既存RC造建物の耐震補強において,内付けから外付けまで設計対応が可能なあと施工アンカーを集中配置する枠付鉄骨ブレース工法を開発し,学校建物を中心に補強設計を実施している。実設計の中では,コンクリートの圧縮強度が低強度(13.5N/mm
2未満)の建物の補強や出窓を残したまま補強したいという要望が多い。本稿では,コンクリートが低強度の小学校校舎をモデルに,出窓の外側に鉄骨ブレースを設置するディテールとした外付け型の補強架構で補強した2層2スパンの架構試験体の水平加力実験について報告し,あと施工アンカーを集中配置する外付け型の枠付き鉄骨ブレース工法により当該建物の耐震補強設計が可能であることを示した。
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