昭和歯学会雑誌
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6 巻 , 1 号
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  • 市岡 正道
    1986 年 6 巻 1 号 p. 1-4
    発行日: 1986/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
  • 横山 淳子
    1986 年 6 巻 1 号 p. 5-19
    発行日: 1986/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    歯肉の内縁上皮を構成する付着上皮および歯肉溝上皮の物質通過性と各上皮細胞による外来性タソパクの取込み, 消化機能を明らかにする目的で, ラットの臼歯部歯肉を, 光顕ならびに電顕的トレーサー実験, 酸性ボスファターゼの細胞化学, さらに凍結割断レプリカ法を併用して検索した.Horseradish peroxidase (HRP) を総頸静脈に投与後, 臼歯部歯肉を歯とともに切りだし, アルデハイド混合液で固定, EDTA脱灰後, DAB反応を行ったところ, 内縁上皮表面には歯肉縁と平行に, 内縁上皮の全周にわたって走向する褐色の帯が現れた.歯肉外縁上皮表面には, このような呈色反応は見られなかった.この試料から作製したパラフィン切片の光顕観察では, 褐色のHRP-DAB反応物質は, 付着上皮の内基底細胞層表面に局在し, 歯肉溝上皮と外縁上皮表面には認められなかった.電顕的には, 付着上皮全体の細胞間隙に, HRPの反応が認められ, HRPが上皮下結合組織からエナメル質表面に接する付着上皮の内基底細胞層にまで拡散することが明らかとなった.これに対し, 歯肉溝上皮におけるHRPの反応は, 基底層から顆粒層に至る細胞間隙に認められ, 角質層には認められなかった.また顆粒層上部では, HRPの反応が減弱し, この領域の細胞間隙に層板小体が密に分布していることが確認されたが, HRPの反応の完全な消失は, つねに顆粒細胞と角質細胞との境界部に一致していた.さらに付着上皮, 歯肉溝上皮における細胞間結合装置を凍結割断レプリカ法で検索したところ, いずれの上皮細胞にもgap結合とdesm◎s◎meのみが観察され, tight結合は観察されなかった.HRPの細胞内取込みは, 歯肉溝上皮よりも付着上皮の細胞のほうが高く, 被覆小胞, 被覆陥凹および貧食空胞による積極的なHRPの取込みが観察された.また, いずれの上皮細胞にも酸性ホスファターゼ陽性のゴルジ装置, SER, ライソゾーム様小体が観察された.
  • 杉村 たか子, 富田 美佐子, 金子 芳洋, 柳川 敏夫, 久光 久, 和久本 貞雄
    1986 年 6 巻 1 号 p. 20-26
    発行日: 1986/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    最近歯科診療の環境汚染問題が再認識され, 水銀 (以後Hgとする) を含むアマルガムの排水中への流出問題についても見直す時期にきている.著者らは排水中のアマルガム分離装置 “FINAL” の効果とその実用性について2種の実験を行って検討した.1) 実験室における基礎実験, 2) 臨床におけるモデル実験.各実験において “FINAL” 通過後の排出液のHg濃度を測定し, その結果からHg排出率を求めて考察した.実験室における基礎実験の結果は良好であり, 原液中Hgに対するHg排出率は平均0.2-0.3%であったが, 臨床におけるモデル実験では実験室の場合よりHg排出率が高くなり, 2.2-4.9%を示した.今回の実験結果より, アマルガム分離装置 “FINAL” は排水中のアマルガム除去に効果があると思われる.しかし, 診療の場ではアマルガム捕集器内の清掃管理, センサーの設置方法による流入水の感知, 感度の差などがその効果を発揮する上で大きなポイントになり, 今後さらに臨床での実際の使用結果を見ていくことが必要と思われる.
  • 藤島 昭宏, 宮治 俊幸, 山田 純嗣, 山下 隆史, 下村 博, 久光 久, 和久本 貞雄
    1986 年 6 巻 1 号 p. 27-31
    発行日: 1986/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    緩衝性裏装材として用いられているアスベストリボンやカオウールの鋳型保温性を調べるため, クロメルアルメル熱電対を用いて埋没材および鋳型内部の冷却曲線を計測した.その結果, 緩衝材を用いなかった場合と比較して, アスベストリボンあるいはカオウールの緩衝材を用いた場合のほうが, 鋳型温度の下降が小さく, これらの緩衝材には保温性があることが認められた.
