コンクリート工学
Online ISSN : 2186-2753
Print ISSN : 0387-1061
ISSN-L : 0387-1061
52 巻, 10 号
選択された号の論文の18件中1~18を表示しています
巻頭言
TOPICS
解説
  • 久田 真, 小林 孝一, 丸屋 剛, 河井 正
    2014 年 52 巻 10 号 p. 863-870
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/10/01
    ジャーナル フリー
    土木学会は,平成24年度・重点研究課題として「震災がれきの処分と有効利用に関する調査研究」を採択した。この課題を掌理する委員会は,コンクリート工学ならびに地盤工学の専門家で構成され,約1年間をかけて両分野を横断する柔軟な議論を行った。その後,本活動を継承するために,土木学会コンクリート委員会に「震災がれきの処分と有効利用に関する調査研究小委員会(第223委員会)」を設置した。本稿は,東日本大震災で発生した多様な震災廃棄物の処理ならびに有効利用技術に関する知見を集約するために約3年間の調査研究活動を行った本委員会の成果を取りまとめたものである。
  • 上野 敦, 鎌田 敏郎
    2014 年 52 巻 10 号 p. 871-875
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/10/01
    ジャーナル フリー
    2013年11月に,土木学会コンクリート標準示方書[規準編]が発刊された。規準編は,コンクリートに関する品質規格や試験方法を収録した示方書であり,土木学会規準および関連規準として取りまとめたものと,JIS規格集の計2部で構成される。性能照査型の構造物の設計・施工および維持管理体系の下で,適確な性能評価を行う必要があり,これを実現するための規格や試験方法を示した規準編の位置づけも重要となっている。ここでは,土木学会規準の概要,2013年制定コンクリート標準示方書[規準編]の改訂の概要について解説する。
  • 辻 幸和, 松井 謙二
    2014 年 52 巻 10 号 p. 876-883
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/10/01
    ジャーナル フリー
    欧州規格(EN)やCEマーキングの骨組みである建設製品指令(CPD)が20年余にわたって運用された後に,強制力の強い建設製品規則(CPR)に改正されて,CPRは2013年7月1日より実効となっている。CPDからCPRへの改正の経緯とCPRの概要について解説した。このCPRは,CEマーキングを通して建設事業を含む建設製品の欧州連合(EU)や欧州自由貿易連合(EFTA)の域内での自由な流通に,強制力を増して多大な貢献をしている。またCPRは,ISO規格の制定のベースになって,我が国のコンクリートの練混ぜ水,品質と製造,およびコンクリート構造物の施工方法,並びにPCグラウトの品質と施工だけでなく,混和剤,混和材,および骨材の品質規格にも大きな影響を及ぼしている。
テクニカルレポート
  • 古川 雄太, 大岡 督尚
    2014 年 52 巻 10 号 p. 884-891
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/10/01
    ジャーナル フリー
    近年,増粘剤一液型の混和剤が開発され,土木分野を中心に普及が進められている。建築分野では,建築基準法およびJIS適合等の制約があり,現場適用を進めるには工事監理者,レディーミクストコンクリート工場および施工会社によって,コンクリートの品質管理および要求性能に対する品質保証を協議する必要がある。今回,増粘剤一液型の流動化剤を用いて製造する,『スランプフロー管理の流動化コンクリート』を主要構造部に適用する機会を得た。本稿では,スランプフロー管理の流動化コンクリートを主要構造部へ適用した際の,適用プロセスおよび品質管理について報告する。
  • 玉井 真一, 神田 政幸, 龍岡 文夫
    2014 年 52 巻 10 号 p. 892-898
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/10/01
    ジャーナル フリー
    従来,盛土に隣接する橋梁は橋台と橋桁の組合せで建設されてきたが,盛土の沈下や支承部の維持管理といった問題があった。地盤工学的アプローチとして盛土を補強土として橋台躯体と一体化した補強土橋台が,橋梁工学的アプローチとして橋台と橋桁を一体化したインテグラル橋梁が問題解決策として開発されてきたが,双方とも問題の全てを解決するものではなかった。補強盛土一体橋梁は,補強土橋台とインテグラル橋台を融合させた新形式の橋梁であり,橋台,橋桁,盛土の三者が一体化されている。このため,従来型橋台と比較して橋桁の支持性能,耐震性,維持管理性と経済性に優れている。本稿では補強盛土一体橋梁の原理と施工例について紹介する。
委員会報告
工事記録
講座
年次大会報告
随筆
海外だより
国際ニュース
さろん
feedback
Top