非破壊試験法の適用をライフサイクルコストミニマムの観点
1) に立って見るとすれば, 供用開始からその劣化度を継続的に調査しながら効率の良い維持管理が行われるようにする, 予防的な点検技術も必要になると考えられる。また, 現状各種各様の非破壊試験法が提案されているものの, それぞれの特徴を明確にしてうまく使い分けるといった点からすると, まだ十分な整理がなされていないと思われる。合理的な維持管理を行ううえで, これら技術の特徴を整理し位置づけを明確にしていくことが重要であると考える。
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