昭和歯学会雑誌
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6 巻 , 2 号
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  • 宮崎 隆, 稲用 隆史, 鈴木 暎, 宮治 俊幸
    1986 年 6 巻 2 号 p. 89-92
    発行日: 1986/09/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    現在金合金の代用合金として市販されている銀合金の中には, 耐力・延性に劣っているものが多い.そこで銀合金を改良するために希土類元素の添加を試みた.希土類元素は, 金属や合金に少量添加することにより性質を大きく変える効果がある.今回は純銀の融点に近くしかも入手しやすいサマリウム (Sm) を用いてAg-Sm二元合金を真空溶解法により作製した.これを基本合金 (Ag88%) として, 市販銀合金の組成に準じてZn, Sn, Inを添加した実験合金を試作し, 鋳造体の物性を検討した.その結果, 基本合金は脆性な合金であり, Zn, Inの添加により多少の延性の向上は認められたが, 市販合金の物性を上回るものではなかった.また変色や湯流れなどにも問題があった.これは合金の組成が不適当なこともあるが, 合金の作製方法についても今の方法には限界があるため, さらに研究を続けている.
  • Akira MATSUMOTO, Atsushi ONODERA, Tomio MOROHASHI
    1986 年 6 巻 2 号 p. 93-102
    発行日: 1986/09/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    The radiographic, histological and histochemical changes of the cartilage in costochondral junction (CCJ) of rat-rib given strontium carbonate. Radiographically, the width of CCJ was similar in control and low-Ca groups, remarkably increased in Sr group and decreased in Sr-Ca groups. The degree of radiolucency of shaft in low-Ca group was higher than that in control group and that in Sr group was higher than that in control group and was lower than that in low-Ca group, and that in Sr-Ca group was lower than that in Sr group. Histologically, it was characteristic that the shape of CCJ was triangle in control group, and was roundish in low-Ca and Sr groups. In Sr group, width of CCJ, particularly the zone of hypertrophic cartilage remarkably increased, and a great deal of osteoid tissue, and connective tissue of wedge-like shape was seen. In Sr-Ca group, the shape of shaft showed a crab-like shape. The histological changes seemed to restore, compared with that in Sr group. Histochemically, in control group, trabecular bone, compact bone and costal cartilage were stained, but CCJ except the zone of calcified cartilage was hardly stained. In low-Ca group, costal cartilage was stained, and CCJ was slightly stained. In Sr group, CCJ was remarkably stained and costal cartilage was also stained. In Sr-Ca group, the degree of staining lessened, compared with that of Sr group. In PAS reaction, the similar reaction in CCJ, trabecular bone, compact bone and costal cartilage was shown in control and low-Ca groups. In Sr group particularly the area juxtametaphysis was strongly stained. Costal cartilage was stained. In Sr-Ca group, the degree of staining lessened, compared with that in Sr group. In Van Gieson stain, CCJ and costal cartilage was hardly stained in all groups. The degree of staining in trabecular bone and compact bone in low-Ca group was weaker than that in control group. In Sr group, the connective tissue of wedge-like shape and osteoid tissue were strongly stained. In Sr-Ca group, many trabecular bones were stained. From these facts, in the rat-rib given SrCO3, it was suggested that endochondral ossification was disturbed and the metabolism of acidic and neutral glycosaminoglycans were inhibited, and addition of calcium to Sr diet reduced the degree of disease of Sr rickets.
  • 真鍋 厚史, 伊藤 和雄, 和久本 貞雄
    1986 年 6 巻 2 号 p. 103-105
    発行日: 1986/09/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    接着性コンポジットレジンシステムの発達にもかかわらず象牙質窩壁との間には重合収縮によるgap (いわゆるcontraction gap) が形成され, これは歯頂側に比較して歯頸側象牙質窩壁に幅広く観察され, 可視光線重合型レジンを窩洞内に填塞してから光線照射開始までの時間を延長すると, gapの幅がさらに拡大することが明らかにされている.本研究ではgapの形成および拡大が, 窩洞を乾燥した直後からレジン填塞中に象牙細管から逆流する水分が関与している可能性を検討するために, EDTA処理, 35%HEMA処理後, ボンディング材塗布直前に象牙質円柱窩洞をイオンスパッタリング装置内で3分間吸引乾燥させ, コントロールとして通常の方法によって作製した窩洞内でのwall-to-wall contraction gapと比較計測した.その結果, 吸引によって乾燥させた試片では, 填塞直後のgapの百分率にはコントロール有意差が見られなかったものの30秒間の光線照射開始遅延によるgapの拡大は, 填塞後30秒間は抑制する効果が見られた.しかしながら, 60秒間照射開始を遅らせると, このような効果は見られなくなり, contraction gapの形成には, たんに細管内から窩壁に向かって逆流する水分による影響だけではなく, 他に何らかの因子が関与しているものと考えられた.さらに今回の吸引, 乾燥法は非臨床的であり, 実際の口腔内でのgapの拡大は可視光線重合型レジン填塞から30秒以内に開始されるものと考えられた.
