グリーンイノベーション分野やグローバル化等の近年の顧客ニーズに迅速に対応するための新しい実験棟が計画された。この新実験棟の建設においては,混和材を多量に使用しCO
2の排出量を大幅に低減した低炭素型のコンクリート,産廃処理される戻りコンクリート(建設現場で不要となったコンクリート)を原料とした再生骨材コンクリートを適用した。また,機能性を高めたコンクリートとして,増粘成分を有する流動化剤を用いた流動化コンクリート,床スラブのひび割れを防止する低収縮コンクリートを適用した。ここでは新実験棟の建設概要と採用したコンクリート技術について報告する。
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