昭和歯学会雑誌
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21 巻 , 4 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 山本 綾子, 永尾 悦子, 浅賀 恵美子, 五十嵐 武, 佐々 龍二, 後藤 延一
    2001 年 21 巻 4 号 p. 413-420
    発行日: 2001/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    口腔トリコモナス (Trichomonas tenax : T. tenax) は, 歯周疾患患者から非常に高率に分離されることから歯周疾患との関連性が疑われている.また, 口腔領域以外の種々の病巣から分離されそれぞれの疾患との関連性が推定されているが, 従来は純培養が困難であったことから, 研究が進まずT. tenaxが保有する病原因子は解明されていない.我々は, 病原性に関連する種々の生化学的性状を明らかにしてきている.今回は, 病原体に対する重要な防御因子である免疫グロブリン, すなわちIgG, IgM, IgAおよびSIgAの分解能について検討した.T. tenax細胞の滲出液は, IgGを著明に分解し, IgMは僅かに分解した.その両者の分解活性はDTTによって促進され, E-64によって著しく阻害されたが, EDTA, pepstatin AおよびAEBSFによっては影響を受けなかった.血清型IgAは, 完全に分解されためにDTTによる活性化は不明であるが, E-64によって活性が明らかに阻害された.以上の阻害剤および活性化剤の影響から判断して, IgG, IgMおよび血清型IgA分解は, T. tenaxが保有するシステインプロテアーゼによるものと考えられた.SIgAのSC成分は著しく分解され, その活性はEDTAおよびAEBSFによって阻害されたが, DTTおよびE-64によっては影響を受けなかった.このことから, SlgAのSC分解に関与する酵素は, IgG, IgMおよび血清型IgA分解に関与するものとは異なるプロテアーゼであることが推定できる.以上の結果から, T. tenaxは, 歯周ポケットや唾液中に存在する各クラスの免疫グロブリンを分解できることがわかった.
  • Chung Yi CHENG, Sumimasa OHTSUKA, Yoshinobu SHIBASAKI
    2001 年 21 巻 4 号 p. 421-434
    発行日: 2001/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    The purpose of this study was twofold : (1) to analyze the soft-tissue changes after simultaneous maxillary LeFort I multiple segmental osteotomies and the mandibular ramus sagittal split osteotomy procedures in Taiwanese patients that will allow for the improved predictability of soft-tissue responses in double-jaw surgery cases, and (2) to determine whether there were gender differences between males and females.
    The data from this study suggested that when simultaneous two-jaw surgery was performed to correct severe mandibular prognathism, there was a tendency for the soft-tissue responses to be similar to those seen in only single mandibular setback procedures.
    In this study, the soft/hard-tissue change ratio of lower lip (LI) to mandibular incisor (Iii) change was 1.04 : 1, 0.93 : 1 ratio of inferior labial sulcus (ILS) to point B movement for men and women, 0.90 : 1 (male) and 1.06 : 1 (female) ratio of soft-tissue pogonion (POS) to hard-tissue pogonion (Pog).
    The prediction of upper lip changes was deeply affected by the mandibular setback, although strong correlations were found between the changes of the upper incisor and the four upper soft-tissue parameters SN (subnasale), SLS (superior labial sulcus), LS (labrale superius), and STS (stomion superius). The reason might be attributed to the freeing of the upper lip previously trapped by the protrusive lower incisors; the soft/hard-tissue ratio between LS and Pog was found to be 0.15 for men and 0.34 for women.
    The average ratios of soft-tissue to hard-tissue change appear to show a gender difference between some measurements, which suggests the need for different ratios when the results of orthognathic surgery are being predicted.
  • 田中 憲男, 笠原 茂樹, 斎藤 茂, 栗林 泰, 大塚 純正, 柴崎 好伸
    2001 年 21 巻 4 号 p. 435-442
    発行日: 2001/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    開咬患者の矯正治療による咀嚼機能の効果を調べるため, 同患者の動的治療開始前 (以下, 開咬者群), 保定中 (以下, 治療者群) および, その対照として女子正常咬合者 (以下・正常者群) について以下の項目を計測した.測定項目は1.オーバージェット (以下, OJ), オーバーバイト (以下, OB), 2.ソフトプレートワックスを用いた前歯の咬断能力, 3.デンタルプレスケールを用いた咬合接触面積, 咬合力, 平均圧力, 4.チューインガム法による糖溶出量, 5.ナソヘキサグラフを用いたガム咀嚼時における下顎運動記録である.そして, 以下の結果を得た.1.正常者群のOJの平均は2.4mm, OBは2.3mm, 開咬者群のOJの平均は1.4mm, OBは-1.9mm, 治療者群のOJの平均は1.7mm, OBは1.5mmであった.2.前歯の咬断能力において正常者群および治療者群は, 開咬者群に対して有意に大きかった.3.咬合接触面積, 咬合力において正常者群は, 開咬者群, 治療者群に対して有意に大きかった.平均圧力において治療者群は, 正常者群に対して有意に大きかったが, 開咬者群と治療者群間には有意差はなかった.4.糖溶出量において正常者群は, 開咬者群および治療者群に対して有意に大きかったが, 開咬者群と治療者群間には有意差はなかった.5.ガム咀嚼時における下顎運動の咀嚼リズムでは各群間に有意差はみられなかった.以上より, 開咬患者に対する歯科矯正治療により被蓋の改善がなされた結果, 前歯の咬断能力の獲得が認められた.しかし, 咬合接触面積, 咬合力, 咀嚼能力, 咀嚼リズムにおいては矯正治療による変化が起こりにくいことが示唆された.
  • 小林 廣之, 久保田 雅人, 槇 宏太郎, 柴崎 好伸
    2001 年 21 巻 4 号 p. 443-449
    発行日: 2001/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    顎矯正手術の適応とされる下顎の非対称症例において, 左右の下顎頭形態や筋付着部位の特徴について詳細な検討を加えることは, その発症の原因を探り, 術後の変化を予測する上で重要な課題である.そこで, 本研究では, 被験者34名において, 三次元CT画像を用いて顎変形症の左右関節頭の形態および関節頭と側頭筋付着部位である筋突起や外側翼突筋の付着部位である蝶形骨外側板の位置などに検討を加えることとした.その結果, 下顎頭長径および短径は偏位側で有意に小さく, また, 下顎枝と下顎頭長軸とがなす角, および下顎頭長軸と蝶形骨翼状突起外側板外面とのなす角は偏位側において大きな値を示した.これらの結果から, 咀嚼筋牽引の不均衡によって下顎頭軟骨成長に左右差が生じ, 顎の非対称を招来した可能性が示唆された.また, 両側下顎頭の非対称性は, 術後の顎運動時の左右差にも現れ, 予後の安定にも影響を及ぼすものと考えられた.
  • 吉村 節
    2001 年 21 巻 4 号 p. 451-454
    発行日: 2001/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
  • 鶴岡 正吉
    2001 年 21 巻 4 号 p. 455
    発行日: 2001/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
  • 2001 年 21 巻 4 号 p. 456-467
    発行日: 2001/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
  • 2001 年 21 巻 4 号 p. 468-469
    発行日: 2001/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
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