昭和歯学会雑誌
Online ISSN : 2186-5396
Print ISSN : 0285-922X
ISSN-L : 0285-922X
最新号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • アンケート結果を中心として
    木村 裕一, 松本 光吉, 中村 幸生, 渡辺 治爾, 増田 宜子, 山田 嘉重, 木下 潤一朗, 川中 岳雄, 山本 松男, 佐藤 裕二, ...
    2007 年 27 巻 4 号 p. 277-283
    発行日: 2007/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    この論文の目的は, 昭和大学歯学部カリキュラムにおける6年次のコース「選択実習」のうち, 歯内療法科におけるありかたを考える指針とするために, 平成18年度と19年度に歯内療法科において選択実習で行った内容を紹介し, それに加えて選択した学生に対して実施したアンケート調査結果をふまえて, 今後の問題点を明らかにすることである.当大学歯学部6年次における選択実習として歯内療法科を選択した9名 [平成18年度2名 (男1名, 女1名), 平成19年度7名 (男5名, 女2名)] を対象とした.事前に学生からの要望を一部取り入れたプログラムに対する学生の満足度は9名中7名が大変満足し, 2名が満足とかなり良好であったが, このプログラムを実施するにあたり人的資源などいろいろな問題点もあった.今後, アンケートで学生側から出されたテーマをこの実習に取り入れていくことができるか検討する必要性が認められた.
  • 第1報 昭和大学歯科病院総合診療歯科における初診患者の動向との比較
    池田 亜紀子, 勝部 直人, 長谷川 篤司
    2007 年 27 巻 4 号 p. 284-289
    発行日: 2007/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    2006年度からの臨床研修必修化と同時に, 本病院における研修医数は従来までの倍以上となり, 研修システムの改革, また, 研修施設の増加などで対処しているものの, 病院全体の患者数に変化のないことから, 臨床研修医の担当する患者が相対的に少ない状況となっている.本研究では, 今後の研修医担当患者の確保のための資料とすることを目的として2003年4月から2006年3月までの3年間に昭和大学歯科病院総合診療歯科を受診した新患患者の, 初診時年齢, 性別, 初診時医療面接により得られた疾患について調査した.さらに, 研修医が担当した患者についても同様の調査を行い, 病院全体の動向との違いについて検討し以下の結果を得た.総合診療歯科での初診医療面接を経験した患者総数のうち研修医に配当される割合は約18%であった.男女比に関しては総合診療歯科に来院した新患患者総数と研修医配当患者総数に違いはなく, 女性が男性の1.5倍多く来院しており, 女性は20代, 30代, 50代の順に, 男性では20代が一番多く来院していた.さらに月別の新患患者の割合に関して, 総合診療歯科で医療面接を行った新患患者総数では12月が1年間の新患患者の6.0%で最も少ないほかは年間を通してほぼ一定していた.一方研修医に配当された患者では5月, 6月がそれぞれ1年間の新患患者の13.5%, 12.3%を占め, 3月が4.3%と最も少ない結果となった.疾患別では, 研修医に配当された患者では, う蝕・WSDが39.6%と圧倒的に多く慢性歯周炎が19.2%, ついで有床義歯, 根尖性歯周炎の順であった.これに対して総合診療歯科に来院した新患患者総数の結果ではう蝕・WSDが23, 5%と最も多く, 慢性歯周炎が17.1%ついで根尖性歯周炎, 有床義歯の順であった.根尖性歯周炎の割合は総合診療歯科来院新患患者総数と比べて研修医に配当された患者数では明らかに低い.根尖性歯周炎を主訴として来院する患者の多くは急性症状を伴っており, 1年次研修医では急性症状を有する患者には適切な対応がしにくい場合が多い.また総合診療歯科では研修医がすべての初診患者に対し, 治療計画立案のための資料採得を行うため, 初診時に急性症状のある患者は配当しにくいという現状があるが, これらは経験すべきことであり, 急性症状に対応できる能力を有する指導医, 協力医の数の充実が望まれる.
  • 代田 達夫, 大野 康亮, 松井 義郎, 西村 明子, 伊東 大典, 羽鳥 仁志, 新谷 悟
    2007 年 27 巻 4 号 p. 290-295
    発行日: 2007/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    1985年から2002年までの18年間に当科で行った口腔癌患者に対する遊離前腕皮弁による即時再建例は80例であった.性別では男性54例, 女性26例, 年齢では平均58.9歳であった.原発部位別では舌, 口底, 下歯肉などに多く, T分類別ではT2が最多であった.再建部位別では舌, 口底が49例と最多であり, 次いで下顎, 中咽頭, その他の部位の順であった.皮弁の土着率は93.7%であった.前腕皮弁再建例の累積5年生存率は79.1%であった.以上のことから, 本皮弁は舌口底, 下顎の再建などに幅広く適用され, 生着率, および術後経過も良好であり, 有用であると考えられた.
  • 真鍋 真人
    2007 年 27 巻 4 号 p. 297-303
    発行日: 2007/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    近代歯科の中でインプラント治療は急速に進歩し, 安全で確実な医療技術として確固たる地位を築いている.さらに, 高齢化社会のニーズがその普及に拍車をかけている.インプラント治療を制限する一番の要因は, 土台となる歯槽骨の量的問題であるといわれている.歯牙を喪失するときは同時に骨組織も減少し, インプラントを支持させる骨組織が不足する.良質の骨が必要な場所に必要な量だけ存在すればインプラント治療の適応症は飛躍的に増加するだろう.これまでは自家骨移植が歯槽部の骨造成におけるゴールデンスタンダードであるとされてきたが, 患者に与える侵襲が大きく, 量的な制約もあり, 自家骨移植に代わる非侵襲的で骨再生能の高い骨造成法の登場が望まれている.現在用いられている骨造成法と組織修復の3要素の考え方に基づき, 今後臨床応用が期待されている新しい骨造成法について解説する.
  • 伊佐津 克彦, 長谷川 篤司
    2007 年 27 巻 4 号 p. 305-308
    発行日: 2007/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    簡便に隔壁形成を行うポイント
    1.通法どおり軟化象牙質除去し, 根管口明示を行う.
    2.根管口にボンディング材が流れ込んでしまうとその後の処置が困難になるのでブロックアウトが必要である.ストッピングやガッターパーチャ・ポイント等を使用して最小範囲のブロックアウトを行い, 隔壁の歯質に対する接着面積を最大限に確保する.
    3.フロアブルコンポジットレジンを盛り上げていく.一回に盛り上げる量はシリンジの先端径程度の太さ (約1mm) が適当であり, 足りなければ光照射後に追加築盛する.またフロアブルコンポジットレジンは歯質への濡れも良いので, その他のインスツルメントは必要ない.
    4.ブロックアウト材を除去する.余剰のコンポジットレジンは回転切削器具で除去するが, 探針やピンセット等で容易に除去できることも多い.
  • 入江 太朗
    2007 年 27 巻 4 号 p. 309
    発行日: 2007/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
  • 2007 年 27 巻 4 号 p. 310-319
    発行日: 2007/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
  • 2007 年 27 巻 4 号 p. 320-327
    発行日: 2007/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
feedback
Top