昭和歯学会雑誌
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19 巻 , 2 号
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  • Takeshi IGARASHI, Ayako YAMAMOTO, Hiroshi IDA, Ryuji SASA, Nobuichi GO ...
    1999 年 19 巻 2 号 p. 147-151
    発行日: 1999/06/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    Streptococcus sobrinus and Streptococcus downei are closely related cariogenic species. A pair of polymerase chain reaction (PCR) primers for dextranase gene of S. sobrinus NIDR6715 was designed for differentiation of S. sobrinus and S. downei. The primers amplified a single PCR product from S. sobrinus and S. downei but none of the other mutans streptococci nor other gram-positive cocci. To differentiate S. sobrinus and S. downei, a restriction analysis of the amplified products was carried out. These two species were effectively differentiated by digestion with either BamHI, BstPI, EcoRI, HaeIII, PvuII, or SalI. These results suggest that PCR amplification followed by restriction digestion is a useful method for simple and rapid differentiation of S. sobrinus and S. downei.
  • 近藤 信太郎, 若月 英三
    1999 年 19 巻 2 号 p. 152-157
    発行日: 1999/06/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    歯学部学生における歯軸の認識度が歯の形態の理解を深めるにつれてどのように変化するかを検討するため, 昭和大学歯学部学生による歯の計測値を分析した.対象とした学生は平成8年度の本学第2学年96名である.学生を4群に分け, 左右側の上顎中・側切歯の樹脂模型(Nissin Dental Products Inc., B2-TA.2)を0.05mm副尺付きノギス(Mitsutoyo)を用いて2回の計測を行った.1回目の計測は「歯の解剖学」第1回目の講義時, 2回目は切歯の講義終了後に行った.計測項目は藤田(1949)の基準による歯冠長, 歯根長, 歯冠近遠心径および歯冠唇舌径である.対照として学生に計測方法を説明した教員が各歯を5回計測した.その結果, 過失誤差は1回目より2回目で減少する傾向を示した.計測値の範囲, 変動係数は1回目より2回目で減少する傾向を示した.最小値が1回目より2回目で大きくなったため, 平均値は2回目で大きくなり, 教員の計測値に近づく傾向を示した.変動係数の比較から中切歯より側切歯の計測が難しいと考えられる.また, 歯根長より歯冠長の, 歯冠近遠心径より唇舌径の計測が難しい傾向を示した.以上から, 歯の計測値は学生の歯軸の認識度を推測する指標となり, 教育効果の判定に有用であると考えられる.
  • 小林 幸隆, 李 元植, 堀田 康弘, 藤原 稔久, 宮崎 隆
    1999 年 19 巻 2 号 p. 158-162
    発行日: 1999/06/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    著者らは, 主としてクラウン製作用の歯科用CAD/CAMシステムの開発を行ってきた.このシステムでは計測装置として, 非接触式のレーザ変位計を用いて石膏模型の支台歯表面の計測を行っている.レーザ変位計を用いる方式は短時間で計測できることが長所であるが, 支台歯軸面やマージンの計測精度について不明な点が多い.そこで本研究では, 垂直軸面とショルダー幅をかえた単純形状の模型を用い, クラウン支台歯の計測精度を検討した.計測ピッチを20μmとすることで, レーザが照射された石膏表面ではレーザ光が散乱し, レーザスポットを擬似的に広げてしまうので, 隅角部は, 本来の位置より遠くに計測された.このため, ショルダー幅が本来の値より短く計測される傾向を示したが, ショルダーの幅が大きくなるにつれ, その影響が少なくなった.また, レーザ変位計と計測模型の相対的な位置関係により, 近遠心側を計測する場合, 頬舌側を計測するよりも二次反射光が集まり, 誤差が生じることが明らかになった.
