昭和歯学会雑誌
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17 巻 , 1 号
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  • 小嶋 智子, 吉野 諭, 梅澤 正樹, 今井 英一, 山内 真紀子, 安田 昌弘, 船登 雅彦, 川和 忠治
    1997 年 17 巻 1 号 p. 1-9
    発行日: 1997/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    本研究は, 平成6年度に昭和大学歯科病院第一補綴科で装着されたクラウンおよびブリッジに関して, その総製作数, 種類および割合, 支台数の有髄, 無髄等を統計的に調査し, 歯冠補綴治療の現状を把握することを目的として行われ, 以下の結果が得られた.1.クラウンとブリッジの総数は1,357個で, クラウンが1,163個 (85.7%), ブリッジが194個 (14.3%) であった.2.クラウンにおいて最も多いのは全部鋳造冠592個 (50.9%) であった.次いで陶材焼付鋳造冠303個 (26.1%), レジン前装鋳造冠193個 (16.6%) であった.3.クラウンは前歯部ではレジン前装鋳造冠と陶材焼付鋳造冠, 小臼歯部では全部鋳造冠と陶材焼付鋳造冠, 大臼歯部では全部鋳造冠が大部分を占めた.4.ブリッジは臼歯部に約60%, 前歯部および前歯部から臼歯部にわたるものが, それぞれ約20%ずつ装着されていた.5.ブリッジは前歯部, 臼歯部, 前歯部から臼歯部にわたるもの, いずれも1歯欠損2本支台歯が最も多かった.6.クラウンにおける保険診療は67.5%であり, ブリッジにおいては64.9%であった.7.クラウンの支台歯における無髄歯は90.1%, インプラント支台は1.0%, ブリッジにおいては無髄歯が72.5%であった.
  • Tetsuo KODAKA, Shohei HIGASHI
    1997 年 17 巻 1 号 p. 10-12
    発行日: 1997/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    Enamel lamellae in first and second molar teeth of rat mandibles, 4 weeks after birth, were observed by scanning electron microscopy with EDTA-treated samples. The lamellae succeeding to organic pellicles were occasionally seen in the buccal and lingual regions of the mid-coronal to cervical enamel, and the mesial and distal regions of the fissure walls of the cuspal-side enamel. However, the lamellae were always found throughout the fissure floors buccolingually, where fissure caries is apt to occur.
  • 綾野 理加, 向井 美惠, 金子 芳洋
    1997 年 17 巻 1 号 p. 13-22
    発行日: 1997/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    摂食機能における口と手の協調運動発達に関しては未だ明らかにされていない点が多い.そこで摂食動作時の口と手の位置と動きの関係を明らかにすることを目的に3次元動作解析システムを用いて健康な成人20名で手づかみ食べ動作でのpick upから口唇での捕食までを検討した.被験食品のボーロを被験者の左右と正面の3か所に置き, 以下の4時点を基準に手づかみ食べ動作を測定した.1) pick up時点 (P), 2) 口唇での捕食時点 (I), 3) 開口開始時点 (O), 4) 指尖垂直位となる時点 (V), これらそれぞれの時点問についての所要時間と運動軌跡長および速度について検討し, 以下の結果を得た.1.所要時間, 運動軌跡長においては, 指尖垂直位となる時点から口唇での捕食まで (V-I) が最も短く, また同時点間 (V-I) の速度は他の時点間に比べ最も遅かった.2.被験食品を置く位置の違いによる各時点問の所要時間, 運動軌跡長および, 速度には統計学的有意差は認められなかった.3.1) 開口開始時点 (O) と指尖垂直位となる時点 (V) の位置関係によって以下のIII群に分類することができた.I : 被験食品を置いた位置にかかわらず, 開口開始後に指尖垂直位となる, II : 被験食品を置いた位置にかかわらず, 指尖垂直位になってから開口開始する, III : 被験食品を置いた位置によってIとIIが混在する.被験者の65%がI群に属していたがII群は10%と少数であった.2) II群に属する被験者はI群に比べpick upから捕食までに要する所要時間が有意に長く, また, 速度が遅いという特徴がみられた.
