昭和歯学会雑誌
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22 巻 , 4 号
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  • Tetsuo KODAKA, Tsuneyoshi SANO
    2002 年 22 巻 4 号 p. 339-344
    発行日: 2002/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    The mineralization values in the body of the artificially-demineralized caries-like lesion of human enamel, embedded with and without polyester resin, were analyzed on the transverse polished surfaces of 5 premolar teeth by energy-dispersive X-ray microanalysis (EDX) in SEM. In addition, the caries-like lesions were observed by backscattered electron (BSE) imaging and analyzed by wavelength-dispersive X-ray microanalysis (WDX). The resin-free samples had the caries-like body showing high BSE signals when compared with the rein-embedded samples. The high BSE-signal image will be caused by the ridges of the relatively-remineralized prism peripheries and the pits of the markedly-demineralized prism cores under mechanical grinding. The WDX line-profile of Ca-Kα in the resin-free samples was markedly decreased in the caries-like body when compared with that of the resin-embedded samples. The lower Ca content may be caused by the hollow of the caries-like body under mechanical grinding. In SEM-EDX, the caries-like body of the resin-free samples showed higher Ca values and tended to show higher P values than that of the resin-embedded samples. Such EDX data of the resin-free samples will be caused by porous structures in the caries-like body. In conclusion, when analyzed the natural caries and artificial caries-like lesions of enamel by SEM-EDX and WDX and also observed them by BSE, the samples should be embedded in infiltration resin in order to fill the porous structures and to form the smooth polished plane.
  • 坂田 純一, 大峡 淳, 宮澤 康, 鈴木 基之, 長谷川 紘司
    2002 年 22 巻 4 号 p. 345-351
    発行日: 2002/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    ポリ乳酸メンブレンを用いた歯周組織再生誘導法 (GTR法) の臨床的有用性について検討を行った.歯周外科手術が必要な2壁性および3壁性の垂直性骨欠損 (7名), または2度の根分岐部病変 (5名) を有した12名の被験者に対し, ポリ乳酸メンブレンを用いたGTR法を行った.エックス線写真撮影ならびに臨床診査としてProbing pocket depth (PD), Clinical attachment level (CAL), Plaque index (PII), Gingival index (GI) の測定を術前および術後6か月目に行った.PDは術前平均6.5±2.2mmから術後6か月目に平均2.7±0.7mmへと変化し, 平均3.8±1.9mmの統計学的に有意な減少が認められた (p<0.05).CALは, 術前平均7.7±2.2mmから術後約6か月目に平均4.6±1.2mmへと変化し, 平均3.1±1.8mmの統計学的に有意な付着の獲得が認められた (p<0.05).またエックス線写真における骨欠損相当部の透過性の減少は, 12例中6例で認められた.なお全症例において副作用等は認められなかった.以上の結果より, ポリ乳酸メンブレンを用いたGTR法は, 臨床的な改善が著明であり, 有用な手術法であると考えられた.
  • 円谷 憲司, 池田 訓子, 藤島 昭宏
    2002 年 22 巻 4 号 p. 352-359
    発行日: 2002/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    3種類 (PF, LC, LCII) の修復用レジン添加型グラスアイオノマー (RMGI) セメントを用い, セメント粉末の特徴ならびに硬化体の機械的性質の測定から, RMGIセメントの特性評価を行った.また, 改良型グラスアイオノマーセメント (LCII) を用い, 粉液比変化が種々の特性に及ぼす影響についても検討を行った.RMGIセメントの粉末形状は, LCIIでは他のRMGIセメントより均一で微細な構造が観察され, 粉末形状の改良が認められた.LCIIでは, 他の2種類のセメントよりも顕著に高い硬さと圧縮強さを示し (p<0.05), 粉末の微細化が圧縮特性の向上に大きく影響していることが認められた.LCIIにおける粉液比変化の影響は, 粉液比の増加に伴う硬さの顕著な増加 (p<0.05) は認められるものの, 圧縮特性向上に及ぼす影響は小さかった.また, 粉液比増加により圧縮降伏比は増加し, RMGIセメントに脆性化を生じさせていることが示された.曲げ試験では, LCIIで最高の弾性係数を示したものの, 曲げ強さはPF, LCよりも低く, 粉末微細化による曲げ強さへの向上効果は小さく, さらに粉液比増加によって逆に曲げ強さの低下を生じた.以上の結果から, RMGIセメントでは従来型のグラスアイオノマーセメントの場合と異なり, セメント粉末による複合効果と酸一塩基反応量だけでなく, 添加されたレジン成分量による延性化の程度が, RMGIセメントの特性に大きく影響していることが認められた.
  • Yoshimi YAGASAKI, Tetsutaro YAMAGUCHI, Koutaro MAKI
    2002 年 22 巻 4 号 p. 360-371
    発行日: 2002/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    The orthodontic diagnosis in growing patients requires appropriate predictions of their future craniofacial morphology. The purpose of this study was to obtain basic information about skeletal Class III malocclusion, with body mass index (BMI), which is well correlated with amount of body fat, and to investigate the possibility of clinical application of this information.
