昭和歯学会雑誌
Online ISSN : 2186-5396
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26 巻 , 1 号
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  • Maki NAGANO, Hideaki SAKAMAKI, Kimitoshi YAGAMI, Saburo KAKUTA, Masao ...
    2006 年 26 巻 1 号 p. 1-8
    発行日: 2006/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    Gap junctions are associated with cell growth and differentiation in tissue organization. However, the association of gap junctions with chondrogenesis or chondrogenic differentiation is still unclear. We succeeded in establishing a cartilaginous transplanted tumor in a nude mouse from a human chondroblastic osteosarcoma, and a cell line (USAC) expressing chondrocytic phenotypes from the transplanted tumor. Using these transplanted tumor and USAC cells, we investigated the relationship between the expression of gap junctions and chondrogenesis or chondrogenic differentiation. Gap junctions are observed by immunostaining with connexin 43 (Cx 43) protein, which is an intrinsic component of gap junctions. The results revealed that Cx 43 in the tumor tissue was found both on chondrocytic and hypertrophic cells. In cultured cells, gap junctions composed of Cx 43 appearing as USAC cells were condensed and progressed toward mature chondrocytic cells. A high density micro-mass culture of USAC cells showed that dexamethasone and 1 a, 25 (OH) 2D3, which stimulated chondrogenic differentiation, enhanced the expression of Cx 43. These results indicate that expression of gap junctions is closely linked to chondrogenesis and chondrogenic differentiation.
  • Shunichi YOSHIDA, Tadateru AIDA, Tetsuhiko TACHIKAWA
    2006 年 26 巻 1 号 p. 9-18
    発行日: 2006/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    Lymphatic vessels are distributed directly under the epithelium of the oral mucosal. In the present study, we investigated whether lymphoangiogenseis in tumors occurs in human oral squamous cell carcinoma and whether the density of tumor lympahngiogensis may be related to the risk of lymph node metastasis. Moreover, these analyses identified peritumoral lymphatic vascular density as a novel prognostic indicator for the risk of lymph node metastasis in oral squamous cell carcinoma.
    LYVE-1, which was an endothelial cell hyaluronic acid receptor, has been identified as a peculiar protein of endothelial cells of lymphatic vessels. LYVE-1 expression in the carcinoma tissue was divided into two types. In one it appears in contact with the cancer nest. This shows contact with basal-like cells which are located on the outer side of the cancer nest, and observation via light microscope is unable to show intervention of the fibrous connective tissues. The other case is that in which there is intervention of the clear fibrous connective tissues between the cancer nest and LYVE-1-positive cells. The cancer cells showed a high degree of differentiation, increased by the formation of the cancer nest, and in what is called highly-differentiated squamous cell carcinoma whose invasion pattern showed INF alpha, the cells staining positive to the LYVE-1 antibody could be recognized only negligibly in the connective tissue. Positive staining of the LYVE- 1 antibody was seen in the endothelial cells presenting in the lumen formed between each small cancer nest in the case of undifferentiated squamous cell carcinoma in which the cancer nest was very small and composed of undifferentiated cancer cells. In this case the cancer invasion pattern shows INFγ. In addition, the expression of LYVE-1 was recognized in cells which had not formed into the lumen between the cancer nests.
    In the meantime, VEGF-C was expressed in endothelial cells which formed the lumen and cancer cells. In the cancer cells which formed the large cancer nest, the expression of VEGF-C was recognized in basal-like cells which located at the periphery of the nest. VEGF-C was expressed in the cancer cells which formed the small nest. The results of this study show that the incidence of VEGF-C expression in the cancer cell is low. However, lymphatic vessels form in carcinoma tissue at a high rate when VEGF-C is expressed. It was shown that in this study, the close proximity of the lymphatic vessel to the cancer nest shows correlation to lymph node metastasis. This should affect the determination of the operation range, and have a direct influence on prognosis. It is also indicated that LYVE-1 can act as a useful marker in oral cancer.