  • 根日屋 祥子, 村上 正治, 井上 美津子, 佐々 竜二
    1997 年 17 巻 1 号 p. 23-33
    発行日: 1997/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    混合歯列期初期の小児の口腔内状態と食生活との関連について知ることを目的として, 昭和大学小児歯科にて管理している小児のうち, 上顎永久前歯萌出期の小児90名 (男児49名, 女児41名) を対象として, 口腔内診査および食生活のアンケート調査を行った.また, 萌出程度により3群に分けて両者の関連性について検討したところ, 以下のような結果が得られた.1) 口腔内状態;永久前歯がう蝕に罹患している者は5名 (5.9%) と少数であった.プラークの付着状態は萌出が進んだ群の方が平均スコアが低くなり, また中切歯より側切歯の方がスコアが高かった.GI.値は高い値を示すものが少なく一定の傾向は認められなかった.カリオスタット値は萌出が進んだ群ほど高い値を示した.空隙は萌出が進むほど閉隙の割合が増加し歯列不正の割合は減少した.2) 食生活の状況;食生活の規律性は保たれているが甘味嗜好は高い傾向が認められた.また, 間食の管理が保護者から離れる傾向が認められた.3) 口腔内状態と食生活との関連;間食の回数が多い者や飲料に砂糖添加している者がプラークスコアやカリオスタット値が高くなっていた.G.I.値と食生活との関連はあまり認められなかった.
  • 柳原 正恵, 梅澤 理絵子, 鎌田 未幾, 酒井 睦子, 山田 かしは, 山下 登, 井上 美津子, 佐々 竜二
    1997 年 17 巻 1 号 p. 34-40
    発行日: 1997/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    乳歯列期および混合歯列期に乳歯が早期喪失した場合, 喪失した空隙を保ち, 後継永久歯萌出余地を確保するため, 様々な種類の保隙装置が使用されている.今回著者らは, 昭和大学歯科病院開設以来18年間の保隙装置装着症例について調査・検討を行った.対象は昭和52年6月から平成7年3月までの18年間に, 本学小児歯科外来に来院し, 当科の診療システムにのって診療を行った小児6177名のうち, 保隙装置を装着した1030名であり, 保隙装置の総症例数は1494症例である。これらを, 6年ごとの3期間に分けて調査を行った.調査内容としては, 乳歯の喪失原因, 喪失年齢, 喪失部位, 保隙装置の装着時年齢, 保隙装置の種類, 装着後の不快事項, 不快事項の初発時期などであり, 以下の結果を得た.1) 乳歯の喪失原因の多くは齲蝕であったが, 最近は外傷による喪失が増加傾向を示していた.2) 乳歯の喪失年齢は5歳が最も多く, また保隙装置装着時年齢は6歳が最も多かった.3) 喪失部位は下顎では片側臼歯が最も多く, 上顎では前歯部および片側臼歯が多かった.4) 保隙装置の総症例数は1494症例で, そのうち可撤保隙装置が48.6%と最も多く, ついでCr-Loop, Band-Loopがあわせて35.0%, Lingual Archが13.4%の順であった.5) 不快事項の初発時期は, 装着後5か月以内に多くみられた.
  • Akihiro FUJISHIMA, Yukari FUJISHIMA, Jack L. FERRACANE, Takashi MIYAZA ...
    1997 年 17 巻 1 号 p. 41-47
    発行日: 1997/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    The purpose of this study was to investigate the factors affecting the bonding of Silicoater MD (SMD) system for resin veneering to cp titanium.
    Cp titanium plates were sandblasted according to the instruction of the system followed by the pre-heat treatment at 300 to 600°C. Specimens for the bond strength were prepared with different heating time for Sililink and the opaque resin was cured by two light exposure units. Post-cure heat treatment of the opaque and resin composites was performed at 100°C for 15 to 60 minutes. The bond strength was determined by a tensile shear test after storing the specimen in deionized water at 37°C for one day and also after thermal cycling at 5°C and 55°C for 16.5 days (20,000 cycles). Contact angles of cp titanium plates with pre-heat treatment was measured. SEM observation of the surface of the sandblasted cp titanium plate on the cross section was performed.
    Pre-heat treatments for titanium didn't enhance bond strengths significantly, though contact angle had a tendency to decrease with the increase of temperature and treating time. Heating time of Sililink influenced the bond strength which was an important step to prepare Si-Ox layer for a chemical bond. The light exposure unit influenced the bond strengths because of the temperature rising of the opaque resin. The post-cure heat treatment had little effects on the bond strengths.
    The handling properties of the SMD system was very easy but was still technically sensitive. We suggest the 2 minutes heating for Sililink and the use of Triad II for the curing of opaque resin to increase the bond between titanium and resin for the current system.
