昭和歯学会雑誌
Online ISSN : 2186-5396
Print ISSN : 0285-922X
ISSN-L : 0285-922X
8 巻 , 4 号
選択された号の論文の14件中1~14を表示しています
  • Takeshi IGARASHI, Ayako YAMAMOTO
    1988 年 8 巻 4 号 p. 405-412
    発行日: 1988/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    Multiple forms of dextranase were detected in both intra-and extracellular fractions of Bacteroides oralis Ig4a. The molecular weights of these enzymes varied from 52,000 to 260,000 by sodium dodecyl sulfate-polyacrylamide-blue dextran gel electrophoresis. The intracellular dextranases were fractionated by chromatography and gel filtration steps, and the dextranases IV and V were obtained. The former was only partially pure. The molecular weights of the dextranases IV and V were estimated to be 120,000 and 105,000, respectively, by SDS-PAGE. The dextranase V was further characterized and it was revealed that the pH-and temperature optima were 5.0, and 55°C, respectively. The Km value was 6.7×10-2 mM for dextran T-70. The enzyme did not exhibit any metal ion requirements, but was inhibited by CoCl2 and HgCl2; lysine and alanine contents were especially high; it hydrolyzed the α-1, 6-glucan by an exo-type mechanism, and was inactive toward glucans containing α-1, 3-, α-1, 4-, and β-1, 4-linkages
  • 清水 照雄, 鈴木 浩, 渡辺 千秋
    1988 年 8 巻 4 号 p. 413-426
    発行日: 1988/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    乳歯の生理的歯根吸収における, 破歯細胞の分化, 成熟過程を検索するため, 生後6か月の仔ネコの吸収期にある乳歯を, 通法の超薄切片法により透過型電子顕微鏡で観察した.また, ジアミノベンチジン法で, 組織中の内因性ペルオキシダーゼ活性を検索した.未成熟の単核および多核の前破歯細胞はペルオキシダーゼ活性陰性であり, 細胞質には多量のミトコンドリア, 粗面小胞体, ゴルジ装置, そして多数のリボゾームを含んでいた.これら前破歯細胞の表面からは, 多くの細胞突起が伸長し, これによって細胞相互が融合し, 多核化する像が観察された.多核化の過程と平行して, 前破歯細胞の細胞質は無数の空胞によって占められるようになるが, 象牙質から離れた位置にある前破歯細胞は, いまだクリアゾーン (clear zone) および波状縁 (ruMed border) を形成しなかった.細胞内の空胞は, GERLに相当する滑面小胞体およびゴルジ層板から形成されるように観察された.前破歯細胞が直接象牙質に接すると, まず象牙質に面してクリアゾーンが形成され, クリアゾーンに隣接する細胞質には, 前記の空胞が集積していた。その後, クリアゾーンの一部に空胞が移動し, 形質膜と融合することにより, 入り組んだ形質膜が形成された.空胞がさらに形質膜に供給されることによって, 破歯細胞は, 象牙質吸収面に接してよく発達した波状縁を形成した.十分に形態的な分化を遂げた破歯細胞は, 象牙質吸収面に露出した象牙細管内に, 多くの細胞突起を派生していた.一部の細胞突起は, 空胞, ライソゾーム等を含むが, 多くは細胞内小器管をまったく含まず, クリアゾーンの細胞質に類似した像を呈した.象牙細管中に進入した細胞突起は, 波状縁様の構造を示さなかった, 破歯細胞が吸収機能を停止すると, 波状縁の膜陥入は減少し, 波状縁を形成していた余剰の形質膜は, 細胞質中に, さまざまな大きさの空胞として回収された.その後, 破歯細胞の細胞質は, 不規則な形の多くの空胞と自己融解小体に満たされ, また好中球と融合した退化像を示した.これらの所見は, 乳歯の生理的歯根吸収における, 破歯細胞のライフサイクルを示すものと考えられる