    The subjects, referred to as Class III group, included 105 males (mean age, 25.2±1.8 years; range, 15-38 years) and about 166 females (mean age, 24.9±1.9 years; range, 15-36 years) who presented with skeletal Class III malocclusion diagnosed as needing surgical orthodontic treatment. Data on the control group as normal Japanese population were obtained from the 1997 “Statistical Report on the School Health Survey” presented by the Ministry of Education, Japan, and 1998 “National Nutrition Survey” presented by the Ministry of Health and Welfare, Japan. That data included parameters such as growth phase of the whole body, BMI, height, and body weight.
    The results were as follows :
    1. Class III group male in their twenties and thirties, and Class III group female in their thirties showed significantly lower BMI than the BMI of the control group. More specifically, this tendency was most pronounced on males in their twenties.
    2. The frequencies of obese and non-obese cases, respectively, were obtained. Class III group had lower frequencies of obesity, and tended to have a higher frequency of non-obesity, in all age subgroups of males and females in comparison with the control group.
    3. In a comparison of the annual changes in BMI in subjects from the ages of 6 to 17 between Class III group and the control group, subjects in Class III group tended to have lower BMI. This tendency was stronger in males than in females. The greatest difference between Class III group and the control group was found in male and female subjects at the ages of 11 and 8, respectively.
    4. Class III group was subdivided into non-obese and obese subgroups according to BMI, and the craniofacial morphology was compared between these two subgroups, using lateral cephalometric radiographs. The female obese subgroup showed a mandibular corpus length (POG'-GO) significantly shorter than that in females in the non-obese subgroup.
    These results indicated that the BMI reflected growth phase in Class III group more accurately than did height and body weight.
    Based on the relationship between amount of fat tissue and craniofacial morphology clarified in this study, it is considered that more detailed studies on the presence of fat tissue will further our understanding of growth phase in the craniofacial region, which will be useful for orthodontic practice.
  • 井上 愛, 平出 隆俊
    2002 年 22 巻 4 号 p. 372-378
    発行日: 2002/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    昭和大学歯科病院矯正科にて外科矯正治療を行った成人女子骨格性下顎前突20症例の治療開始時, 術前矯正終了時の側方頭部X線規格写真を用い, 下顎前歯の位置変化とsymphysisの変化様相を追究し, 以下の結論を得た.1.矯正治療による側方頭部X線写真の角度変化は, 下顎前歯歯軸の唇側傾斜, ∠FMIAの減少であった.2.symphysis形態変化はB'-MeとAp′-Meの減少であった.3.治療開始時の∠ANBと∠L1to Mandibular plane, また, 術前矯正終了時の∠SNBと∠FMIA, ∠ANBと∠FMIAに相関を認めた.4.B′-Meの変化量とAp'-Meの変化量に相関を認めた.5.治療開始時の側方頭部X線写真角度計測 (∠SNB, ∠ANB, ∠L1to Mandibular plane, ∠FMIA) とsymphysis形態の動的治療変化に相関はみられなかった.これらの結果から, 下顎前歯歯軸変化はsymphysisの形態変化と関連があること, また根尖の舌側への位置変化はB点の舌側への位置変化に関与していることが示唆された.
  • 藤島 昭宏, 齋藤 茂, 池田 訓子, 円谷 賢司, 前原 聡, 佐々 龍二, 宮崎 隆
    2002 年 22 巻 4 号 p. 379-389
    発行日: 2002/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    レジン添加型グラスアイオノマーセメントを用いた矯正用接着システムは, レジン系接着剤を用いた接着システムよりも接着性が低いことを報告してきたが, 市販矯正用ブラケットは多数存在し, ブラケットベース部の構造や歯質接着性に及ぼす影響についての研究は少ない.このため, レジン添加型グラスアイオノマーセメントに対して良好な接着性を有するボンディング用ブラケットを選択するには, ブラケットベース部の形状や形態などの構造や組成を調査する必要がある.このため本研究では, 3種類の素材のボンディング用ブラケットを用い, ブラケットベース部の2種類のSEM像 (二次電子像, 反射電子組成像) による形状および形態観察, 画像解析による接着面積, EDX分析とFT-IR分光分析による組成分析を行い, ボンディング用ブラケットの評価を行った.メタルブラケットは, 1種類のチタン製ブラケットを除き他はステンレス鋼製であり, 表層に金銀コーティングしてあるものも認められた.ブラケットベース部の構造は微細なワイヤをメッシュ状に結合してあるものと, 小さな菱形の突起が集合しているものがあったが, 両者とも機械的維持性は他のブラケットに比べ良好であった.セラミックブラケットは, アルミナもしくはジルコニアで構成され, ブラケットベース部の構造は比較的単純で, 機械的維持性は最も小さかった.プラスチックブラケットでは, 3種類のプラスチック組成においてエンジニアリングプラスチックのポリカーボネートが検出され, ガラスフイバー, 微粒子シリカフィラーで複合化されたブラケットも認められた.本研究から, 各素材のボンディング用ブラケットにおいてベース部の構造が大きく異なることが認められたため, 歯科矯正臨床においてレジン添加型グラスアイオノマーセメントを適用する場合は, ボンディング用ブラケットの選択に, より多くの注意を払う必要があることが示唆された.