  • 鈴木 敏光, 山田 純嗣, 和久本 貞雄
    1986 年 6 巻 2 号 p. 106-113
    発行日: 1986/09/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    レジン系のセメントを2級インレーの合着材として使用した時の接着強さ, およびレジン系のセメントで合着したのちに脱落した2級インレーの再合着の効果について実験を行った.ヒト抜去上顎小臼歯に規格化した2級窩洞を形成し, インレーを12%金銀パラジウム合金により調製後, リソ酸亜鉛セメントとしてエリートセメント100, レジン系のセメントとしてケミエース, スーパーボンドC&B, パナビアEXで合着した.24時間水中保管後, 接着強さを知るために引っ張り試験を行った.また脱離したインレーを同種のセメントにて再合着したのち, 1回目と同様に引っ張り試験を行った.その結果各レジン系のセメントで合着したインレーの接着強さはリソ酸亜鉛セメントより高く, 統計学的に5%の危険率で有意差が認められた.また再合着後の接着強さは各種セメントとも1回目の値と統計学的に有意差は認められなかった.
  • 北村 昌三, 瀬川 和之, 小口 幸司
    1986 年 6 巻 2 号 p. 114-120
    発行日: 1986/09/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    幼若ラットと老齢ラットの下顎体部の骨細胞を材料として, 幼若骨と老齢骨の骨細胞の形態を観察するために, 塩酸・コラゲナーゼ法によって骨細胞を露出させた試料を高分解能の走査電子顕微鏡によって観察した.また, 細胞内構造を透過電子顕微鏡で観察した.幼若骨と老齢骨の骨細胞群は, 骨細胞体と細胞質突起によって網状の細胞系を形成していた.骨の単位容積あたりの骨細胞数は, 幼若骨と老齢骨では著しい変化は認められなかった.幼若骨の骨細胞は, 骨形成時の骨芽細胞よりもやや小型で卵円形を呈していたが, 老齢骨の骨細胞は, 幼若骨の骨細胞よりも小型で扁平な多面体形であった.幼若骨の骨細胞には粗面小胞体やゴルジ装置などのタンパク合成に関与する細胞内小器官が豊富に認められたが, 老齢骨の骨細胞では細胞質が著しく減少しており, 細胞内小器官はわずかしか認められなかった.幼若骨の骨梁表層に存在する骨細胞は, osteocyticosteoblast, osteoid osteocyteおよびyoung osteocyteなどと呼ぼれている骨細胞であると考えられるが, 老齢骨の骨梁中央部付近の大多数の骨細胞は, old osteocyteであると考えられる.また, 老齢骨の骨細胞が幼若骨の骨細胞よりも小型であることは, 老齢骨の骨細胞において骨基質形成に関与する細胞内小器官が減少したことと直接的な関連性があると考えられる.骨細胞の細胞質突起は骨細胞体の全周から放射状に突出しているが, 細胞質突起の数は老齢骨の骨細胞では幼若骨の骨細胞よりも著しく減少していた.隣接した骨細胞は細胞質突起の分枝か, 網状の細胞質突起を介して結合されていたが, 細胞質突起が形成している網状構造は, 幼若骨では緊密で, 老齢骨では疎であった.老齢骨の骨細胞での細胞質突起の減少は, 細胞間通路と細胞外通路の骨細胞相互連絡の減少, すなわち, 骨細胞相互の物質輸送の低下を意味するものと考えられる.
  • 五十嵐 順正, 原田 雅弘, 芝 〓彦
    1986 年 6 巻 2 号 p. 121-133
    発行日: 1986/09/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    正常な咬頭嵌合関係は小臼歯, 大臼歯の咬合接触により支えられておりこれらを下顎「支持域」と呼んでいる.この報告は「支持域」を構成する咬合接触を順次除去したときの下顎位の変化の様相を口内法により上下顎間距離の変化として測定すると同時にチェックバイト法により穎頭位の変化として測定したものである.測定の結果次の結論が得られた.1) 下顎「支持域」を構成する大臼歯, 小臼歯部の咬合接触が消失すると上下顎間距離は6Τ6部位でしだいに減少した.2) 下顎「支持域」を構成する大臼歯, 小臼歯部の咬合接触が消失すると下顎穎頭は消失側で前上方へ変位する傾向が示された.3) 上下顎間距離および顆頭位の変化に影響を与える部位は大臼歯部よりむしろ小臼歯部の「支持域」であることが明らかとなった.4) 補綴物の設計において下顎「支持域」を正確に再構成する重要性が示唆された.
