昭和歯学会雑誌
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9 巻 , 3 号
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  • 東 昇平
    1989 年 9 巻 3 号 p. 251-260
    発行日: 1989/09/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
  • 中村 玄, 鴨井 美子, 川本 智子, 森本 由賀利, 加藤 ひろみ, 松本 光吉
    1989 年 9 巻 3 号 p. 261-266
    発行日: 1989/09/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    ラット下顎臼歯の近心根根尖部の成長発育を調べるために, 生後4週齢のラットを飼育して, 4, 6, 8, 12週齢時の根尖部の変化を検索するために, 引っ張り試験機で, 歯牙を完全な形で取り出し, SEMで根尖部を観察した.その結果, 体重は, 増齢とともに増加したが, 6週齢においてやや増加が鈍かった.顎重量についても増齢とともに増加したが, 非咬合側の顎重量がやや小さい傾向が観察された.根尖孔の面積については, 咬合側, 非咬合側ともに減少したが, 6週齢以後, 非咬合側の方が減少率が大きく, 8週齢では統計学的に有意差が認められた.根尖孔の周長についても同様に咬合側と非咬合側との問に統計学的に有意差が認められた.しかし, 減少率を比較してみると, 周長の方が, 低い減少率であることから, 根尖孔の形態が, 複雑化していることが推察された.
  • 尾本 和彦, 千木良 あき子, 向井 美恵, 金子 芳洋, 田角 勝
    1989 年 9 巻 3 号 p. 267-278
    発行日: 1989/09/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    哺乳障害や摂食障害を有する障害児に対するリハビリテーションを行うための基礎資料を得ることを目的として, 在胎週数24週以上で中枢神経系に明らかな異常を伴わない未熟児60名について, 主として哺乳に関係した原始反射 (口唇反射, 探索反射, 吸暖反射, 咬反射) の出現時期を調べた.口唇反射は29-30週では±を含めても23-31%の出現率で, 上下唇共に週齢の増加に伴う反射出現率の増加傾向は認められず, 臨床への有用性は少ないと考えられた.一方, 探索反射, 吸暖反射, 咬反射の出現率は, 29-30週ではそれぞれ0-25%, 70-90%, 100%であり, いずれも週齢の増加に伴い反射の出現率または反射の強さは統計学的に有意に増加の傾向にあった.探索反射では体重2,000gを越えると反射の出現率が増加する傾向が認められ, また吸暖反射では体重1, 5009以上になると反射の強さが著しく増加する傾向が認められ, 体重および修正週数と反射出現率との間には深い関連のあることが示唆された.経口授乳開始時期と反射出現時期との関連では, 探索反射, 吸暖反射については, 経口授乳を開始するかなり以前から反射が出現している者が大多数であり, 経口授乳時期をもう少し早めることも可能であると考えられた.原始反射の臨床への応用としては, 離乳開始時期や未熟児の経口授乳開始時期の判断基準とすることが可能であると考えられる.
  • 尾関 雅彦, 二家本 晃, 豊嶋 康, 小池 勝, 芝 〓彦, 榎本 昭二
    1989 年 9 巻 3 号 p. 279-287
    発行日: 1989/09/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    頬粘膜の遊離移植による口腔前庭拡張術は, 補綴前処置として特に上顎無歯顎患者に非常に有効であることが従来より知られていたが, この方法で行われた症例の予後経過を追跡調査した報告は少ない.本研究では, 58歳, 女性, 局所的に口腔前庭が浅い上顎無歯顎症例に対して, 歯科補綴前処置として頬粘膜遊離移植による口腔前庭拡張術を行い, その予後ならびに術後作製した全部床義歯の維持安定性について検討した.その結果, 移植した頬粘膜片の生着は良好で, 形成された口腔前庭の後戻りは小さく, 義歯床の辺縁封鎖性は極めて良好で, 術後3年を経過しても義歯の維持安定はよい.また, donor siteである右側頬粘膜には何ら機能障害は認められなかった.以上の結果より, 本法が義歯床の辺縁封鎖性をとくに必要とされる上顎無歯顎症例の補綴前処置には, 非常に有効であることが確かめられた.
  • 万代 倫嗣, 関口 幸治, 高柳 育行, 豊嶋 康, 小松 世幸, 御郷 信也, 山下 由香里, 芝 〓彦
    1989 年 9 巻 3 号 p. 288-296
    発行日: 1989/09/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    新しく開発したストレイン・ゲイジ応用の維持力測定装置およびクエット型回転粘度計を使用して, 異なる口蓋形態を持つ6人の被験者において口蓋床の維持力を測定し, 介在液の粘度および口蓋の形態が上顎義歯床に及ぼす影響について研究を行った.その結果, 投影面積率の大きい, 平坦な口蓋形態を持つ者ほど口蓋床の維持力は大きかった.しかしながら, 介在液の粘度が同じ場合, 単位投影面積あたりの維持力を比較すると, 口蓋形態による差異は認められなかった.また, 介在液がグリセリンおよび混合唾液の場合, 介在液の粘度と口蓋床の維持力の間には高い相関が認められた.