  • 陳 信光, 中納 治久, 片岡 洋子, 柴崎 礼子, 久保田 雅人, 槇 宏太郎
    2006 年 26 巻 1 号 p. 19-28
    発行日: 2006/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    顎顔面形態に著しい変形が認められる骨格性不正咬合症例においては, 矯正治療のみでは十分な機能的・審美的改善が期待できないため, 外科的矯正治療が積極的に行われる.したがって, 外科的矯正治療によって生じる顎顔面の硬組織上の形態変化と, それに対応する軟組織の関係を明らかにすることは, 治療計画立案上で極めて重要である.そこで本研究では, 心理的・社会的背景からも重要である正面顔貌の評価に対して, 顔面規格写真が有用であるか検証した.さらに, 正面顔貌規格写真の治療前後における変化と正面・側面エックス線規格写真の硬組織変化の関連性について検討を加えた.その結果, 骨格的下顎前突症に下顎枝矢状分割術を施行した際, 治療後の正面顔貌は丸くなることがわかった.また, 近位骨片の側方移動を伴うような下顎の移動は, 顔面各部位の幅径や高径, 非対称率や口唇の傾斜にも影響を与えるが, その影響は鼻翼や内眼角には及ぼないことが示唆された.しかし, 今回の結果から顔貌写真の限界も明らかとなった.規格化された顔貌写真から治療前後で有意な差を抽出できたのは, 正面顔貌の幅径や高径に関する一部の計測項目, オトガイ部の角度, SMe deviation, Go planeなどに限られていた.したがって, 顔面規格写真は正面顔貌の水平方向の評価には有用であるが, 更に正確な評価と予測のためには, 新しい三次元シミュレーション技術の開発が必要であると考えられた.
  • 許 為勇, 久保田 雅人, 佐藤 友紀, 中納 治久, 槇 宏太郎
    2006 年 26 巻 1 号 p. 29-38
    発行日: 2006/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    口唇口蓋裂における裂型分類には, 解剖学的観点や発生学的要因を加味した観点から種々の方法が紹介されている.しかしそれらの方法は初診時における視診を主としたものがほとんどである.しかし矯正臨床においては顎裂分類および顎裂の骨欠損形態は, 治療方針の立案に大きな影響を及ぼす.そこで本研究では, 片側性唇顎口蓋裂症例における歯槽骨および口蓋骨の骨欠損形態について詳細に検討し, 臨床的診断名が骨欠損の形態を反映しているか調査するため, 体軸方向にも高い連続性分解能が得られ, かつ従来のX線CTに比べて低被曝で画像を得られる歯科用コーンビームCTを用いて詳細な顎裂形態を分類し評価を行った.その結果, 歯槽頂部における骨欠損形態は, 頬側部から口蓋側部までほぼ同じ欠損幅である型が最も多かった.鼻腔側部における骨欠損形態は, 頬側部で広く口蓋側部で狭い型が多い傾向にあった.口蓋部における骨欠損形態は, 歯槽部から口蓋骨後方へ進むにつれ顎裂幅が広くなる型と歯槽部から口蓋骨後方へほぼ一定の広さの顎裂幅である型で約8割をしめた.また, 歯槽部および口蓋部における骨欠損形態の関連性においても一定の傾向が認められるとともに, 顎裂部における骨の連続性も高頻度に確認することができた.これらの結果から歯槽部および口蓋部における骨欠損形態は大きさ, 形態ともに症例によって多様であったが, ある特定の形態に集中して分布する傾向がみられた.よって唇顎口蓋裂症例において矯正治療計画を立案する場合, 的確な骨欠損の形態を含めた顎裂状態を把握するためには, 出生時の視診での披裂状態確認に加え, 体軸方向にも解像度の高い三次元X線CTによる検査が必須であることが示唆された.
