昭和歯学会雑誌
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9 巻 , 1 号
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  • 阿部 正幸, 山田 正幸, 齋藤 健, 大井手 伸行, 小高 鐵男, 東 昇平
    1989 年 9 巻 1 号 p. 1-5
    発行日: 1989/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    ヒトの歯の形態と内部に広がる翻蝕との位置的関係は, 今まで歯科用X線写真や組織切片から推察するのみで, これを立体的にとらえた報告はほとんどないようである.われわれは, 蠕蝕歯をアルミ柱のマーカーとともに樹脂に包埋し, 研磨により等間隔にすり減らして各断面を写真に記録した後, 三次元画像解析装置に入力して蠕蝕歯の観察を行っている.本研究では裂溝編蝕をもつ歯を用いて, エナメル質の外形, 象牙質の外形, 編蝕領域の3種類のデータをもとに, 装置に組み込まれている各種の表示方法を用いた結果, 歯の裏面からの内部観察, 透視像, 割断像などから, 小窩裂溝の形態と鶴蝕領域の三次元的な位置関係を明らかにすることができた.この方法の有効な点は, 歯などの硬組織を三次元的に復興するとき, 等間隔だけでなく任意の高さの断面が得られること, そして外部からは直接観察できない内部構造を外部形態とともに表現できることである.
  • 岡野 友宏, 川田 雅章, 関 健次, 佐野 司, 木野 孔司
    1989 年 9 巻 1 号 p. 6-12
    発行日: 1989/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    顎関節内障における関節円板の位置異常, 変形などの画像化に磁気共鳴画像法 (MRI) が有用とされている.ここでは0.5TのMRI装置を用いて顎関節部軟組織の診断学的価値を評価するための予備研究を行った.その結果, 空間解像度は高く撮像時間の短縮が可能であり, 関節円板のみならず外側翼突筋を含む周囲軟組織の動態観察が可能であることが新たに判明した.今後, さらに系統的な臨床研究が必要といえた.
  • Akiyoshi FUNATO
    1989 年 9 巻 1 号 p. 13-21
    発行日: 1989/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    Changes in the microcirculation after irradiation by Nd : YAG laser were evaluated using the “rabbit ear chamber” method. Morphological changes of the vascular network related to time elapsed after irradiation was observed by a microscope-video system. Findings such as vascular shrinkage, degeneration, coagulation and stasis associated with irradiation were recognized shortly after Nd : YAG laser was applied. Damage increased with irradiation energy increase. Expansion of the stasis region and appearance of hemorrhagic spots were observed on the 1st day after irradiation. On the 3rd to 5th days, the hemocytes of hemorrhagic spots decreased, and vascularization began. On the 7th to 10th days, the damaged region was restored by a newly formed capillaly network. When no change was noticed microscopically in the case of low-energy irradiation, transient increase of blood flow, determined by laser doppler flowmeter, was observed. The results suggest that the effects of Nd : YAG laser irradiation are primarily thermal, it has good hemostatic and coagulation ability, and some of the changes are nerve-mediated by low-energy irradiation.
  • 渡辺 昭
    1989 年 9 巻 1 号 p. 22-31
    発行日: 1989/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    適合性の優れた鋳造修復物を得るために, 鋳型の変形の少ないリングレス埋没鋳造法に用いる石膏系埋没材を開発する目的で, 石膏, クリストバライトおよび石英を用いて埋没材を試作し, その初期硬化時間, 硬化膨張, 加熱膨張, 引張り強度およびダイアメトラル引張り強度を測定した.その結果, リングレス埋没鋳造用埋没材としては石膏, クリストバライトおよび石英の三者が適切に配合されている必要があることが判明し, その組成としては石膏量25%, クリストバライト量37.5%および石英量37.5%が適していることが示唆された.
  • 渡辺 昭
    1989 年 9 巻 1 号 p. 32-38
    発行日: 1989/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    前報において, リングレス埋没鋳造用石膏系埋没材を試作し, その理工学的諸性質を測定したところ, 石膏量25%, クリストバライト量37.5%および石英量37.5%の組成の埋没材が, リングレス埋没鋳造用に適していることが判明した.本報では, 新たに埋没材を試作し, その理工学的諸性質を測定するとともに, この埋没材を用い, 混水比および蝋型の埋没方向を変えて吸引鋳造法にて調製した鋳造体の寸法を測定した.その結果, 本報における石膏量25%, クリストバライト量37.5%, 石英量37.5%の試作埋没材はリングレス埋没鋳造法に応用でき, この埋没材を用いて鋳造体を調製する場合には, 混水比0.35で蝋型を水平方向に埋没する方法が, 鋳造体の開脚変形量が最も小さかった.