  • 吉田 佳恵, 横谷 浩爾, 佐藤 友紀, 柴崎 好伸, 佐々木 崇寿
    1999 年 19 巻 2 号 p. 163-175
    発行日: 1999/06/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    ワルドー法によるラット臼歯の矯正学的な歯牙移動後の後戻り過程を, 微細構造学的に解析した.実験では, 矯正用ゴムを上顎第一・第二臼歯間に挿入し, 7日ないし21日後に除去して第一臼歯の後戻り過程を調べた.第一臼歯の後戻り過程は, 7日間ゴム挿入の場合はゴム除去1日後ないし4日後に観察し, 21日間ゴム挿入の場合はゴム除去5日後ないし10日後に観察した.7日間ゴム挿入後の第一・第二臼歯間距離は158μmであったが, ゴム除去1日後には44μmに減少し, 4日後には16μmに減少した.ゴム挿入によって圧迫された歯根膜には, 部分的に硝子様変性ならびに石灰変性が生じていた.第一臼歯の後戻り過程では, 牽引側に相当する歯根膜に径約2.4μmの主線維が不規則に配列していた.ゴム除去1日後および4日後には, 破骨細胞, マクロファージならびに線維芽細胞様細胞が, 牽引側に相当する歯根膜中の硝子様変性組織の周囲に分布し, また歯根膜中には径約3.8μmの主線維が規則的に配列していた.21日間ゴム挿入後の第一・第二臼歯間距離は526μmであったが, ゴム除去5日後には108μmに減少し, 10日後には71μmに減少した.ゴム除去5日後には, 圧迫側に相当する歯根膜に面する歯槽骨表面に, 多くの破骨細胞が均一に分布し, 牽引側に相当する歯根膜には径約3.5μmの主線維が不規則に配列していた.これらの観察結果は, ラット臼歯の矯正学的な歯牙移動後の後戻り過程において, (1) 歯根膜および周囲の歯槽骨の急速な改造が歯の後戻り現象の主たる要因となること, および (2) 歯根膜への加圧刺激によって生じる硝子様変性ならびに石灰変性は, 破骨細胞, マクロファージ, 線維芽細胞様細胞によって急速に吸収されることを示唆している.
  • 星野 睦代, 野中 直子, 江川 薫, 滝口 励司
    1999 年 19 巻 2 号 p. 176-190
    発行日: 1999/06/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    層板骨は多数の骨層板の重積された基礎層板, ハバース層板ならびに介在層板からなる緻密骨と, 少数の骨層板の重層からなる海綿骨とで構成されている.緻密骨や海綿骨の骨層板には骨基質を構築する主たる有機性基質であるコラーゲン細線維が一定の方式にかなって配列されている.すなわち, 層板骨の緻密骨と海綿骨との配分による構築と, 骨層板内のコラーゲン細線維の配列の主たる方向は骨組織に作用する圧縮, 牽引, 歪みなどの応力に対抗しうる力学的合理性をもっている.顔面骨の1種である下顎骨も典型的な長骨に匹敵する構造を備えており, 比較的薄い皮質骨である緻密骨と, 骨小柱が網状構造を呈する海綿骨とで構成されている.下顎骨には付着する筋の作用による牽引力が他の形態の骨と同様に加わる一方, 歯根膜を介しての咀嚼圧も応力として作用するので, 成人の下顎骨を構成している骨層板と骨基質内のコラーゲン細線維の配列は咀嚼筋による牽引や咀嚼力に適合した構築を呈していると考えられている.本研究では下顎骨咀嚼筋付着部の緻密骨の線維性基質と海綿骨の骨小柱の力学的構築と, 下顎骨に加わる咀嚼筋の牽引による応力とについて検討する目的で, 解剖学実習用男性遺体から摘出した有歯下顎骨の主として緻密骨の線維性基質について高分解能の走査電子顕微鏡で観察した結果を考察した.下顎骨の咀嚼筋付着部である外基礎層板の最表層の線維性基質は束状のコラーゲン細線維からなる基質線維束で構築されていたが, 基質線維束は咀嚼筋の牽引による応力に適合した配列を呈していた.下顎角部の咬筋粗面と翼突筋粗面は下前方から上後方に配列された基質線維束で構成されていた.側頭筋の付着部である筋突起の中央部は下方から上方へ, 前縁付近は下前方から上後方に, 後部は下後方から上前方に配列された基質線維束で構築されていた.外側翼突筋の付着部である翼突筋窩は下前方から上後方に配列された基質線維束で構築されていた.咀嚼筋付着部の基質線維東間には咀嚼筋の付着腱が侵入していた.咀嚼筋付着部の外基礎層板は最表層の基質線維束と同一方向の配列からなる厚径約3μmの骨層板と隣接する基質線維束が斜めに交叉する厚径約1μmの骨層板とが相互に配列されて構成されていた.一方, 咀嚼筋付着部のハバース層板を構成しているオステオンは外基礎層板の最表層の基質線維束と同一方向の配列からなる厚径約5μmの骨層板と, ほぼ同心円状に配列された基質線維束からなる厚径約1μmの骨層板とが交互に配列されて構築されていた.下顎骨の咀嚼筋付着部である海綿骨は扁平な骨小柱で構築されていたが, 海綿骨の骨小柱は咀嚼筋の牽引に適合した力学的構築を呈していた.下顎角部は下前方から上後方への配列の骨小柱で構築されていた.翼突筋窩部は前下方から後上方に配列された骨小柱で構築されていた.筋突起は緻密骨からなる外側壁と内側壁とが癒合していた.
