コンクリート工学
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47 巻, 2 号
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巻頭言
解説
テクニカルレポート
  • 井上 真澄, 岡本 享久, 平尾 和洋, 児島 孝之
    2009 年 47 巻 2 号 p. 2_14-2_20
    発行日: 2009年
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    伝統的意匠性を持ちながら強度と耐久性にも優れる意匠材料の開発を目的として,産地や色彩の異なる陶器廃材を着色材として使用した場合のモルタルおよびコンクリートの力学的特性および色彩について検討を行った。その結果,陶器廃材が強度や耐久性に及ぼす影響は小さく,水セメント比や陶器置換率を適切に設定することで普通コンクリートと同等の性能を発揮すること,その色彩は既存の景観素材の色彩とおおむね一致することが確認された。
  • 佐川 康貴, 松下 博通, 川端 雄一郎
    2009 年 47 巻 2 号 p. 2_21-2_29
    発行日: 2009年
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    再生骨材コンクリートの耐久性のうち,中性化性状および塩化物イオン浸透性状について明らかにするため,各種の促進実験を行った。低品質な再生骨材を用いた再生骨材コンクリートでは,再生細骨材の使用が耐久性低下に大きく影響を及ぼすことを明らかにした。また,モルタルを用いた実験の結果,耐久性の低下は新セメントペースト部の細孔容積の増大によるものであること,混和材を併用することで塩化物イオン浸透抵抗性が向上すること等を明らかにした。さらに,遠心力締固めにより製造したコンクリートポールにおいて,天然骨材コンクリートと強度レベルが同程度であれば,再生骨材コンクリートの耐久性は著しく低下しないことを確認した。
  • 竃本 武弘, 野島 昭二, 藤田 庫雄
    2009 年 47 巻 2 号 p. 2_30-2_36
    発行日: 2009年
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    東・中・西日本高速道路(株)では,昭和63年からコンクリート表面被覆材の品質規格を定め,その規格を満たす製品が橋脚等に施工されているが,中には早期に変状を生じるものがあり十分な効果を得られていない場合がある。NEXCO総研では,コンクリート表面被覆材の耐久性を調査するために平成9年から長期暴露試験を行い,平成19年に暴露10年後の追跡調査を実施した。また実構造物に施工したコンクリート表面被覆材の調査を行った。調査結果から,耐久性能評価方法の見直しが必要と考え,新たな試験方法の検討を行った。
  • 石田 知子, 辻 幸和
    2009 年 47 巻 2 号 p. 2_37-2_45
    発行日: 2009年
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    マスコンクリート構造物におけるセメントの水和熱による温度応力に起因する温度ひび割れの照査は,温度応力解析に基づいて実施するのが一般的である。しかし,温度応力解析には多くの時間や労力,ならびに費用がかかるため,より簡便に温度ひび割れの発生の可能性を照査できる手法が求められている。本研究では,マッシブな壁状構造物を対象に最小ひび割れ指数を簡易に算定する手法について提案する。そして,この簡易評価手法により,温度降下量は,壁厚,養生条件と断熱温度上昇式をもとに精度良く推定できること,また,最小ひび割れ指数は,壁厚,温度降下ひずみ,自己収縮ひずみおよび拘束係数等を用いて精度良く推定できることをそれぞれ明らかにした。
  • 玉井 真一, 山花 豊, 加藤 学, 西野 元庸
    2009 年 47 巻 2 号 p. 2_46-2_51
    発行日: 2009年
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    東北新幹線(八戸・新青森間)の三内丸山架道橋は橋長450m最大スパン150mのエクストラドーズドPC橋である。本橋梁では,主塔側の斜材定着に1重管構造の貫通固定方式のサドル定着を採用した。1重管構造は,鋼管の付着抵抗力,および鋼管に取り付けたアンカーフランジの引抜き抵抗力により,主塔コンクリートに固定させるものである。採用にあたっては,その性能が明確でないため実物大模型による載荷試験を行い性能を確認した。本報告では,設計計画から性能確認試験,および実橋への適用について報告する。
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