Drug Delivery System
Online ISSN : 1881-2732
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30 巻, 1 号
DDSがもたらした新しい臨床の風景
選択された号の論文の12件中1~12を表示しています
年頭にあたって
特集 “DDSがもたらした新しい臨床の風景”  編集:伊東文生
  • 伊東 文生
    2015 年 30 巻 1 号 p. 7
    発行日: 2015/01/25
    公開日: 2015/04/25
    ジャーナル フリー
  • 松村 保広
    2015 年 30 巻 1 号 p. 8
    発行日: 2015/01/25
    公開日: 2015/04/25
    ジャーナル フリー
  • 山本 祥之, 濱口 哲弥, 松村 保広
    2015 年 30 巻 1 号 p. 10-15
    発行日: 2015/01/25
    公開日: 2015/04/25
    ジャーナル フリー
    現在、受動的標的指向型DDS製剤である抗がん剤内包ミセルを用いた複数の臨床試験が進行中であり、近い将来の臨床応用が期待されている。一方、前臨床研究においては、近年、腫瘍特異的抗体を利用した能動的標的指向能を付加した新規ミセルが複数報告され、優れた抗腫瘍効果を示している。本稿では抗体付加抗がん剤内包ミセルの特徴および現在の開発状況について概説する。
  • 佐々木 茂, 篠村 恭久, 今井 浩三
    2015 年 30 巻 1 号 p. 16-24
    発行日: 2015/01/25
    公開日: 2015/04/25
    ジャーナル フリー
    今から30年ほど前に抗体治療を目指しさまざまに苦闘されていた諸先輩は、現在の抗体医薬の進歩を予想されたであろうか。現在、抗体医薬の守備範囲は、当初想定されていた悪性腫瘍にとどまらず、関節リウマチや全身性エリテマトーデスをはじめとした自己免疫性疾患、気管支喘息などのアレルギー疾患、炎症性腸疾患や神経疾患、そして骨粗鬆症など多岐にわたり、その有効性が探られ報告されている。本稿では、おもに悪性腫瘍に対する抗体医薬の進歩を概説するとともに、今や、治療体系の主体をなしてきている関節リウマチや炎症性腸疾患における抗体医薬の位置づけや治療薬に関しても触れていきたいと思う。
  • 黒崎 雅之, 泉 並木
    2015 年 30 巻 1 号 p. 25-33
    発行日: 2015/01/25
    公開日: 2015/04/25
    ジャーナル フリー
    C型肝炎ウイルス(HCV)は1989年に発見された肝炎惹起ウイルスである。C型肝炎は肝硬変へと進行すると年率5%で発がんする。治療の意義は発がんの阻止と生命予後の改善である。抗ウイルス薬インターフェロンが臨床導入された1992年から、第一のブレークスルーは薬物動態を著明に改善したペグインターフェロンの登場、第二のブレークスルーはHCVを特異的に阻害する直接作用型抗ウイルス薬(direct acting antiviral agent:DAA)であり、現在はインターフェロンを含まないDAAだけの治療へと大きくシフトしつつある。DAAに対する耐性変異の解決ができれば、C型肝炎を征圧する道筋は見えてくる。
  • 田畑 泰彦
    2015 年 30 巻 1 号 p. 34-46
    発行日: 2015/01/25
    公開日: 2015/04/25
    ジャーナル フリー
    再生医療とは、からだ本来のもつ自然治癒力を高める医療である。この自然治癒力の基である細胞の増殖、分化能力を高めることで、生体組織の再生修復を実現する。再生医療は再生治療と再生研究からなっている。細胞力を活用した先進治療が再生治療である。再生研究は次世代の治療を科学的に支える役割をもち、細胞能力を調べる細胞研究と能力の高い細胞を用いた創薬研究からなる。治療と研究のいずれに対しても、細胞能力を高める周辺環境を作り与えるためのバイオマテリアル技術が必要不可欠となっている。 本稿では、再生医療(再生治療と再生研究)におけるバイオマテリアル技術、特にDDS技術の重要性と必要性について述べる。
  • 青木 伊知男, 城 潤一郎, Horacio Cabral, Rumiana Bakalova, Kevin M. Bennett
    2015 年 30 巻 1 号 p. 47-53
    発行日: 2015/01/25
    公開日: 2015/04/25
    ジャーナル フリー
    臨床で幅広く利用される生体イメージングであるMRIに対して、ナノDDSはこれまで、標的化による感度の向上、マルチモダリティ化、環境や外部刺激に応答する反応性の造影剤、そして診断と治療の一体化(セラノスティクス)など多様な応用を前臨床研究にもたらした。また、高分子ポリマー、ナノミセル、炭素素材、PEG化リポソームなど各キャリアの優れた特徴や限界も明らかになりつつある。本稿では、MRIに応用するという視点から、急激な発展を遂げたナノDDSの進歩と問題点を議論し、新しい方向性として注目される反応性造影剤(activatable probe)とセラノスティクスへの応用を中心に最近の動向を俯瞰し、将来を展望したい。
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