コンクリート工学
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49 巻, 4 号
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巻頭言
解説
  • 上野 敦, 鎌田 敏郎
    2011 年 49 巻 4 号 p. 4_3-4_8
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    2010年11月に,土木学会コンクリート標準示方書[規準編]が発刊された。規準編は,コンクリートに関する品質規格や試験方法を収録した示方書であり,土木学会規準および関連規準として取りまとめたものと,JIS規格集の計2部で構成されている。近年の性能照査型の構造物の設計・施工および維持管理体系の下で,適確な性能評価を行う必要性が増してきており,これをフォローするための規格や試験方法を示した規準編の位置づけも重要となってきている。ここでは,土木学会規準の概要,2010年制定コンクリート標準示方書[規準編]の改訂の概要について解説する。
  • 阿部 道彦, 中田 善久, 濱崎 仁
    2011 年 49 巻 4 号 p. 4_9-4_14
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    日本建築学会型枠の設計・施工指針が2011年2月に23年ぶりに改定された。今回の改定では,旧版の方針を踏襲して2009年に改定されたJASS 5を補完することおよび型枠工事に関する最新の情報を取り入れることはもとより,型枠工事の安全性とコンクリートの品質の確保を主眼に,環境負荷低減や最近の型枠工事の実情も考慮しつつ工事の流れに沿った記述をして分かりやすくした。また,全体構成は旧版と同様であるが,型枠工法については,在来の一般型枠工法と各種型枠工法を別々の節で記述している。官庁への提出書類や型枠工事に従事する人の資格など,実務に役立つ内容を盛り込んだのも今回の改定の特徴である。
テクニカルレポート
  • 桝田 佳寛, 森濱 和正, 濱崎 仁
    2011 年 49 巻 4 号 p. 4_15-4_21
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    近年,RC構造物の配筋検査に非破壊試験が採用されているが,試験方法の標準化はされていなかった。本報告では,日本非破壊検査協会(JSNDI)より制定されたコンクリート中の鉄筋探査に関する2つの規格について解説する。NDIS 3429は電磁波レーダを用いる方法,NDIS 3430は電磁誘導を用いる方法である。
  • 谷口 秀明, 平 喜彦, 室田 敬, 大城 壮司
    2011 年 49 巻 4 号 p. 4_22-4_29
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    本報では,低弾性高じん性セメント系複合体を用いたPC桁床版連結工法を紹介する。低弾性高じん性セメント系複合体は,繊維補強セメント複合材料の一種で,コンクリートに比べて弾性係数が低く,じん性に富み,さらに変形時に発生するひび割れが微細かつ多数に分散する。また,床版連結構造は,従来の横桁連結と比べてPC桁相互を柔らかく繋げて,連結部に作用する断面力を低減することができる。構造,材料,製造および施工に関する様々な検討により,橋梁の連続化を可能にする新しい連結工法を開発した。
  • 畑中 重光, 三島 直生, 森鼻 泰大, 中川 武志
    2011 年 49 巻 4 号 p. 4_30-4_37
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    ポーラスコンクリートは,普通コンクリートには無い優れた透水性,保水性,揚水性などの機能を有しており,それらの機能に着目した施工例がいくつか報告されている。その設計・施工方法などについては,日本コンクリート工学協会から,2003年にポーラスコンクリート研究委員会報告書1)が発刊されているが,その後の研究の進歩により,新たに記載されるべき項目や修正されるべき項目が見られるようになってきた。特に,実施工における品質管理方法や締固め程度に関する研究は,ここ数年で大きく進歩しており,これらの内容を整理することで,施工者にとって,今まで以上にポーラスコンクリートが取り扱いやすく,かつ品質の安定した材料になると考えられる。本稿は,筆者らの研究成果を中心に,新たに明らかになった知見を踏まえて,文献1)の内容を検討したものである。
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