東北新幹線盛岡-八戸間の延伸に伴い, 東北本線沼宮内駅の北側に在来線を跨ぐ11径間連続PC箱げた橋 (沼宮内Bi) が完成した。本橋りょうの上部工には, 最近, 開発・実用化された独立空隙型人工軽量骨材を用いた軽量コンクリート (設計基準強度40N/mm
2, 単位容積質量1800kg/m
3) を全面的に採用した。また, 跨線区間, 跨道区間はコンクリートの剥落対策として短繊維を混入した軽量コンクリートを打設した。本稿では, これらの新しい軽量コンクリートの本橋りょうへの適用に際して実施したコンクリートの材料特性, 構造特性, 施工方法に関する検討内容について概説するとともに, 実施工の結果について紹介する。
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