  • 豊島 義博, 五十嵐 順正, 芝 〓彦
    1986 年 6 巻 1 号 p. 32-38
    発行日: 1986/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    歯周処置後の動揺歯を支台歯として利用する補綴処置法として, 近年可撤橋義歯が多用されるようになってきた.なかでも広く臨床応用されているコーヌステレスコープデンチャーについてわれわれはさまざまな角度から検討を加えている.今回は可撤橋義歯の設計上問題とされる支台歯の連結によるスプリソト効果について二つの実験的観察を行ったので報告する.第一は, 連結支台歯数と動揺量の変化を観察したものであり, 第二は, 1次スプリソト (固定性スプリント) と2次スプリント (可撤性スプリソト) の違いによるスプリソト効果の差違を観察したものである.二つの観察結果により次のような結論が得られた.1) 連結支台歯数を増加すると, その連結歯群の動揺は減少する.2) 動揺歯の連結は, 連結した個々の歯の動揺も減少する.3) 1次スプリントと2次スプリントでは, そのスプリント効果に差違はない.4) スプリソトの期間は, 長期にわたるほど動歯を減少し安定させられる.5) スプリント効果の発現は, 3週間ごとの観察によると, スプリソト開始後最初の3週間に大きく現れ, 以降は安定した状態になる.
  • 原田 雅弘, 五十嵐 順正, 芝 〓彦
    1986 年 6 巻 1 号 p. 39-43
    発行日: 1986/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    第1報において上下顎の咬頭嵌合関係を規定している「支持域」の定量化について検索を行い, その結果, 上下顎おのおのに両中切歯間, 両側第一大臼歯の3標点を結ぶ三角形を想定し, この二つの三角形を含む平面の傾きとして顎位の変化を捉えた.そしてその変位量は3標点間の垂直的変位を測定記録すれぽ可能であることを示した.またこの方法によって「支持域」を構成する咬合接触の喪失に伴い下顎位も変位することを報告した.そこで今回はこの方法によって「支持域」が健常な個性正常咬合者で臨床的に正常と思われる咬頭嵌合位を有する者についてその安定性について検索したところ, 咬頭嵌合位の様相は4型に分類された.また歯牙接触時より咬みしめを行わせたところ, 咬頭嵌合位は機能状態においておよそ100μm以内の範囲で変位することが明らかとなった.
  • 野上 浩志, 別所 功, 中沢 由子, 前田 陽一, 志村 秀夫
    1986 年 6 巻 1 号 p. 44-52
    発行日: 1986/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    下顎骨内にしぼしぼ見られる限局性の骨硬化像は以前より諸家の報告はあるが, 現在もX線学的な定説はない.それらはほとんどの場合治療を必要としないことが多く, またその原因が不明とされているからであろう.しかし, 顎骨内に発生する腫瘍性病変との鑑別は必要である.下顎骨内の限局性骨硬化像を軸投影法を用いてX線写真上の形態から内骨症と特発性骨硬化症とに分類した.内骨症は46%, 特発性骨硬化症は54%であった.分類した骨硬化像を, それぞれについて撮影した二等分法もしくは平行法でのX線写真を用いてその所見を比較検討した.限局性の骨硬化像のX線写真的特徴を明確にすることは腫瘍性病変との鑑別に, また歯牙の治療に際しても意義があると考えられる.
  • 泉 邦彦
    1986 年 6 巻 1 号 p. 53-70
    発行日: 1986/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    日本人, インド人の下顎骨内面の硬石膏模型を作製し, モアレ縞等高線を撮影し, その内面の形態観察および計測を行い, 統計的に両者を比較検討した.下顎骨体内面は顎舌骨筋線を基準として竹トンボのようなねじれがみられるが, 日本人でこの傾向が強い.顎舌骨筋線の最豊隆部の位置は第3大臼歯付近が多いが, 日本人のほうがやや後方よりにあり, 豊隆の形は点および線状型が多く, 日本人ではくの字型もみられた.またこの横断面の蛮曲頂と顎舌骨筋線とは一致して下顎底へ向かって低くなるものが多くこの筋線の隆起は日本人で強く, とくに下顎底寄りのほうが隆線の傾斜は急であった.これを咬合面側から見ると, その経過はインド人でく型が多いが, 日本人ではそのほかに直線型がみられ, 後方から前方にいくにつれて離れていくハの字型を呈した, 舌下腺窩は, 顎舌骨筋線を越え顎下腺窩へ続くものがみられるが, 日本人では, このほかに顎舌骨筋線を越えないものもみられ, 最深部は日本人で狭い.顎下腺窩は前方は舌下腺窩へ続くものと下顎底へ続くものがみられ, 後方もΣ形が多い.このくぼみは前方は浅く後方が深いものは日本人で多く, 顎下腺窩の最深部位のみられるものはイソド人で多い.下顎角部付近の最頂部の形はインド人は紡錘形で, 日本人は点および線状形であり, その最頂部の位置は日本人のほうが少し後方で高く, 突隆も強い.翼突筋粗面は, 両者とも直線に経過する隆線のみのものが多く, 隆起は少なかった.この結果と先人の報告と比較し著者のこの方法はより客観性が優ることが示唆された.
  • 1986 年 6 巻 1 号 p. 71-83
    発行日: 1986/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
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