  • 山村 穂積, 江川 薫
    1986 年 6 巻 2 号 p. 134-141
    発行日: 1986/09/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    老齢のWistar系ラットの凍結割断した大腿骨体中央部の皮質骨を材料として, 老齢骨の骨小腔壁の立体超微形態を, 高分解能の電界放射型走査電子顕微鏡で観察した.老齢骨の骨小腔は扁平な楕円体形で, 骨の長軸方向と平行に配列されていた.骨小腔には骨小腔と同形の骨細胞が埋入されていた.骨小腔壁の割断面には, 直径が約600Åの顆粒状構造物が集積しており, 基質は均質な顆粒構造を呈していた.骨小腔壁の基質構成元素のX線分析では, 高濃度のカルシウムとリンの2元素が検出された.分析結果から顆粒状構造物は, ハイドロキシアパタイトの結晶で形成された石灰化顆粒であると考えられる.壁面が骨小腔壁の割断面と同様に, 石灰化した均質で密な顆粒構造を呈している骨小腔が試料の半数以上に認められた.骨細管壁にも石灰化顆粒が集積しており, 均質な穎粒構造を呈していた.壁面が骨小腔の長軸方向と平行に走行しているコラーゲン細線維で形成されている骨小腔が試料の約30%に認められた.骨小腔壁を形成しているコラーゲン細線維には, 多量の石灰化顆粒が付着していた.骨細管壁は多量の石灰化顆粒が付着した輪状の走行のコラーゲン細線維で形成されていた.壁面の表層が均質な顆粒構造を呈した石灰化基質で, 最表層が多量の石灰化顆粒が付着した網状構造を呈しているコラーゲン細線維で形成された骨小腔が5-8%認められた.骨細管壁は多量の石灰化顆粒が付着している輪状に走行するコラーゲン細線維で形成されていた.壁面が比較的多量のコラーゲン細線維が付着している網状のコラーゲン細線維で形成されている骨小腔が数%認められた.骨細管壁も同様に, 比較的多量の石灰化顆粒が付着した輪状のコラーゲン細線維で形成されていた.
  • 加藤 隆司, 大野 康亮, 大沢 毅明, 道 健一, 久野 斉俊, 立川 哲彦
    1986 年 6 巻 2 号 p. 142-151
    発行日: 1986/09/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    われわれは, 比較的少ない下顎正中部に生じた単純性骨嚢胞の3例を経験したので報告する.3症例とも自覚症状はなく, 開業歯科医院でのX線検査時に, オトガイ部の異常所見を指摘され来院, 臨床所見, X線所見, 手術所見ならびに, 病理組織学的所見などにより単純性骨嚢胞と診断された.治療法としては, 嚢胞が比較的大きく, 嚢胞の辺縁と前歯根尖が近接していたので嚢胞開窓副腔形成術を行い, 全例とも術後の経過は順調である.
  • Yohko KOHNO, Akira YAMAGUCHI, Ken-ichi SAITOH, Hiroko TOKURA, Ken-ichi ...
    1986 年 6 巻 2 号 p. 152-155
    発行日: 1986/09/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    A case of osteomyelitis with proliferative periostitis in an eleven-year-old girl presented as a hard swelling extending from the left body to the ascending ramus of the mandible on the outer surface of the buccal cortex. The lesion was examined histopathologically, including microradiographic and histochemical studies. Newly formed bone of the cortex consisted of immature, woven bone with abundant osteoid. Abundant alkaline phosphatase was noted in fibroblasts between bone trabeculae as well as in osteoblasts adjacent to immature bone trabeculae. These findings indicate considerable osteoblastic activity with lesion of proliferative periostitis.
  • 阿部 悦子
    1986 年 6 巻 2 号 p. 156-157
    発行日: 1986/09/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
  • 久光 久
    1986 年 6 巻 2 号 p. 158
    発行日: 1986/09/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
  • 1986 年 6 巻 2 号 p. 196-206
    発行日: 1986/09/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
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