コンクリート工学
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56 巻, 12 号
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巻頭言
ＴＯＰＩＣＳ
解説
  • 海水練りコンクリート中鉄筋の腐食
    西田 孝弘, 大即 信明, 濵田 秀則
    2018 年 56 巻 12 号 p. 989-994
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/12/01
    DOIhttps://doi.org/10.3151/coj.56.12_989
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    本稿では，海水練りコンクリートのこれまでの研究動向を踏まえつつ，内部に埋設された鉄筋の腐食に特化して解説する。特に，海水を練混ぜ水として使用した場合の長期耐久性に及ぼす影響に関して，実験結果や長期曝露試験等の既往の研究データに基づいて解説するとともに，海水練りコンクリートを用いた場合の腐食抑制方法や炭素鋼以外の補強材の利用について取りまとめる。「海水でコンクリートを練り混ぜる」という行為は，ネガティブなイメージが先行しがちであるが，今後更なる検討が進み，学術的，工学的な判断に基づいて必要に応じて適切に利用されるために，本稿がその一助となれば幸いである。

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  • 日本建築学会「建築工事標準仕様書・同解説JASS 5鉄筋コンクリート工事」の改定概要
    阿部 道彦, 野口 貴文, 陣内 浩
    2018 年 56 巻 12 号 p. 995-1000
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/12/01
    DOIhttps://doi.org/10.3151/coj.56.12_995
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    平成28年3月にJASS5に関連する3つの重要な告示が改正された。使用材料に関する告示の改正では，エコセメントや再生骨材Hが使用できるようになった。型枠の取外しに関する告示の改正では，打込み後のコンクリートの履歴温度によってせき板の取外し時期を判断できる方法などが追加された。コンクリートの強度に関する告示の改正では，従来のコア供試体，現場水中養生供試体，現場封かん養生供試体等に加え，標準養生供試体でも構造体コンクリート強度が管理できるようになった。本報では，これらの告示改正に伴って改定した2018年版JASS 5について解説する。

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テクニカルレポート
  • 遠心成形したコンクリートの点検の効率化に向けたひび割れ幅の進展予測
    伊藤 始, 西田 悠介, 竹中 寛, 安田 正雪
    2018 年 56 巻 12 号 p. 1001-1009
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/12/01
    DOIhttps://doi.org/10.3151/coj.56.12_1001
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    配電線や通信線の支持物に用いられる遠心成形コンクリート柱は，全国で2000万本を超えて施設されている。著者らは，コンクリート柱の維持管理業務のうち点検業務の効率化を目指して，ひび割れ幅の進展予測に関する検討を実施してきた。遠心成形コンクリート供試体の材料試験を実施して，強度特性やクリープ特性，乾燥収縮特性を分析した。また，実製品を用いて持続載荷を実施して，ひび割れ分散性やひび割れ幅，鉄筋ひずみ，たわみの増加の傾向を捉えた。これらの結果から，遠心成形コンクリートの特徴をひび割れ幅算定式の構成項目ごとに整理するとともに，点検業務への適用に向けて簡素化した算定式を提案した。

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工事記録
  • 阪神高速道路玉出入路における平板型UFC床版を用いた床版取替工事
    村岸 聖介, 鈴木 英之, 西原 知彦, 一宮 利通
    2018 年 56 巻 12 号 p. 1010-1014
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/12/01
    DOIhttps://doi.org/10.3151/coj.56.12_1010
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    筆者らは，超高強度繊維補強コンクリート（UFC）を用いた軽量かつ耐久性の高い取替え用の床版である平板型UFC床版を開発している。このUFC床版を阪神高速道路玉出入路のRC床版取替え工事に初めて適用した。施工においては，UFC床版は軽量であるため専用架設機を用いてUFC床版の運搬・架設を行うことによって側道の通行規制を行うことなく床版を架設できた。また，UFC床版同士の接合には場所打ちUFCを，鋼桁との接合には合成繊維を混入したモルタルを間詰めとして使用したが，問題なく現場製造および充填を完了した。本報告では，UFC床版特有の施工である床版の架設および間詰めの施工実績について報告する。

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  • カラーコンクリートの建築物への適用
    西間木 亮, 駒井 孝昭
    2018 年 56 巻 12 号 p. 1015-1019
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/12/01
    DOIhttps://doi.org/10.3151/coj.56.12_1015
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    カラーコンクリートは，コンクリートの意匠的な観点から，打放しコンクリートのデザイン的な付加価値を向上させる技術の一つとして挙げられる。本報告では，カラーコンクリートとして，一般的なレディーミクストコンクリートに着色材を添加したコンクリートを，建築物の地上躯体に全面的に適用した事例を報告する。具体的には，現場における施工計画，適用状況および品質管理状況について報告する。

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