温度ひび割れ抵抗性と経済性に優れる高炉スラグ大量使用による低炭素型コンクリート(ECMコンクリート)についてマスコン部材用途への検討を行い,大規模仮設部材である鹿島カットアンドダウン工法の仮設コア壁に適用した。コンクリートは調合管理強度36N/mm
2,スランプ18cmであり,打込み数量は1360m
3であった。打込み時期は7~9月の夏季であったが,発熱が小さく温度ひび割れ抵抗性に優れるものであった。また,工事適用の円滑化のため第三者評価機関で建築技術性能証明を取得した。今後,建築地下部材を中心に中庸熱セメントコンクリートの代替として適用拡大を図る予定である。
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