  • 鐘ヶ江 晴秀, 柴崎 好伸
    1999 年 19 巻 2 号 p. 191-200
    発行日: 1999/06/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    口唇裂口蓋裂患者に対しては関連各科の医師, 歯科医師が緊密な連携をとり, 有機的に結びついた一貫した治療が必要不可欠である.今回我々は, 著しい上顎の上下的および前後的劣成長を伴う, 右側唇顎口蓋裂患者の咬合異常に対し, 矯正科, 口腔外科, 補綴科などによるチームアプローチにより改善を行った.その後10年以上にわたる長期経過観察をなし得たので報告する.症例は初診時年齢13歳8か月の女性.右側完全唇顎口蓋裂で, 口唇閉鎖手術を生後2か月で, 口蓋閉鎖手術を1歳6か月時に某大学病院形成外科にて受けている.初診時の顔貌は著しい中顔面の陥凹を伴う凹型の側貌を呈していた.諸検査の結果, 上顎骨の著しい上下的および前後的劣成長と, それに伴う下顎骨の前上方への回転による骨格性反対咬合と診断された.上顎歯列は重度のcollapsedarchとなっており, total crossbiteを示し, 前歯部のオーバージェット-18mm, オーバーバイト+5mmであった.また, 上下歯列に齲蝕が多発していた.矯正科, 第1口腔外科, 第2補綴科によるカンファランスの結果, 上顎にオーバーデンチャーを装着し上下的, 前後的劣成長の改善を図った後, 下顎の骨切りを行い咬合の改善を図る計画が立てられた.17歳3か月時に上顎にオーバーデンチャーが装着され, 術前矯正治療が開始された.19歳2か月時に下顎骨骨切術(SSRO)が行われた.8か月の術後矯正治療の後保定に入った.保定1年後に上顎に本義歯(コーヌステレスコープデンチャー)を装着した.本義歯装着後12年が経過しているが, 咬合は安定しており患者は, 治療結果にほぼ満足している.しかし, もっと早期 (乳歯列期あるいは遅くとも早期混合歯列期) からのチームアプローチによる管理・治療が行われていたならば, 大型の補綴物なしで咬合の改善が可能であったと思われる.あらためて口唇裂口蓋裂患者に対するチームアプローチの重要性が示された.
  • 稲見 宇柳, 平川 崇, 鐘ヶ江 晴秀, 柴崎 好伸
    1999 年 19 巻 2 号 p. 201-211
    発行日: 1999/06/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    本学口蓋裂診療班形成外科にて3か月時にMillard変法にて初回口唇形成術を行った後, 6歳時より当矯正科において咬合の管理を開始し, 乳歯列期より永久歯列完成に至るまで10年間の咬合管理を行った片側性唇顎裂例について報告する.治療目標として, 顎裂部を含めて非補綴的な咬合の再構成をあげ, そのために13歳時に自家腸骨移植を併用した顎堤形成術を行い結果として安定した咬合を得た症例である.一例報告ではあるが同一医療機関で長期管理を受け, 継続的に一連の資料がそろい, 非補綴的治療が可能であったことからも同疾患に対する今後の取り組みに示唆を与えるものと考える.
  • 相田 忠輝, 薄井 智美, 立川 哲彦
    1999 年 19 巻 2 号 p. 212-215
    発行日: 1999/06/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    リンパ上皮性嚢胞は, 一般に側頸嚢胞, 鰓嚢胞とも呼ばれ, 多くは側頸部にみられる嚢胞である.しかし, 時に類似した病理組織像を示す嚢胞が, 耳下腺や口腔粘膜下に発生することがある.本症例は34歳女性の舌下面に発生したもので, 境界明瞭で7-8mmの大きさであった.病理組織学的には, 重層扁平上皮に裏装された嚢胞を認め, 上皮下にはリンパ性組織を認めた.
  • 古谷 彰伸, 川和 忠治
    1999 年 19 巻 2 号 p. 217-221
    発行日: 1999/06/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
  • 1999 年 19 巻 2 号 p. 222-229
    発行日: 1999/06/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
  • 1999 年 19 巻 2 号 p. 234
    発行日: 1999年
    公開日: 2012/12/14
    ジャーナル フリー
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