コンクリート工学
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47 巻, 3 号
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巻頭言
解説
テクニカルレポート
  • 山内 匡, 清宮 理, 高橋 久雄, 審良 善和
    2009 年 47 巻 3 号 p. 3_24-3_31
    発行日: 2009年
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    ホタテ全体の約50%を占めている貝殻の有効な大量リサイクル方法の確立を目指し,回転式破砕機によって細破砕したホタテ貝殼を,コンクリート用細骨材として活用したシェルコンクリートの研究を進めている。室内試験や実証試験による,港湾構造物への適用に向けたこれまでの一連の研究成果から,その基本的性質や実用性は普通コンクリートと遜色のない結果が得られている。
  • 加賀谷 誠, 城門 義嗣, 飯村 弥
    2009 年 47 巻 3 号 p. 3_32-3_38
    発行日: 2009年
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    秋田県北部地方で大量に埋蔵される多孔質,高吸水性の火山礫の物理的性質を示した。次に,これを粗骨材として用いたコンクリートの基礎物性を示すとともに,洗い出し仕上げを行って火山礫粒子をコンクリート表面に露出させたコンクリートの衝撃吸収性,反発弾性およびすべり抵抗性を示した。また,高吸水性を活用した植栽基盤としての適否や水路に用いた場合の早期自然回復性能を示した。最後に,火山礫粒子をコンクリート表面に露出させた場合の環境調和特性を活用した公園内舗装および砂防えん堤工埋設型枠の施工例を紹介した。
  • 河辺 伸二, 松岡 重吉, 陳 海峰, 岡島 達雄
    2009 年 47 巻 3 号 p. 3_39-3_46
    発行日: 2009年
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    従来のプレキャストコンクリート製品の工場では,鉛直テーブルバイブレーター,型枠振動機,棒形バイブレーター等によりコンクリートの締固めを行ってきた。これらの振動方式は,作業時に発生する騒音により作業者の労働安全衛生上の問題や,近隣住民の騒音環境悪化の問題が起きている。そこで,作業時の騒音を最小限に抑え,同時に良好なコンクリートの締固めが可能な低振動数かつ高振幅の水平振動方式を提案し研究を行った。本レポートでは,水平振動装置の概要,水平振動方式によるコンクリートの締固めの条件,水平振動方式と鉛直テーブルバイブレーターによるコンクリートの締固めの比較,水平振動方式によるコンクリートの締固め効果の評価について紹介する。
随筆
工事記録
  • 野村 敏雄, 土田 史夫, 佐藤 栄寿, 早川 智浩
    2009 年 47 巻 3 号 p. 3_48-3_53
    発行日: 2009年
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    鉄道高架橋では高欄や床版などに経年劣化が生じており,補修が必要となっている。一方において,列車高速化などの車両の高性能化に伴う,諸設備の性能の維持向上も求められている。そこで,列車運行に影響が少なく低コストで短工期であることを基本として,既存の高欄を有効利用して補修するリニューアル工法を開発した。本工法を適用する上で対象とした既存の高欄は,地覆部がRC構造,高欄部がコンクリートブロックおよび鉄筋と中詰めモルタルからなる構造である。本稿では本工法の成立性を検討した実物大模型による載荷実験結果と,北総鉄道新鎌ヶ谷駅の下り線側約100mの区間において実施した施工の結果に関して報告する。
  • 小林 実, 伊藤 仁, 森島 洋一, 水谷 亮
    2009 年 47 巻 3 号 p. 3_54-3_59
    発行日: 2009年
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    これまでの高層ビル解体は上階から下階に向けて解体していたが,今回開発した工法は,1階の柱直下にジャッキを設置し,1階部分の柱を切断してはジャッキダウンを繰り返してビルを下階から解体するものである。解体作業中の建物の耐震安全性を確保するため,新たに建物内部に鉄筋コンクリート造の壁「コアウォール」と鉄骨製の「荷重伝達フレーム」を設置する。本工法を鹿島旧本社ビル解体工事に適用した結果,騒音・粉塵の飛散低減,近隣が抱く不安感の解消,高所作業がなくなったことによる落下の危険性解消など従来の解体工事の課題を大幅に改善できることを確認した。工期短縮も見込め,解体材の分別・リサイクル率も向上し,環境に配慮した解体工法である。
  • 坂井 彰, 山路 徹
    2009 年 47 巻 3 号 p. 3_60-3_65
    発行日: 2009年
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    関西国際空港2期島南側アンダーパス構造は航空機荷重に耐える必要がある。本工事では大断面のPC桁を用いた蓋掛け構造を採用した。また,対象箇所は地盤沈下が生じる埋立地であるが,この沈下を利用することにより,止水壁等の仮設工事が不要となり,コスト縮減と工期短縮が可能となった。
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