フライアッシュのセメントコンクリート分野への有効利用を促進する事を目的として, JIS A 6201「コンクリート用フライアッシュ」が改定された。新しいJISの特徴は, 従来は規格外であった強熱減量の大きな (5.0-8.0%) フライアッシュおよびブレーン値の小さな (1500-2500cm
2/g) フライアッシュを規格に取り込み, また, 高品質のフライアッシュ (強熱減量3.0%以下, ブレーン値5000cm
2/g以上) の規格を追加して, 4種類としたことである。本稿では, JIS改正の背景および品質規格の設定の根拠等を解説する。
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