昭和歯学会雑誌
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17 巻 , 3 号
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  • 藤島 昭宏, 玉置 幸道, 宮崎 隆, 鈴木 正子, 福永 秀樹, 川和 忠治
    1997 年 17 巻 3 号 p. 191-196
    発行日: 1997/09/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    3種類のリテンションビーズ (平均粒径 : 100,200,600μm) を接着させた薄板状ワックスパターン (12×12×0.3mm) を2種類のチタン専用鋳型材 (マグネシア系, マグネシア・アルミナ系) に埋没しチタン鋳造を行い, 鋳造性ならびにリテンションビーズ構造の再現性の評価を行った.遠心鋳造法を用いた場合, どちらの鋳型材を用いたチタン鋳造においても, 0.3mm薄板に対して良好な鋳造性が得られ, リテンションビーズの再現性も良好であった.しかし, リテンションビーズ部のSEM観察とラマン分光分析から, リテンションビーズ間の鋳造体表面に鋳型材の残留が認められ, 特に粒径の大きいリテンションビーズを用いた場合は, サンドブラスト処理を十分施しても完全な除去は困難であった.このため, リテンションビーズを用いたチタンフレームの鋳造では, 鋳型材や鋳造機の選択とともに, 今後清浄な表面のための後処理についても更に検討しなければならないことが認められた.
  • Ryuta HAMADA, Shintaro KONDO, Eizo WAKATSUKI
    1997 年 17 巻 3 号 p. 197-207
    発行日: 1997/09/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    Tooth dimensions in Filipinos were investigated using odontometric methods. Materials used were dental casts taken from Tagalog males living in Manila, the Philippines. Casts of Japanese were measured as comparative data. Mesiodistal and buccolingual crown diameters were measured for each of the 14 teeth of permanent dentition using a digital caliper (0.01 mm).
    1. Comparison between Filipinos and Japanese dentition : The mesiodistal crown diameters of the incisors were smaller in Filipinos than in Japanese, but the buccolingual diameters were larger. The canines and premolars were larger in Filipinos than in Japanese, but the molars were smaller in Filipinos. Crown indices showed that the Filipinos had relatively larger buccolingual diameters than Japanese with the exception of the premolars.
    2. Comparison with other Mongoloid populations : Southeast Asian sundadonts including Filipinos had larger tooth dimensions than the typical sundadonts, such as Jomon natives and their lineage, but the shapes in sundadonts were similar. Regarding tooth shape, the reduction index in the molars effectively divided the sundadont and sinodont dental groups.
  • Testsuo KODAKA, Masaru KUROIWA, Shohei HIGASHI
    1997 年 17 巻 3 号 p. 208-218
    発行日: 1997/09/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    By using commercial dentifrices for sensitive teeth, automatic two-dimensionally rotated toothbrushing was performed on the tangential ground surfaces of human sound dentin in the cervical regions for 10 min in vitro. The dentin surfaces were observed with scanning electron and scanning laser microscopes. The brushing caused remarkable abrasion with the traces of toothbrush bristles on account of the abrasive agents, while most of the dentinal tubules were occluded with dentin sludge or covered with smear layers. Therefore, daily toothbrushing with such dentifrices will promote the formation of wedge-shaped defects in the cervical regions, even if the dentin hypersensitivity is decreased temporarily due to the occlusion of the exposed tubules.
  • Tong CAO, Kohsuke OHNO, Tatsuo SHIROTA, Ken-ichi MICHI
    1997 年 17 巻 3 号 p. 219-224
    発行日: 1997/09/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    Muscle/periosteal flaps were raised and 4.5-mm defects were created bilaterally in the tibiae of 12 rabbits. On the test side, Polyglactin 910 woven mesh was placed over the defect and the flaps were sutured. The defect on the contralateral side served as a control. After healing periods of 4 days, 1, 2, 4, 8 and 13 weeks the animals were killed, and 15-μm, hematoxylin and eosin-stained, undecalcified sections were prepared and examined. By 8 weeks postoperatively the mesh-covered defect had thoroughly healed with new bone, whereas the control showed discontinuous new bone in the defect. The mesh had been completely absorbed. The results indicate that the mesh guides bone regeneration during the early stages of healing and is eventually absorbed.
  • 瀬川 和之, 沓沢 亨, 岩崎 恒夫, 滝口 励司
    1997 年 17 巻 3 号 p. 225-232
    発行日: 1997/09/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    顎関節円板におけるコラーゲン細線維の立体構築と加齢あるいは咬合の変化との関連を検討するために, 生後1~110週齢までの加齢ラットモデルを用い, 顎関節円板のコラーゲン細線維を走査電子顕微鏡で観察した.ラットの顎関節円板は線維性結合組織の組織像を呈していた.線維芽細胞はラットの加齢とともに減少していた.1週齢ラットの顎関節円板の関節面には, コラーゲン細線維による網状構築が認められたが, 円板深部にはすでに束状の線維構築が存在した.6週齢ラットの顎関節円板では, 関節面の大部分が細線維網によって占められていたが, 部分的にほぼ前後方向あるいは内外側方向に配列された細線維束が出現していた.11週齢ラットの顎関節円板には, 顕著な細線維束とこれを被覆する疎あるいは密な細線維網が認められた.細線維束は円板中央部では前後方向に, 円板前方および後方では主に内外側方向に配列されていた.円板の内外側縁では, 細線維束は周縁の輪郭と一致した方向に配列されていた.このような細線維の立体構築および配列方向は, 以後の加齢過程においても維持されていた.ラットの顎関節円板では切歯や臼歯の萌出あるいは咬合の成熟に伴って, 関節面表層の細線維構築が網状から束状, さらに発達した束状へと変化した.また加齢に伴って, 内外側方向へ配列する細線維束が円板前方および後方で顕著に増加していた.110週齢ラットの顎関節円板の下関節面では, 前方に細線維網からなる雛壁構造, 中央付近に回旋する細線維小束がしばしば出現した.老齢ラットの円板の下関節面に出現した2種類の細線維の異常構築は, 円板関節面の損耗過程の一部であると考えられる.