  • 金子 春樹, 佐々木 崇寿, 大井手 伸行, 東 昇平
    1989 年 9 巻 1 号 p. 39-48
    発行日: 1989/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    ストレプトゾトシンの静注によって糖尿病を誘導したSD系ラットに, 各種のテトラサイクリンを投与し, 大腿骨骨幹の骨内膜における骨芽細胞の形態的, 機能的変化を走査電顕, 超薄切片法ならびに酵素細胞化学を併用して検索した.ストレプトゾトシン誘導糖尿病ラット (以下Dラット) の骨芽細胞は, 扁平化した細胞外形と核を特徴とし, 細胞内小器官の減少が顕著であった.また類骨層も消失もしくは著しく減少していた.しかしテトラサイクリン, とくにその化学的アナログであるジメチルアミノテトラサイクリン (以下CMT) をDラットに投与した場合は, 骨芽細胞は対照群におけると同様の微細構造を示し, 類骨層も明瞭に認められた.また骨基質表層の有機質を次亜塩素酸ソーダで除去した石灰化骨基質表面を走査電顕観察すると, Dラットが平滑な骨表面を呈していたのに対し, 対照群ならびにテトラサイクリン投与群では, 形成中の骨小腔や不規則な小突起が多数観察された.アルカリフォスファターゼ活性は, Dラットの骨芽細胞にはまったく検出されず, 対照群ならびにテトラサイクリン投与群において, 細胞膜の全周に強く認められた.以上の実験結果から, ストレプトゾトシン誘導糖尿病ラットでは, 骨芽細胞の不活性化による骨形成の抑制が生じること, またテトラサイクリンの投与が, この骨芽細胞の不活性化に原因するosteoporosisを改善するうえで効果的であることが示唆された.
  • Masahiko KISHI, Kenshiro TAKAMORI
    1989 年 9 巻 1 号 p. 49-55
    発行日: 1989/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    Disaccharidases of oral bacteria, especially α-glucosidase and β-fructofuranosidase, are considered to play an important role in the induction of dental caries. Upon the examination of disaccharidases from several strains of saccharolytic cral bacteria, we found all of those bacteria to be capable of hydrolyzing the glycosidic linkage of sucrose. One species of bacteria, Rothia dentocariosa, was found to contain a single disaccharidase, α-glucosidase. This enzyme was partially purified by ammonium sulfate precipitation, gel filtration and ion-exchange column chromatography. The optimum pH and temperature for the enzyme activity was found to be 6.8-7.0 and 40°C, respectively. The enzyme activity was strongly inhibited by Ag+, Hg2+, Cu2+, Fe2+ and Tris (Hydroximethyl) aminomethane.
  • 小勝 弘明, 鈴木 基之, 宮下 元, 長谷川 紘司, 瀬川 和之, 滝口 励司
    1989 年 9 巻 1 号 p. 56-62
    発行日: 1989/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    ラットに食片圧入による実験的歯周炎を誘発させ, 骨吸収部位に出現する細胞および骨基質の構築の超微形態を透過電子顕微鏡および走査電子顕微鏡を用いて観察した.骨吸収面には細胞内に多数の空胞, ミトコンドリアを有し, よく発達したruMed borderとclear zoneにより骨面と接する破骨細胞や, コラーゲン吸収細胞が相互に, きわめて近接した位置に存在するのが観察された.コラーゲン吸収細胞は, 限界膜からなる細管状の小体にコラーゲン細線維を含み, 小体の膜の一部に被覆小胞様の小器官が癒合している所見が観察された.また骨吸収面基質には, 多数の大小さまざまな吸収窩が広範囲に観察され, それぞれの吸収窩底の超微形態には, 差異が認められた.以上の観察より, 本実験における骨吸収面上での骨および骨周辺の結合組織の破壊は, きわめて活発に, ほぼ同時期に行われていることが示唆された.
  • 山下 隆史, 伊藤 和雄, 和久本 貞雄
    1989 年 9 巻 1 号 p. 63-65
    発行日: 1989/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
  • 1989 年 9 巻 1 号 p. 67-81
    発行日: 1989/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
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