  • 齋藤 茂, 滝沢 良之, 水本 貴子, 中村 篤
    2002 年 22 巻 4 号 p. 390-397
    発行日: 2002/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    顔面の非対称と左側臼歯部交叉咬合を主訴として来院した女子に対し, 上下左右側の第一小臼歯抜去による矯正治療に加え, 上下顎の同時移動術を施術し, 顔貌と咬合の改善が達成された.患者の初診時年齢は16歳10か月で成長が終了しており, 下顎の左方偏位と左側臼歯部の交叉咬合が認められ, 左側の顎関節症状も軽度に有していた.上下歯列には中等度の叢生が認められ, 下顎歯列の正中は上顎歯列の正中に対して左方に4.0mm偏位していた.治療方針として, 叢生の改善のために上下左右側の第一小臼歯抜去による術前矯正を行い, 顔貌の改善には左側下顎枝垂直骨切り術と右側下顎枝矢状分割術の併用を予定したが顎間固定の期間を短くしたいという患者の要望のため, 両側とも下顎枝矢状分割術に変更した.なお, 上顎骨の非対称に伴う咬合平面の歪みについては, 術前矯正で可及的に対応したが, 十分な改善にまでは至らず, 当初の計画通り上顎の同時移動術を加え, 左右側の臼歯高を可及的に均等化した.動的治療期間は術前矯正2年4か月, 術後矯正6か月で合計2年10か月となり, 顔貌の対称性と安定した咬合が得られた.現在, 保定1年を経過しているが, 感圧型咬合紙 (デンタルプレスケール®) による咬合接触面積, 咬合力ならびに左右的な咬合バランスは術前に比べて改善しており, 審美的な改善のみならず機能的な咬合が獲得されたと考えている.
  • 石田 恵未, 金 修澤, 佐藤 裕二, 桑沢 実希, 道脇 幸博
    2002 年 22 巻 4 号 p. 398-403
    発行日: 2002/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    再発を繰り返したエナメル上皮腫のため下顎骨区域切除術, 血管柄付腓骨による下顎再建術を行った症例にインテグラルインプラントを埋入し, その上にパーシャルオーバーデンチャーを応用することによって良好な機能回復が得られた一例を報告する.症例は28歳男性で, エナメル上皮腫との病理組織学的診断のもとに開窓術を行った後, 再発, 再々発のため, 辺縁切除術を行い, 最終的には下顎骨区域切除術, 血管柄付腓骨による下顎再建術を行った.今回の症例のような顎補綴を伴う補綴難症例に対して, 近年, 歯科インプラントを応用することによって, 失われた口腔の機能を良好に回復できるようになった.そこで今回われわれは, 下顎骨再建症例に対して, インテグラルインプラントを用いて磁性アタッチメントを応用したパーシャルオーバーデンチャーを選択した.結果として咀嚼機能は患者の満足が十分に得られるまでに回復した.
  • 代永 裕子, 島田 幸恵, 井上 美津子, 佐々 龍二
    2002 年 22 巻 4 号 p. 404-410
    発行日: 2002/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    本学小児歯科来院患者の実態調査は, さまざまな角度からこれまで5報まで報告してきた.今回, 最近の当科小児歯科外来患者の動向を把握する目的で, 新患来院患者を対象に年齢, 主訴, 地域, 月別, 曜日別の来院状況等について調査検討した.対象は, 平成11年 (1月~12月) の1年間の新患来院患者750名である.1) 平成11年の新患来院患者数は750名で, 開設以来年々緩やかな減少を示している.2) 来院患者の内訳としては, 健常児547名, 心身に何らかの障害を持った患児111名, 唇顎口蓋裂児92名であった.3) 平均年齢は, 健常児5歳8か月, 障害児6歳5か月, 唇顎口蓋裂児2歳3か月であった.4) 月別の来院数を比較すると, 6月に最も多く, 次いで4月, 7月と続いていた.5) 曜日別の来院数では, 月曜日に最も多く集中していた.6) 地域別来院患者においては, 周辺地域からの割合が70%以上を占めていた.7) 主訴については, 齲蝕治療を希望する患児が圧倒的に多く, 歯列不正, 外傷と続いていた.8) 健常児の一人平均df歯数は, 4歳代が最も多く, 6.25歯であった.9) 健常児において, 4歳以下の患児では60%に歯科治療経験がなかった.10) 来院患者全体のうち, 70%が治療, 定期診査と続いていた.これまでの報告と比較すると, 心身に何らかの障害を持った患児の増加, 主訴の多様化, 以上の点で特徴がみられた.
  • 樋口 大輔, 川和 忠治
    2002 年 22 巻 4 号 p. 411-413
    発行日: 2002/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
  • 五十嵐 武
    2002 年 22 巻 4 号 p. 415-416
    発行日: 2002/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
  • 2002 年 22 巻 4 号 p. 417-425
    発行日: 2002/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
  • 2002 年 22 巻 4 号 p. 426-427
    発行日: 2002/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
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