  • 山縣 健佑, 北川 昇, 山縣 徹哉, 望月 美佳, 下平 修, 河野 勇治, 徳富 清美
    1997 年 17 巻 3 号 p. 233-245
    発行日: 1997/09/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    無歯顎者1名について発色ガムにより咀嚼能率をモニターしながら咀嚼時の切歯点とオトガイおよび, モダイオラスの運動経路を比較検討した.発色ガム咀嚼中の被検者の顔面正面と右側貌を2台の高速テレビカメラ (V-120, nac社製) から同一ビデオテープに録画した.50回咀嚼後のガムを色彩色差計 (CR-300, Minolta社製) で測色し, クロマティク指数 (a*値) を記録し, さらに同一ガムを50ストローク咀嚼させた後に再び測定を行い, 計100ストロークを録画した.咀嚼開始後の16秒間 (初期 : 1F) と各段階の終了直前の16秒間 (中期 : 1L, 終期 : 2L) について画像解析装置 (イメージデータ : ID-8000型, nac社製) で各標点をオートトラッキングし, 3次元座標を求め, 立体構築した.運動経路解析ソフトにより以下について計測した. (1) 計測区分開始点から終了点までの距離累計 (TL). (2) 開始点と終了点間の直線距離 (SL). (3) TLとSLの比率 (T/S), (4) 経路を含む直方体の体積 (Cub). (5) 進行方向に対する方向変更角度 (TH).以上の結果, 切歯点とオトガイの運動経路の形は類似しているが, オトガイは咀嚼中期には, 運動範囲が中心咬合位時の位置を前上方に超えている.1サイクルの所要時間は, 初期より中期で有意 (p<0.01) に増加し, 中期から終期では有意に (p<0.01) 減少した.サイクル単位では, 切歯点よりオトガイの方がCubは初期には小さいが, 中期, 終期では大きい.また, THは推移は一致しているが, 切歯点よりオトガイの方が大きい.閉口相では切歯点よりオトガイの方がCub, T/S, THは大きく, TL, SL, Vは小さい.モダイオラスの閉口相では, 初期に比べて終期ではCub, TL, T/S, THが減少した.これらから, 咀嚼の進行に伴い, 運動経路がより滑らかで収束することが示唆された.
  • 奈良 日出男, 木野 淳, 芝 〓彦
    1997 年 17 巻 3 号 p. 246-254
    発行日: 1997/09/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    顎骨の回復再建には種々の生体材料および人工材料の適用がこれまで試みられている.骨誘導因子 (BMP) はそれらの材料と混合して用いられているが顎骨の回復, 再建に有用であるとして現在, 注目を集めている.我々は, これまでに効率の良いBMPの応用法を検討してきた結果, 顎骨の回復, 再建にBMPを適用する場合, BMPの局所で拡散を防止するための適切な担体が必要であることが判明した.本研究では, BMPによる異所性骨形成を効率良く促進できる担体を開発することを目的として以下の実験を行った.BMPは山之内製薬より供与されたrecombinant humanBMP (rhBMP) を用いた.担体は高分子炭化水素としてスクワラン, Tz oil, 流動パラフィンを用い, 高分子生体物質としてヒト胎盤より精製したIV型コラーゲンを用いた.実験方法はrhBMPを担体と混合し, ゼラチンカプセルNo.4に封入したのち4週齢のSD系ラットの大腿部筋嚢に埋入した.埋入2週後に移植部を摘出し, 軟X線写真撮影を行い, さらに, 非脱灰切片を作製して組織学的に検索した.その結果, 骨形成はIV型コラーゲンを担体とした場合が最も良好で, 不透過像の大きさは約4×3mmであり, 高度に石灰化していた.他の担体を用いた場合, 不透過像の大きさは約2×1mmと小さかった.これらの結果から基底膜成分であるIV型コラーゲンがBMPの担体として有用であることが明らかになった.基底膜の構成成分の1つであるIV型コラーゲンがrhBMP-2の担体として効率良く骨形成を増加させたのはIV型コラーゲンが移植部への毛細血管の新生および侵入を促進した可能性およびIV型コラーゲンとBMPの結合能が高いためBMPの拡散を防止していることを示唆している.
  • 嘉藤 麻弓, 上條 竜太郎, 岩瀬 正泰, 南雲 正男, 酒井 秀彰, 柴崎 好伸, 吉村 節
    1997 年 17 巻 3 号 p. 255-258
    発行日: 1997/09/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    患者は, 下顎の非対称を主訴として来院した24歳の女性で, 外科手術併用による矯正治療を計画した.当初, 全身麻酔下での下顎枝矢状分割術を前提に術前矯正を開始したが, 患者は重篤な気管支喘息の既往があり, 全身麻酔時の気道刺激が重篤な喘息発作を誘発する危険性が高いと判断された.そこで治療の主目標を咬合の改善におき, 局所麻酔下に下顎骨体部分切除術を施行した.術中, 術後を通じて喘息発作は認められず, 咬合状態, 顔貌ともに著明に改善された.
  • 篠原 親, 柴崎 好伸
    1997 年 17 巻 3 号 p. 259-263
    発行日: 1997/09/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
  • 1997 年 17 巻 3 号 p. 329-336
    発行日: 1997/09/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
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