超高強度繊維補強コンクリートは, 高強度, 高耐久, 高流動特性を持つ材料であり, 橋梁に適用すれば従来のPC橋梁の自重の1/4~1/5程度の低減が実現できる。そのため長大スパン化, 低桁高化や架設工費と下部工費の低減が期待される。本研究では, 長大スパンの橋梁建設を日指してU桁プレキャストブロックをクレーン架設し, その上に床版ブロックを順次架設して接合する工期短縮と経済性を考慮した工法を開発した。U桁ブロックの製作やウェブと床版のジョイントに新工法を取り入れ, 要素実験による検証を経て, スパン35.3m, 幅員3.5m, 桁高0.95mの「赤倉温泉ゆけむり橋」を建設し, 施工性の検証を行った。
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