昭和歯学会雑誌
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23 巻 , 1 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • Yutaka UTSUMI, Tokuji HASEGAWA, Kazuo ITOH, Hisashi HISAMITSU
    2003 年 23 巻 1 号 p. 1-6
    発行日: 2003/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    Marginal adaptation of four flowable composites was evaluated by measuring wall-to-wall contraction gap in a cylindrical dentin cavity. Four combinations of conventional and flowable resin composites were employed. The cylindrical dentin cavities prepared in extracted human molars were restored with one of these composites after pretreatment according to the manufacturers' instructions. For the positive control, the cavity was conditioned with EDTA, primed with 35% glyceryl mono-methacrylate (GM), and Clearfil Photo Bond was applied prior to the composite filling. Ten specimens for each material, 160 in total, were examined. In the positive control groups, marginal adaptation was completed with the exception of the Unifil-S specimen. With the commercial bonding systems, gaps were observed in two some specimens out of 10. Four flowable resin composites exhibited comparable marginal adaptation compared to the conventional high-viscous composite though complete marginal integrity could not be obtained when the cavity was pretreated with the commercial dentin bonding systems. It was concluded that the flowable resin composite would be clinically useful in combination with a highly effective experimental dentin bonding system composed of EDTA, GM and Clearfil Photo Bond.
  • 岡崎 雄一郎, 高柴 重幸, 玉置 幸道, 張 祖太
    2003 年 23 巻 1 号 p. 7-13
    発行日: 2003/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    リン酸塩系埋没材の結合材である第一リン酸アンモニウム (NH4H2PO4) と酸化マグネシウム (MgO) の配合比を変えた5種類の試作結合材 (Mg70-P30, Mg60-P40, Mg50-P50, Mg40-P60, Mg30-P70) を作製して実験を行い, 得られた硬化体の物性評価を行った.鋳型強さはMgOの含有量が増加するにつれて大きくなり, これは焼成後の鋳型強さでも同じ傾向であった.いずれの試作結合材も硬化時には膨張することが判明したが, その膨張量はMgO含有量が低いもので大きな値であった.また試作結合材は加熱時に大きく収縮することが認められ, 700℃以上では逆に若干膨張する傾向が見られた.X線回折の結果によると, 試作結合材の硬化体のピークは同じであったが感度は異なっていた.Mg70-P30やMg60-P40ではSEM像観察により表面に柱状の結晶構造が認められたが, Mg30-P70, Mg40-P60では繊維状あるいは紡錘状の化合物が認められた.以上のことからMgOは鋳型の強さや硬化促進に効果的であるが, 多く含む場合に硬化膨張量が小さいことなど硬化反応が不十分に終結している可能性も示唆された.
  • 河崎 昭浩
    2003 年 23 巻 1 号 p. 14-23
    発行日: 2003/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    破骨細胞分化抑制因子 (osteoprotegerin : 以下, OPG) は, 骨芽細胞に由来する腫瘍壊死因子レセプター・スーパーファミリーの一つであり, 破骨細胞形成を強く抑制する.本研究において著者は, 卵巣摘出 (ovariectomy : 以下, OVX) マウス大腿骨の骨量減少を抑制する目的で, 破骨細胞の骨組織内分布, 微細構造, 液胞型H+-ATPaseの発現に対するOPGの生物学的作用を解析した.実験には生後2か月齢の雌性ddYマウスを用い, 1) 開腹のみの偽手術を行った対照群 (以下, Sham群), 2) OVX群, 3) OVX後にOPGを投与したOVX/OPG群の3群に分けた.OVX/OPG群では, 卵巣摘出術後, 7日間連日OPGを腹腔内投与した (0.3mg/kg/日).3群全てのマウスを術後7日目に環流固定し, 採取した大腿骨を, 反射電子検出器 (backscattered electron microscopy : 以下, BSE), 光顕, 電顕, 免疫組織化学によって解析した.大腿骨骨幹端部位の縦断研磨標本のBSE像を基にした形態計測では, OVX群の骨髄腔単位面積あたりの海面骨領域の面積率がSham群のものよりも有意に低く, OVXによる骨量減少が確認された.またOVX群に比べ, OVX/OPG群では有意に高い海面骨領域の面積率を示した.一方, 海面骨梁上における酒石酸抵抗性酸ホスファターゼ (TRAP) 陽性の破骨細胞数に関しては, OVX/OPG群がOVX群よりやや低い値を示したが, 3実験群の間に有意差は認められなかった.しかし微細構造学的には, OVX/OPG群の破骨細胞における波状縁の消失が, Sham群, OVX群の破骨細胞よりも多く観察された.さらに破骨細胞における液胞型H+-ATPaseの発現は, 波状縁の消失に伴い強く抑制された.ただし3群共に, 破骨細胞のネクローシスあるいはアポトーシス様変化は観察されなかった.以上の実験結果から, OPG投与は破骨細胞の構造変化と骨吸収活性の抑制により, OVXマウスにおける海面骨量の減少を有意に抑制することが示唆された.
