Fc80N/mm
2のCFT充填コンクリートを用いる工事において,シリカフュームセメントコンクリートに比べコスト低減が可能となるが,施工性などに課題がある中庸熱セメントコンクリートを採用した。施工性はポンプ圧送実験を行い,その際コンクリートの見掛の塑性粘度を把握することで圧力損失値が推定できることを明らかにし定量的なポンプ施工計画の立案を可能とした。また,模擬部材実験を行い調合設計に必要な強度補正値
Scを検討し,このコンクリートについて大臣認定を取得した。本稿ではこれらの技術開発を通じて地上20階建ての建築物に適用した工事について報告する。
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