コンクリート工学
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47 巻, 7 号
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巻頭言
解説
  • 井上 芳生, 勅使川原 正臣
    2009 年 47 巻 7 号 p. 7_3-7_10
    発行日: 2009年
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    壁式鉄筋コンクリート造は,第二次世界大戦後の住宅難を解消するために開発された構法であり,平均せん断応力度法による簡易な計算方法により水平荷重時の応力を算定可能とし,かつ高い耐震性能を付与するために多くの仕様書的な規定に基づいて設計されている。壁式鉄筋コンクリート造建築物の構造性能を直接的に評価し,設計自由度のより高い空間を設計可能とする指針(案)を作成した。本稿では,指針(案)の本文とその概要を紹介する。
  • 大即 信明, 上東 泰, 久田 真
    2009 年 47 巻 7 号 p. 7_11-7_18
    発行日: 2009年
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    我が国の社会基盤の老朽化が社会問題化しつつある状況にあって,2009年3月,JCIが刊行している「コンクリートのひび割れ調査,補修・補強指針」が全面的に改定された。本指針は,技術的進展や基準類の改定の内容,ひび割れの補修・補強に関してできるだけ最近の事例などをできるだけ取り込み,それぞれの作業段階でステークホルダーとなる者が誰であるかを明確にすることなどに留意し,初心者から中堅技術者に至るまで容易に対応できる内容とするように努めたものである。
    本文では,今回の改定の要点を明確にし,指針の内容を概説した。
  • 福山 洋
    2009 年 47 巻 7 号 p. 7_19-7_25
    発行日: 2009年
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    建築基準法は,平成17年に明らかとなった耐震偽装事件を発端とするさまざまな問題に法的に対処するために,制度面と基準面においてそれぞれ大きく改正された。本稿では,鉄筋コンクリート構造の関連規定に着目し,それらがどのような経緯と考え方によりどのように改正されたかについて紹介する。ここでは,構造計算方法について新たに告示を制定するきっかけとなった構造計算書の抽出調査の概要と,平成19年6月20日に施行された政令や告示による構造計算関連規定の改正概要について詳しく述べ,さらにこの経験を踏まえ,今後の学協会における研究活動のあり方に関する筆者の私見をまとめる。
テクニカルレポート
  • 虻川 真大, 緒方 努
    2009 年 47 巻 7 号 p. 7_26-7_33
    発行日: 2009年
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    近年,685N/mm2級の高い降伏点とD51等の大きな径を有する太径高強度鉄筋が電炉によっても製造可能となり,今後,橋梁等における適用が増えることが想定される。このような太径高強度鉄筋の定着においては,必要な定着力が大きいために,定着に必要な長さを大きく確保する必要がある。そのため,橋梁の柱頭部における梁との接合部などでは,その確保が困難となる場合がある。また,フックによる定着も,定着部における配筋の過密化に繋がり,施工性,品質の低下の原因となる。そこで,太径高強度鉄筋の機械式定着方法として,同鉄筋に適したモルタル充填式定着工法を開発した。本論文は,開発した定着工法の概要,定着性能およびその施工法について述べるものである。
随筆
工事記録
さろん
海外だより
国際情報
委員会報告
コンクリート診断士のページ―2008年度診断士研修会での調査報告書特集―
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