  • 宮谷 信太朗
    2003 年 23 巻 1 号 p. 24-31
    発行日: 2003/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    内分泌攪乱化学物質の1つであるビスフェノールA (BPA) は, 主にエストロゲン活性をもち, 生殖系, 免疫系, 神経系などに影響を及ぼすと考えられている物質である.光重合型レジンには, このBPAを出発原料として合成された化合物があり, この化合物を使用している光重合型レジンから微量ではあるがBPAの溶出が報告されている.今回, 我々は煩雑な前処理を必要とせず, 高感度にBPAを測定可能な化学発光検出酵素免疫測定法 (CL-EIA) を開発し, 光重合型レジンから溶出してくるBPAの測定を行った.試料として, Bis-GMAベースの3種 (HM, SL, CL) とUDMAベースの2種 (LT, PG) とBis-MEPPベース1種TMの3タイプ, 計6種類を硬化させ, これをPBS溶液中に一定時間浸漬させた.その上清を試料とし, CL-EIAにより測定を行った.結果として24時間後のBPA様免疫活性物質は, Bis-GMAベース3種でHMが1415.3pg/mg resin, SLが809.5pg/mg resin, CLが1728.1pg/mg resin, UDMAベース2種でLTが15.6pg/mg resin, PGが108.2pg/mg resin, Bis-MEPP1種でTMが1488.3pg/mg resinであった.Shintarou, MIYATANI
  • 槇 宏太郎, 久保田 雅人, 中納 治久, 宮崎 芳和, 中島 還, 柴崎 好伸
    2003 年 23 巻 1 号 p. 32-49
    発行日: 2003/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    長期管理を要した口唇口蓋裂患者3症例における診断と治療経過を顧みた結果, 治療を長期化させる要因として以下の各項目が上げられた.1.上顎拡大の困難性.2.拡大による顎裂部骨移植生着への障害.3.上顎骨前方牽引装置およびチンキャップの治療効果.4.両側性唇顎口蓋裂中間顎の位置制御不全.5.外科手術の予後不良とそれに対する矯正的処置の困難性.そして, これらの改善案として, 口蓋形成手術術式の再検討, 上顎拡大の時期と量とに関する再考すべき点, 今後導入すべき解析方法, 診療システムの有すべき条件などについて考察したので報告する.
  • 柴田 稚子, 古谷 彰伸, 川和 忠治, 久保田 雅人, 槇 宏太郎
    2003 年 23 巻 1 号 p. 50-56
    発行日: 2003/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    若年者の上顎前歯の抜歯を行うことは, 特別な理由がない限り臨床上極めて少ないが, われわれは1⊥1の抜歯を余儀なくされた患者に対して, 矯正科と補綴科の連携のもと, 機能・審美性の改善を目的に約10年間の治療および経過観察を行った一症例を報告する.患者は上顎前突感を主訴として来院した.上顎前歯部に打撲の既往があり, X線所見から矯正治療には不利と診断し1⊥1の抜歯を行った.約3年間かけて, 抜去した1⊥1の位置に2⊥2の近心移動を行い, 将来の補綴処置を想定して, 正中部に本来の1⊥1の歯冠幅を残して約1年6か月間の保定を行った.引き続き補綴科にてポーセレンラミネートベニア法により2⊥2の歯冠形態を修復し患者の審美的改善をはかることができた.
  • 金 修澤, 佐藤 裕二
    2003 年 23 巻 1 号 p. 57-59
    発行日: 2003/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
  • 2003 年 23 巻 1 号 p. 61-77
    発行日: 2003/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
  • 2003 年 23 巻 1 号 p. 78-81
    発行日: 2003/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
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