  • 佐野 正和, 月村 隆司, 山崎 暁
    1988 年 8 巻 4 号 p. 427-431
    発行日: 1988/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    豚歯髄組織の粗シナプトゾーム分画 (P2) を調整, この分画に対する [3] H-nicotine, [3H]-QNB ([3H] t-quinuclidinyl benzilate), [3H]-histamineおよび [3H]-serotonin ([3H]-5-HT) の結合実験を行い, 次のような結論を得た.1) [3H]-Nicotineの歯髄組織への結合が認められ, 結合parameterはそれぞれ, 解離定数 (KD) 8.06±1.06, 最大結合量 (Bmax) 270・83±32.68であった.2) [3H]-QNBの歯髄組織への結合が認められ, 結合のparameterはそれぞれ, 解離定数 (KD) 1.04±0.04, 最大結合量 (Bmax) 24.83±3.09であった.3) [3H]-Histamineの歯髄組織への結合が認められ, 結合のparameterはそれぞれ, 解離定数 (KD) 1.22±0.10, 最大結合量 (Bmax) 283.15±33.08であった.4) [3H]-5-HTの歯髄組織への結合parameterはそれぞれ, 解離定数 (KD) 1.41±0.10, 最大結合量 (Bmax) 53.11±3.44であった.これらの結果は, この組織のacetylcholine受容体は, 主としてnicotinic ACh受容体であり若干のmuscarinic ACh受容体も存在している.また, histamine受容体, serotonin受容体も存在していることを示している
  • 三木 知, 菱川 健司, 山崎 亨, 立川 哲彦, 吉木 周作
    1988 年 8 巻 4 号 p. 432-441
    発行日: 1988/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    ラット抜歯創治癒過程における骨組織の動態を骨形態計測法, 硝酸銀塩化シアヌルニ重処理法およびcontact-microradiogram (CMR) を用いて検索した.抜歯後3日目より肉芽組織で埋められた創底部の一部より骨芽細胞の集合像を認め, その中心部はエオシン好染性の線維性骨基質の新生が認められた.抜歯後4日目には新生骨基質はさらに増大し, 均質に染まるosteoidの形成となり, その一部に微小石灰化像をみることができ, いわゆるwoven boneからなる新生骨梁の形成をみた.したがって, この新生骨梁の石灰化は骨基質の新生より1日ずれて骨梁中央部より開始することが判明した.これら新生骨梁を骨形態計測的に観察すると, 経日的に抜歯創の単位骨量 (tVsp) は増加を示し, 抜歯後14-21日目では対照のtVspより高くなり, 明らかに骨梁の過形成を示していた.相対類骨量 (ROV) および分画形成面率 (FrFSR) は初め100%であったが, しだいに減少し, 骨梁の過形成時期に一致して対照に近い値を示し, 新生woven boneの石灰化はこの時期にほぼ完了することが判明した.さらに, 同時期には新生骨梁を吸収, 改造するように破骨細胞が多数出現し, 平均破骨細胞数 (MCN) および分画吸収面率 (FrRSR) の急激な増加がみられ, 抜歯後21日目にはtVsp値と同様にピークを示した.しかし, この時期の骨梁問はまだ大部分が線維性組織からなっており, 骨髄組織との置換はほとんどみられなかった.その後, 骨の改造の進行とともにtVspはしだいに減少し, woven boneは1amellar boneへ組み替えられ, 抜歯後32日目には対照のtVspと同様な値となり, 同時に骨梁間には骨髄組織も形成されていたことから, この時期にラット抜歯創の治癒がほぼ完了するものとみなすことができた
  • 金 修澤, 山縣 健佑, 大谷 俊一, 谷ロ 秀和, 古川 周, 積田 正和
    1988 年 8 巻 4 号 p. 442-451
    発行日: 1988/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    咬合挙上が必要と考えられる下顎前突症の1症例について, 子音発音時の下顎位 (発音位) を16mm映画法によって計測し, 咬合高径を設定することを試みた.咬合高径を4段階に挙上するレジンシーネ (切歯指導釘部で3.5mm, 7mm, 10.5mm, 14mmの挙上量) を順に装着し, サ行音, マ行音の組合せ表, 短文「桜の花が咲きました」を発音させた.SSDによってブラウン管上に即時に連続的に表示される声紋と, MKGによる下顎切歯点の運動軌跡を同時録音型16mmシネカメラによって音声とともにフィルム上に記録した.これをGradiconに投影し, SSDによる声紋から発音時点を求めて先行子音の発音位を計測した.