  • 柴崎 礼子, 陳 信光, 久保田 雅人, 中納 治久, 槇 宏太郎
    2006 年 26 巻 1 号 p. 39-50
    発行日: 2006/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    従来, 矯正歯科分野では正面・側面頭部X線規格写真や歯列模型を用いて顎顔面骨格や咬合状態を分析していた.しかし, 顎顔面形態に著しい変形が認められる骨格性不正咬合症例において, これら複数の異次元データを総合評価し, 顎変形の程度を詳細に分析することは難しい.そこで本研究は, 顎変形症における歯顎顔面用コーンビームX線CTの有用性を検証するために, 顔面非対称性下顎前突症の特徴を3次元的に評価した.さらに, 同患者の正面・側面頭部X線規格写真と3次元分析結果とを比較することで, 2次元的評価の限界を検討した.その結果, 1) 下顎正中左側偏位症例の左側下顎頭最外突出点は, 顔面正中平面 (N, ANS, PNSの3点をもつ平面) に対して非偏位側よりも内遠心側に位置していた, 2) 下顎正中左側偏位症例の左側下顎角位置は, 非偏位側のそれよりも上方にあった, 3) 2次元計測は撮影時の頭位により結果が異なり, 特に下顎頭および第一大臼歯の前後・垂直的位置の評価が困難であった.以上から, 下顎骨左側偏位を伴った下顎前突症の非偏位側下顎骨形態は偏位側に牽引されるように変形し, 咬合面第一大臼歯も骨の偏位に伴い内側へ位置することがわかった.また, コーンビームX線CT検査と正面・側面頭部X線規格写真の比較から, 2次元検査では前後的な歪みを含む詳細な検討は難しかった.つまり, 顎変形症治療を計画する上で歯顎顔面用コーンビームX線CTによる3次元的な解析は重要であると考えられた.さらに, 顎顔面の3次元的な歪みの特徴を把握することが, 顎変形症の発症メカニズム・時期など成因を探るための一助となるものと推測された.
  • 齋藤 雅子, 羽鳥 仁志, 衣笠 有里子, 栗原 祐史, 伊藤 秀寿, 南雲 正男
    2006 年 26 巻 1 号 p. 51-59
    発行日: 2006/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    シクロオキシゲナーゼ-2 (COX-2) は, 発癌や血管新生など悪性腫瘍の病態への関与が指摘されている.われわれはこれまで, 口腔扁平上皮癌細胞株NAおよびHSG4において, COX-2選択的阻害剤NS-398およびCOX-2アンチセンスオリゴヌクレオチド (COX-2AS) 遺伝子導入が両細胞株の細胞周期調節因子を制御することにより増殖を抑制すること, マトリックスメタロプロテアーゼ2 (MMP-2) および転移関連細胞接着蛋白であるCD44の発現調節を介してマトリゲル浸潤能を抑制することなどを報告してきた.そこで今回, 両細胞株のMMP-9産生能に対するNS-398およびCOX-2ASを用いたCOX-2選択的阻害の効果を検討するとともに, MMP-9の発現を調節する転写因子に対する効果を解析した.その結果, これらCOX-2選択的阻害により両細胞株における培養上清へのMMP-9分泌および細胞中の蛋白発現を抑制すること, MMP-9の発現を調節する転写因子ets-1, ets-2のmRNA発現を抑制すること, さらにはMMP-9の転写因子のひとつであるAP-1の構成要素であるc-Fosのリン酸化を充進することが示唆された.以上の結果から, 口腔扁平上皮癌細胞においてCOX-2を選択的に阻害することにより, 転写因子Etsの発現調節およびc-Fosリン酸化によるMMP-9産生抑制を介して口腔扁平上皮癌細胞の浸潤を抑制する可能性が示唆された.
  • 竹川 ひとみ, 角田 左武郎, 大田 和正, 八上 公利, 南雲 正男
    2006 年 26 巻 1 号 p. 60-67
    発行日: 2006/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    ヒドロキシラジカル (OH・) は顎関節症の発症・進展に関与しているといわれている.そこで, 骨肉腫由来軟骨様細胞 (USAC) の増殖, 細胞周期およびアポトーシスに, OH・を産生する過酸化水素 (H2O2) がどのような効果をもつか検討した.その結果, H2O2は濃度依存的に細胞増殖を抑制した.このH2O2の増殖抑制は, カタラーゼや抗酸化剤としてグルタチオンを作用させると抑えられた.しかし, スーパーオキサイドディスムターゼにはカタラーゼのような効果はみられなかった.細胞周期の分析から50μMのH2O2添加でGO/G1期の細胞の割合が, 100μMのH2O2添加でG2/M期の細胞の割合が減少し, S期の細胞の割合が増加するという結果が得られた.さらにAnnexinVへの結合, caspase-3活性の測定および細胞形態の観察からH2O2はアポトーシスを誘導していることが示された.これらの結果から, H2O2にはG0/G1およびG2/M期で細胞周期を制御し, このステージの細胞のアポトーシスを誘導する作用をもつことが示された.