  • 鄭 宗義, 今村 一信, 大塚 純正, 柴崎 好伸
    1997 年 17 巻 1 号 p. 48-54
    発行日: 1997/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    審美的な顔貌の獲得のための矯正治療のゴール設定を目的として, 顔面形態と下顎前歯の位置について以下の検討を行った.研究対象は, 矯正治療を終了した88名で, これらについて審美的観点から調和群, 不調和群の2群に分類し, Rickettsの分析法を用いて, 顔面形態ならびに歯の比較検討を行った.特に, 側面頭部X線規格写真の計測からA-Pog線に対する下顎中切歯の植立状態と顔面形態が, 審美性に対してどのように関連しているのかを検討し, 以下の結果を得た.1.調和群の側貌の上唇は, Esthetic lineより0.2mm後方, 下唇は1.0mm前方に位置していた.一方, 不調和群では上唇は0.9mm前方, 下唇は3.0mm前方に位置しており, 不調和群の下唇は調和群に比べ有意に前方位を取っていた.2.下唇の前後的位置と下顎前歯の位置とに有意な相関が認められ, 側貌の調和には下顎中切歯の位置が関与していることが示された.3.A-Pog線に対する下顎中切歯の切端の位置は, 中顔型で3.7±1.4mm, 短顔型は3.6±1.6mm, 長顔型は4.7±2.0mmであった.一方, 下顎中切歯の歯軸傾斜には, 顔面形態による有意な相違は認められず, 平均25.6°であった.以上, 審美性の見地から矯正治療の目標を設定する際には, 顔面形態による相違を考慮に入れる必要があり, 特に長顔型の場合, 他に比べ下顎前歯の位置をやや唇側に植立するように留意すべきであることが示された.
  • 雨宮 泰子, 渡辺 聡, 大塚 義顕, 向井 美恵, 金子 芳洋
    1997 年 17 巻 1 号 p. 55-67
    発行日: 1997/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    超音波前額断法を用いて, 発音時における舌の動態解析を行った.撮影方法は各個人の歯列弓長と下顎下縁から咬合面までの長さを計測して, 探触子の角度を決定する渡辺の方法によった.対象は健康な成人13名で, 被験音は [ka] [ta] [ra] の3音節である.描出断面はエコーウインド設定部である下顎第2小臼歯遠心面相当部 (5D) および近心方向は下顎犬歯遠心面相当部 (3D), 遠心方向は下顎第2大臼歯遠心面相当部 (7D) の各舌背面とした.計測部位は舌背正中部と左右側縁最大豊隆部で, 各部位の決定はBモード画像上で行った.発音に要した舌の各断面における各部位の運動距離の測定は, 運動開始点から運動終了時点までのMモード波形の軌跡上で行った.これらの結果より以下の知見を得た.1. [ka] [ta] [ra] の発音時における舌背側縁部の動きの大きさは, 左右では同程度であった.2. [ka] 発音時には, 舌背正中部の動きが左右側緑部より有意に大きく5D面で特に顕著であった.3. [ka] 発音時の舌の動きの大きさは5D面, 7D面, 3D面の順であったが断面間の有意差はみられなかった.4. [ta] [ra] の発音時には, 舌の前方部が後方部より有意に大きく動く特徴がみられた.5.各被験者の [ta] 発音時の前方部と後方部の動きを比較すると, 多くの被験者が3D面での動きが大きく, 5D面から7D面にかけて小さくなっているが, 数名の被験者は逆に7D面が3D面より有意に大きく動いており, これらの者は [ra] 発音時にも同様の傾向がみられた.超音波前額断描出法は, 発音時の特定の舌背の位置の動きを定量分析するのに有効な方法であることが認められた.原因が不明とされている側音化構音の診断や訓練をはじめ, 撮影部位の同定が可能であることから機能訓練の評価等にも利用可能と考えられる.
  • 江黒 節子, 篠原 親, 柴崎 好伸, 中村 篤, 大野 康亮, 道 健一
    1997 年 17 巻 1 号 p. 68-73
    発行日: 1997/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    上顎前歯歯槽部が過度に露出した上顎前突症患者 (Angle Class II division 1) に対し, 矯正治療に加えLe Fort I型骨切り術と下顎枝矢状分割術を併用することで, 顔貌と咬合の改善を計った.Le Fort I型骨切り術は, 術直前に, 上顎左右第二大臼歯を抜去することで得られた抜去空隙を利用し, 後方移動量を増大させた.結果, 上顎中切歯切縁にて, 上方に7.0mm, 後方に5.0mm, 上顎第一大臼歯近心咬頭頂にて, 上方に4.5mm, 後方に7.0mmの移動が可能となり, 更に, 下顎枝矢状分割術の併用により, ANB角は7.0度から3.9度へ改善された.これより本法は, 著しい上顎前突症患者に対し, 良好な顔貌および咬合状態を得る有用な方法と考えられたので, その概要を若干の考察を交え報告する.
  • 大野 康亮, 道 健一
    1997 年 17 巻 1 号 p. 75-78
    発行日: 1997/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
  • 1997 年 17 巻 1 号 p. 79-93
    発行日: 1997/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
  • 1997 年 17 巻 1 号 p. 94-100
    発行日: 1997/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
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