その結果, [s], [∫] 発音位は, 「+14mm」のシーネを装着しても, その時点の咬合位よりも1.5mm下方にあり, [m] 発音位は, 「+7mm-+14mm」のシーネでは一定の位置にあった.短文中の子音発音位は, 「+7mm」のシーネで最も上方のものでも「+14mm」の咬合位より下方であった.そこで, 「+14mm」シーネ装着時の高径まで咬合挙上が可能であると判断し, 診断用の上顎オーバーレイ義歯を作製した.診断用義歯の予後良好であることを確認した後, 最終義歯を製作した.義歯装着後3か月の計測では, [s], [∫], [m] 発音位は正常有歯顎者に近い位置となり, 顔貌も改善され, 義歯装着後2年においても発音, 咀囑機能は良好であった
  • 黒岩 美枝, 齋藤 健, 小高 鐵男, 東 昇平
    1988 年 8 巻 4 号 p. 452-456
    発行日: 1988/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    ラットの下顎臼歯 (M1, M2, M3) を材料に用いて, 歯根の成長過程と多根の形成時期を走査電顕的に観察した.歯根の形成開始は, M1で2週齢, M2で2-3週齢, M3で3-4週齢にみられ, その後, 歯根はただちに急激に伸長し, ほぼ同時期に多根の形成開始を示す髄床底および根の縫合と, 歯の萌出が観察された。4根性のM1は, 同時に4根の形成がなされると考えられたが, 3根性のM2とM3では, 多根は同時に形成されるのではなく, まず, 近心側の2根が形成された後, 遠心側の根の形成がみられた.歯根の伸長過程は, S字曲線を描き, M1とM2で6週齢, M3で7週齢でほぼ完了した
  • 小口 幸司, 江川 薫
    1988 年 8 巻 4 号 p. 457-465
    発行日: 1988/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    質骨の表層基質の増齢に伴う立体超微形態学的変化を観察するために, 生後6か月齢, 3年齢, 約20年齢の幼若, 成熟, 老齢のカニクイザルの大腿骨幹部を材料として, 未成熟骨, 成熟骨, 老齢骨の表層基質を電界放射型走査電子顕微鏡を用いて観察した.未成熟骨の最表層は, 密な網状構造を呈する未石灰化のコラーゲン細線維で形成されていた.未成熟骨の表層には, 一定方向に平行に走行するコラーゲン細線維が認められた.成熟骨の表層基質の大部分は, 骨の長軸方向に平行に走行する未石灰化のコラーゲン細線維束で形成されていた.未成熟骨と成熟骨の表層基質を構成している未石灰化のコラーゲン細線維は, 直径が800å前後で, 約600åの間隔の周期的な横紋構造を有していた.束状のコラーゲン細線維上に, 500å前後の石灰化顆粒が散在性かまたは密に付着している部分も認められた.老齢骨の表層基質はほぼ一定方向に走行するコラーゲン細線維で形成されていたが, コラーゲン細線維にきわめて多量の石灰化穎粒が付着し, 均質な顆粒構造を呈する表層基質が広範囲に認められた.均質な顆粒構造を呈する深層部の骨基質の構成元素のX線分析の結果, カルシウムとリンの2元素が検出された.2元素の比から深層部の微細顆粒は, ハイドロキシアパタイトの結晶で構成された石灰化穎粒であることが示され, 表層基質に認められた微細顆粒も同様の石灰化穎粒と考えられた
  • Kazuyuki SEGAWA, Shigeru OHNO, Shozo KITAMURA, Satoshi IIKURA
    1988 年 8 巻 4 号 p. 466-470
    発行日: 1988/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    The three dimensional ultrastructure of Golgi region of formative chondrocytes from newborn rat mandibular condyle was examined by means of the method based on dilute osmium maceration with a high-resolution scanning electron microscope. The large area of formative chondrocytes was occupied by the cytoplasmic organelles related to matrix-synthesis such as Golgi apparatus, rough endoplasmic reticulum (RER) and mitochondria. The Golgi region of formative chondrocytes was composed of the limiting membranous structures such as some groups of the stacks of Golgi cisterns, vesicles, vacuoles, secretory