  • 高田 嘉尚, 高橋 浩二, 中山 裕司, 宇山 理紗, 平野 薫, 深澤 美樹, 南雲 正男
    2006 年 26 巻 1 号 p. 68-74
    発行日: 2006/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    本研究は嚥下音と呼気音の音響特性を利用して嚥下障害を客観的に鑑別することを目的として企画されたものである.対象は嚥下障害を有する頭頚部腫瘍患者26名である.VF検査中嚥下音ならびに嚥下直後に意識的に産生した呼気音をわれわれの方法によって採取し, 嚥下と呼気産生時の動態のVF画像とともにデジタルビデオレコーダーに記録した.嚥下音と呼気音の音響信号はわれわれの音響解析コンピュータシステムによって分析を行い, 嚥下音については持続時間を計測し, 呼気音については1/3オクターブバンド分析により, 中心周波数63Hzから200Hzまでの6帯域の平均補正音圧レベルを求めた.嚥下音と嚥下後に意識的に産生した呼気音92サンプルずつについて, これらの分析が行われ, VF所見との比較が行われた.その結果, 嚥下音の持続時間では, Abnorma1群 (誤嚥あるいは喉頭侵入のVF所見を示した群) はSafety群 (前記のVF所見のない群) に比べ, 持続時間が延長する傾向がみられ, 呼気音の補正音圧レベルでは, Abnorma1群はSafety群に比べ, 音圧レベルが大きい傾向を示した.次に嚥下障害を鑑別するために嚥下音の音響信号の持続時間の臨界値として0.88秒を設定し, 同様に呼気音の音響信号の補正音圧レベルの臨界値として17.2dBを設定した.嚥下音と呼気音の分析値の両者がともにこれらの臨界値を超えた場合, そのときの嚥下は障害があると評価した.これらの評価とVF所見との判定一致率は感度82.6% (38/46), 特異度100% (46/46), 陽性反応的中度100% (38/38), 陰性反応的中度85.2% (46/54), 判定-致率91.3% (84/92) となった.以上の結果より嚥下音の持続時間と呼気音の補正音圧レベルは嚥下障害を検出するために利用できることが示唆された.
  • 平野 薫, 高橋 浩二, 宇山 理紗, 綾野 理加, 山下 夕香里, 川西 順子, 石野 由美子, 弘中 祥司, 向井 美恵, 深澤 美樹
    2006 年 26 巻 1 号 p. 75-80
    発行日: 2006/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    平成16年6月に口腔機能全般に対応する診療科として口腔リハビリテーション科が昭和大学歯科病院に開設された.この新設診療科における新患患者の診療実態を把握する目的で, 平成16年6月から平成17年5月までの開設1年間における新患患者ならびに診療内容の統計調査を施行し, 以下の結果を得た.1.総新患数は527名であり, 0~6歳の乳幼児期の新患患者数が最も多く, 次いで7~12歳の学童期が多かった.性別では40歳代では男性が, 80歳以上では女性が多い傾向だったが, 全体として男女差は認められなかった.2.院内の他科からの紹介が163名, 他院や施設などの院外からの紹介は275名だった.3.原疾患では, 頭頸部腫瘍が16.9%, 機能性構音障害9.1%, 精神発達遅滞7.8%であった.4.機能障害では, 摂食・嚥下障害が49.3%と最も多く, 構音障害28.5%, 呼吸障害5.3%であった.5.治療内容では, 摂食機能療法が36.8%, 言語聴覚療法が29.9%, 補綴物の作製が9.1%であった.6.検査内容では, 嚥下造影検査が106件で, 閉塞性睡眠時無呼吸低呼吸症候群 (以下OSAHS) に対する検査であるアプノモニター検査が22件であった.7.補綴物の全作製数は84であり, 顎義歯が29.8%, 舌接触補助床が19.0%, OSAHSに適応する口腔内装置が19.0%だった.
  • 倉地 洋一
    2006 年 26 巻 1 号 p. 81-86
    発行日: 2006/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
  • 積田 正和, 佐藤 裕二, 杉山 雅哉
    2006 年 26 巻 1 号 p. 87-90
    発行日: 2006/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
  • 2006 年 26 巻 1 号 p. 91-105
    発行日: 2006/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
  • 2006 年 26 巻 1 号 p. 106-110
    発行日: 2006/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
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