電気製鋼
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38 巻, 6 号
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  • 滝波 勝文, 江口 勇, 岡田 純, 曽根 定家, 錦織 京三
    1967 年 38 巻 6 号 p. 329-340
    発行日: 1967/11/10
    公開日: 2009/06/16
    ジャーナル フリー
    製鋼用アーク炉の生産性向上について,最近いろいろな研究が進められているが,基本的なアーク現象の研究は2, 3の報告がされているにすぎず,アーク炉のアーク,すなわち,大電流アーク現象については十分に解析されていないのが現状である。今回,小型3相アーク炉(容量100kgおよび2t)で,16mm高速度撮影装置を用いて毎秒3,000~4,000コマ/秒の速度で炉操業中のアークを撮影し,そのアーク現象を観察検討した結果,アーク現象に極性の影響が大きいこと,アークフレアが主に電極から生じているらしいこと,電極先端形状の相違によってアーク現象が大きく支配されることなどがわかった。また4'径電極では中空電極の効果が観察できた。
  • 加藤 哲男, 錦織 清明
    1967 年 38 巻 6 号 p. 341-349
    発行日: 1967/11/10
    公開日: 2009/06/16
    ジャーナル フリー
    低炭素強靱鋼SMK22を利用するにあたり,熱処理に必要な基礎資料が必要となり,さきに連続冷却変態の測定が行なわれている。これをさらに充実することを目的として恒温変態の測定を行ない,合わせて恒温変態におよぼすTiおよび熱履歴の影響について調査することとした。
    (1) まずSMK22について組織と伸び変化との関係を明らかにした後,恒温変態図を作成した。特徴としてフェライト変態開始線が二段に現われている。上部ベイナイト変態部分については,長時間を要するフェライト変態が先行していることが認められたので,フェライト変態領域とベイナイト変態領域とを明確に区別して示した。
    (2) Tiを含有しない同種材料との比較を行ない,フェライト変態が二段に現われること,および550°C附近でフェライト変態開始線が長時間側によっていることがTiの影響であることを確認した。
    (3) 高温および低温熱履歴によりフェライト変態が促進され,焼入れ性が低下することを恒温変態図からも確認し,考察を行なった。
  • 吉田 鎮雄, 渡辺 敏幸, 加藤 剛志
    1967 年 38 巻 6 号 p. 350-356
    発行日: 1967/11/10
    公開日: 2009/06/16
    ジャーナル フリー
    X線マイクロアナライザーを鋼から抽出した微小相の分析に利用した。
    この方法はミクロンオーダー以下の微小相の分析に有効である。抽出は電子顕微鏡に使うエクストラクションレプリカ法によった。
    時効硬化鋼の析出物について分析を試み,有力な情報が得られた。
  • 藤倉 正国
    1967 年 38 巻 6 号 p. 356-369
    発行日: 1967/11/10
    公開日: 2009/06/16
    ジャーナル フリー
    ローピング現象はある種のBanded structureに起因する現象であり,しかもそれが集合組織と関連しているということがわかってきている。
    しかし,ローピングとはどういう現象を指すのか,またその消去法に対する試みはどうか,さらにホットコイルのBanded Structureはどのような影響があるのだろうかなどという根本的な問題について十分解析されていない。この研究ではローピングというマクロな現象をもう一度足元からながめ直してみる目的で調査した。
    ローピングはBanded Structureの各部で変形挙動を異にすることから生じるDifferential deformationに起因するものであり,ローピングの方向は圧延方向,特に熱延方向に一致し応力の方向と一致するとその発生が助長される。
    ローピングはホットのコイルBanded structureと直接の因果関係はないが,変態による結晶粒の微細化は効果がある。集合組織との関係については簡単に触れる程度にとどめた。別の機会に詳述する。
  • 加藤 剛志, 山田 博之
    1967 年 38 巻 6 号 p. 370-380
    発行日: 1967/11/10
    公開日: 2009/06/16
    ジャーナル フリー
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