granules, reticular constituents and small tabular or tubular RER. The Golgi cisterns were composed of both small tabular parts and rod-like parts arising from tabular parts. Small tabular parts were furthermore subdivided into three types of many, few and no penetrated ones. Reticular constituents were made up of limiting membrane visible as smooth image by scanning electron microscopy, therefore, are assumed to be one part of the GERL (Golgi apparatus-endoplasmic reticulum-lysosome)
  • 小島 有紀子, 山上 芳雄, 新谷 明幸, 古屋 良一, 鶴岡 正吉, 川和 忠治
    1988 年 8 巻 4 号 p. 471-476
    発行日: 1988/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    三叉神経支配領域からの侵害情報が入力することが知られている三叉神経脊髄路核尾側亜核浅層部と延髄外側網様体とから咬筋電気刺激に対する応答を記録し, それらの応答特性について比較検討した.特異的侵害受容ニューロンが存在する脊髄路核尾側亜核浅層部からは, 短潜時を持つ応答 (短潜時応答) と長潜時を持つ応答 (長潜時応答) が得られ, 広作動域ニューロンが存在する延髄外側網様体からは, 浅層部短潜時応答と同様の潜時を持つ応答が得られた.閾値についてはいずれの応答の間にも差が認められなかった.また, 刺激強さと応答の大きさとの間にはいずれの応答においても弱い刺激範囲においてベキ関数が成立し, そのべキ指数は浅層部短潜時応答では2.7, 長潜時応答では1.9, 外側網様体から得られた応答では7.0でそれぞれの応答で異なっていた.また, ベキ関数の成立範囲にも差が認められた.以上の結果より, 咬筋からの侵害情報は尾側亜核浅層部および延髄外側網様体において異なった三つの情報伝達過程によって上位中枢へ中継されることが示唆された
  • 西村 紳二郎, 井汲 周治, 五島 衣子, 岡 秀一郎, 久野 斉俊, 吉村 節
    1988 年 8 巻 4 号 p. 477-481
    発行日: 1988/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    われわれは, 鎮静法下で浅側頭動脈カニュレーションおよび舌部分切除を行った症例で, 術中リドカインを誤注した結果, 発生した急性局麻中毒を経験したので報告する.この急性リドカイン中毒の発生原因を究明するため, 術後, 造影撮影を行い, カニューレ先端の位置を確認した.その結果, カニューレ先端が, 予想よりも深く, 総頸動脈内に位置していることが判明した.一般歯科, 口腔顔面領域における局所麻酔薬の使用は, 他領域に比べ急性中毒を起こす危険性が高いため, リドカインの正しい使用法を確認し注意を喚起する意味で報告した
  • 中山 佐和子, 吉田 広, 舘野 孝行, 根本 敏行, 大野 康亮, 道 健一, 立川 哲彦
    1988 年 8 巻 4 号 p. 482-487
    発行日: 1988/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    多形性腺腫は大小唾液腺に発生する唾液腺腫瘍であり, 小唾液腺では口蓋に多発し, 頬部に発生することは比較的少ないとされている.今回, われわれは頬部に発生した多形性腺腫を2例経験したので報告した.症例1は30歳, 男性, 左上小臼歯相当部頬粘膜部, 症例2は62歳, 女性, 耳下腺開口部上方頬部にいずれも境界明瞭, 弾性硬, 可動性で無痛性の腫瘤がみられた.腫瘤を局所麻酔下で摘出し, 病理組織学的に検索したところ, 良性多形性腺腫と診断された.症例1は術後5年目, 症例2は術後6年目の現在, 再発なく順調に経過している
  • 松本 光吉
    1988 年 8 巻 4 号 p. 489-491
    発行日: 1988/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
  • 吉田 広
    1988 年 8 巻 4 号 p. 493
    発行日: 1988/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
  • 1988 年 8 巻 4 号 p. 494-506
    発行日: 1988/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
feedback
Top