コンクリート工学
Online ISSN : 2186-2753
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53 巻, 8 号
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巻頭言
TOPICS
解説
テクニカルレポート
  • 田中 敏成
    2015 年 53 巻 8 号 p. 685-689
    発行日: 2015年
    公開日: 2016/08/01
    ジャーナル フリー
    桟橋上部工コンクリートの一般点検診断においては,梁や上部工下面の外観が小船に乗った作業員等によって目視点検されている。しかしながら,その作業の実施は,潮汐や波浪等の海象や係留や荷役作業等の施設の利用状況の影響を受け,容易でない。そこで筆者らは,桟橋上部工の点検診断を安全かつ効率的に実施することを目的として,上方撮影カメラを装備した半没水型ROV(Remotely Operated Vehicle)の実証試験機を開発した。これはGPSを直接利用できない桟橋上部工下での自機位置の測位と運動計測が可能であり,当該装置の利便性を高める点検位置情報の管理機能や遠隔操作の支援機能を含む運用支援機能を有している。本稿では,この筆者らの取組みについて紹介する。
  • 二井谷 教治, 渡瀬 博, 肥田 研一
    2015 年 53 巻 8 号 p. 690-697
    発行日: 2015年
    公開日: 2016/08/01
    ジャーナル フリー
    プレストレストコンクリートは,プレストレスを与えることによって,コンクリートの弱点を補い,耐荷性や耐久性を高めている。このため,プレストレスはプレストレストコンクリート構造物において最も重要な要素であり,既設構造物においては,その状態を把握することが,維持管理上極めて重要となる。これまで,いくつかの残存プレストレスの調査手法が開発されてきており,実用化も進みつつある。ここでは,それらのうち,代表的なものについて紹介する。
  • 一宮 利通, 樽谷 早智子, 金治 英貞, 小坂 崇
    2015 年 53 巻 8 号 p. 698-702
    発行日: 2015年
    公開日: 2016/08/01
    ジャーナル フリー
    近年,鋼床版の溶接部に車両の走行に伴う変形に起因する疲労き裂の発生が顕在化しており,点検や補修など維持管理に必要なコストが増加する傾向にある。そこで,筆者らは超高強度繊維補強コンクリート(UFC)を用い,耐久性が高く,しかも鋼床版並みに軽量なワッフル型UFC床版を開発している。これまでに,FEM解析による応力度の照査や輪荷重走行試験による疲労に対する安全性の検証を行っている。本研究では,破壊モードの確認および破壊耐力に対する安全性の検証を目的として,輪荷重走行試験後の試験体を用いた載荷実験を行った。その結果,破壊モードは曲げ破壊であり,設計輪荷重の7.5倍の耐力を有することを確認した。
工事記録
  • 塩野 義博, 加藤 健生, 西原 愼一, 遠藤 文明
    2015 年 53 巻 8 号 p. 703-708
    発行日: 2015年
    公開日: 2016/08/01
    ジャーナル フリー
    震災以降中高層免震マンションの需要が増加している。その多くが片廊下式の平面計画であり,桁行方向をラーメン構造,梁間方向を連層耐震壁構造とするのが一般的である。一方,昨今の労務事情や顧客要望の高まりにより,短工期かつ高品質の構造が求められている。省力化工法(プレキャスト工法)を用いることで,それらの要望を満足することが可能であるが,連層耐震壁の省力化が難しく,片廊下型マンションのプレキャスト化における課題であった。今回,免震構造の特徴を生かして,片廊下型マンションに大胆なプレキャスト工法を適用したので,報告する。
  • 高瀬 智, 行方 馨, 大西 基成, 平野 勝識
    2015 年 53 巻 8 号 p. 709-714
    発行日: 2015年
    公開日: 2016/08/01
    ジャーナル フリー
    当工事は,東日本大震災で被災した仙台市南蒲生浄化センターの震災復旧工事である。本施設は多くの下水処理施設同様,沿岸部に位置し津波の被害を受けやすい立地であったため,本復旧工事により今回の津波被害の教訓を踏まえた施設設計上の提言を盛り込んだ施設として生まれ変わることとなる。本稿では,要求される品質を満足するための対策や工期短縮を目的に実施した施工上の改善について報告する。
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