電気製鋼
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39 巻, 1 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 野田 浩
    1968 年 39 巻 1 号 p. 5-10
    発行日: 1968/01/10
    公開日: 2009/06/16
    ジャーナル フリー
  • 市川 真人
    1968 年 39 巻 1 号 p. 11-15
    発行日: 1968/01/10
    公開日: 2009/06/16
    ジャーナル フリー
    Schwabeらが製鋼用アーク炉の大電力操業から超大電力操業へと発展をたどる過程で公表した数値資料にふれ,他方,その努力の歴史的経過をも一般的に回想しつつ,いまだ残されている問題点があることを指摘し,さらに,わが国情下での問題点をも明らかにして,これらを合わせ列挙,論説し,その解決手段にもふれ,特に大電力操業を意図するアーク炉メーカないしユーザが,今後対処すべき電気工学上のポイントを筆者の考えにしたがって整理し,その努力を要望喚起したものである。
    最後にわが国において大電力操業を成果あらしめるためには,炉メーカないしユーザ,周辺機器材メーカ,電力会社三者の協力が必須の前提条件であると結んでいる。
  • 古橋 治義, 曽根 定家, 志知 営一
    1968 年 39 巻 1 号 p. 16-32
    発行日: 1968/01/10
    公開日: 2009/06/16
    ジャーナル フリー
    数年前米国に端を発したアーク炉生産性向上の手段としての超大電力(Ultra High Power; UHP)操業がわが国においても最近注目されてきた。この機会にUHPに関して,アークの挙動,アーク炉の電気特性,不平衡回路の取扱い,炉の生産性,フリッカなど,アーク炉全般について,電気的見地から最近の技術的傾向をまとめた。近年アーク現象の解析は高速度カラー映画の導入で急速に進み,いっぽう,アーク炉三相不平衡回路の解析も計算機技術の助けによって大きな進展を約束されている。これらの新しい技術に基づいたアーク炉研究の一端として,アークからの伝熱,不平衡回路の解析,生産性の向上などに関して新しい提案を試みた。また,大電力投入に伴って,ますます表面化するであろう炉壁のホットスポットの問題に対してもいろいろの指針を提起した。さらに,アーク炉フリッカの問題については一船的な説明を述べると共に,UHP時に予想される方向を示唆した。
  • 岡田 純
    1968 年 39 巻 1 号 p. 33-40
    発行日: 1968/01/10
    公開日: 2009/06/16
    ジャーナル フリー
    電気製鋼炉の大電力HP操業はそれに使用する黒鉛電極のの開発によって可能となる。HP用電極として,まず問題となるのは電流容量であって,従来は電極の表面温度から考えられていたが,そのほかに中心温度,熱応力,過大消耗などの点からも論じた。大電力操業における折損,スポーリングの問題につき述べ,また,電極原単位が電流と密接な関係のあることを,いくつかのデータによって説明した。HP用電極の製造および使用上の注意についても若干紹介した。
  • 長沖 通
    1968 年 39 巻 1 号 p. 40-46
    発行日: 1968/01/10
    公開日: 2009/06/16
    ジャーナル フリー
    近時製鋼用アーク炉のHP操業,さらにはUHP操業がにわかに脚光を浴びてきており,その成否は将来の電気製鋼の消長を左右するともいわれている。いまや電気製鋼の分野は一大転換期を迎えているといっても過言ではなかろう。UHP操業の発祥地である米国では1975年には全電炉鋼中の約40%がUHP生産になろうと予想されている。さてこのような大電力操業において,在来の黒鉛電極が果してその使用に耐えうるかどうかが,まず一つの問題として提起されるだろう。HPあるいはUHP操業においては黒鉛電極は通常操業時の120ないし150%の電流容量で使用される。いいかえれば耐スポーリング性を損なうことなしに,これに相応した電気抵抗の低減を達成しなければならない。本文では国内におけるHP操業でのいままでの実績をもとにしてHP用電極のあり方についてカーボンメーカーの立場から論述したいと思う。
    W.E. SchwabeらのUHP操業に対する提案はかれらの基礎実験にもとづき,多分に理論的な根拠からのアプローチを試みて成功しており,その努力とけい眼は驚嘆に価するが,いまやわれわれに課せられた任務は実際面での問題点の抽出とそれらの解決にあると考える。黒鉛電極についても過去一ヵ年余にわたる試作と関係各社の協力による実用試験を通じて,進むべき方向はほぼつかみ得たものと信じるが,さらにこれを完成に導くためには電炉・製鋼はもとより電機,耐火材,その他関連諸工業の一体となっての努力と実績の積み重ねにもとづく前進がなおいっそう必要であろうと思われる。このような観点において黒鉛電極の現状での問題点と今後の方向について,主としていままでの実績にもとづき,また米国での現況をも参照しつつ考察した。
  • 林 武志
    1968 年 39 巻 1 号 p. 47-56
    発行日: 1968/01/10
    公開日: 2009/06/16
    ジャーナル フリー
    最近アーク炉の操業条件は内張り炉材に対して,より過酷になってきている。このような操業条件下でのアーク炉用耐火物の諸問題について記述した。炉蓋での主な問題点はケイ石レンガの溶融損傷の激化,集塵口レンガの溶融,脱落損傷などによる炉蓋寿命の低下である。この対策として集塵口用レンガはCr2O3含浸高アルミナ質レンガの適用がなされ,また一般炉蓋用レンガにはケイ石レンガヘタール含浸,酸化物含浸処理により耐食性を向上させたレンガ,また高アルミナ質レンガ,塩基性レンガを利用するなどの手段がとられている。炉壁での主な問題点は局部的損傷の激化,炉壁全体の寿命の低下である。この対策として直接結合レンガ,電鋳レンガなどの特殊レンガの使用量を増している。炉床部での問題点はステンレス溶解炉での著しい寿命の低下である。この対策として炉床をレンガ積みで行なう施工法の改良が取り上げられている。さらに全体の損傷バランスと寿命向上のために熱間補修が積極的に進められている。
  • 岸田 寿夫
    1968 年 39 巻 1 号 p. 57-61
    発行日: 1968/01/10
    公開日: 2009/06/16
    ジャーナル フリー
    本試験は過負荷操業により電炉溶解期を短縮しようと試みたものである。高特性電極の使用により平常時の120%電流の過負荷操業を行ない,次の結果を得た。
    1. 約10分/chの溶製時間短縮が計られた。
    2. 電力原単位は70t炉で60kWh/t,50t炉で17kWh/t増加した。
    3. 使用した特殊電極は42kA程度の電流には十分耐えうるもので,電極原単位は平常時とはほとんど差がなかった。
  • 小川 清
    1968 年 39 巻 1 号 p. 62-72
    発行日: 1968/01/10
    公開日: 2009/06/16
    ジャーナル フリー
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