  • 五十嵐 順正, 朝見 光宏, 河田 守弘, 芝 〓彦
    1989 年 9 巻 3 号 p. 297-306
    発行日: 1989/09/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    咬頭嵌合位における下顎位は, 下顎「支持域」と呼ぼれる小, 大臼歯の咬合接触によって構成されている.これらの接触が失われ, 遊離端欠損歯列となった場合これを義歯によって再構成することは, 顎口腔系の機能の保全という観点から重要であるため我々は, 如何なる設計の部分床義歯が顎位をより効率的に回復しうるかについて検索している.義歯の維持装置として一般に頻用されているクラスプ維持装置において, これを設定する口腔内の維持歯の前処置と維持装置の設計によっては, 既に報告したテレスコープ義歯に匹敵する下顎位の回復が図れることが予測されたので検討した.その結果, 維持歯との連結自由度を最小とする設計のR.P.I.維持装置 (R.P.P.I.と呼称) において, テレスコープ義歯に近い成績が得られた.
  • 小野寺 知子, 加藤 博重, 柴崎 好伸, 福原 達郎
    1989 年 9 巻 3 号 p. 307-319
    発行日: 1989/09/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    矯正治療において動的治療終了後の後戻りは, 臨床上大きな問題である.特に下顎前歯部の叢生の後戻りは, 他より発現が早いといわれている.そこでこうしたことを確認するため動的処置終了から器械的保定1年後に生じた下顎前歯部叢生症例に対し, 新たに設定した判定基準を用い・それらの頻度と原因について検討した.資料として, 本学歯科病院矯正科外来にて下顎前歯部叢生をマルチ・ブラケット法によって治療を行ったもののうち, 器械保定1年を経過した80症例の側頭部X線規格写真, オルソ・パントモグラフィー, 石膏模型, 口腔内写真を用いた.検討項目としては, (1) 性別, (2) 動的治療期間, (3) 初診時∠ANB, (4) 初診時overjet, (5) 治療に伴うoverjetの変化量, (6) 抜歯の有無 (7) 第三大臼歯の有無, (8) 保定装置の種類 (9) 初診時3+3 discrepancy量, (10) 初診時下顎前歯歯軸, (11) 治療に伴う下顎前歯歯軸の変化量, の11項目について調査を行った.その結果保定時における下顎前歯部叢生には, 初診時下顎前歯歯軸, 治療に伴うoverjetの変化, 初診時∠ANB, 初診時3+3 discrepancy量などが当該症状発現の原因に強く関与していることがわかった.これらの症例の矯正治療に際し, 保定期の下顎前歯部叢生に十分な注意を払うことが示唆された.
  • 清水 照雄, 日吉 祥江
    1989 年 9 巻 3 号 p. 320-329
    発行日: 1989/09/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    本研究は, 乳歯の生理的歯根吸収における線維芽細胞, セメント芽細胞, そしてマクロファージ等の間葉系細胞の役割を明らかにする目的で, 生後3-6か月の仔ネコの吸収期にある乳切歯を電子顕微鏡的に観察したものである.歯根吸収の初期段階では, 吸収組織は, 歯小嚢由来の多数の線維芽細胞と少数のマクロファージおよび破歯細胞からなり, 破歯細胞は幅広いクリアゾーンと狭い未発達の波状縁を有していた.吸収の進んだ段階では, 吸収組織は十分に発達した波状縁と退縮したクリアゾーンを持つ多数の破歯細胞, コラーゲン線維の合成と吸収の両活性を示すセメント芽細胞, コラーゲン線維を貧食した線維芽細胞, 細胞の断片を貧食したマクロファージ, 好中球, および多数の細血管より構成されていた.セメント芽細胞は, 通常破歯細胞に隣接した象牙質吸収面に分布し, ギャップ結合により互いに結合していた.これらのセメント芽細胞は, 吸収窩に露出した象牙細管中に太い細胞突起を伸長し, ここには分泌穎粒とコラーゲン線維を含む貧食空胞が観察された・歯根吸収の休止期においては, 禁象牙質表面の多くは線維芽細胞様のlining cellに覆われていた.Lining cellの一部は, 象牙質に面してクリアゾーン様の構造を形成し, ここに象牙質小片の貧食像が認められた.休止期の吸収組織中には, 時にマクロファージが出現するものの, 破歯細胞は観察されなかった.歯根膜の吸収過程においては, 多数の扁平な線維芽細胞が, 貧食空胞によって無定型の有機性基質とともに成熟したコラーゲン線維を貧食していた.この線維芽細胞によるコラーゲン線維の吸収は, 歯根の吸収過程を通じた歯根膜の破壊に共通して見られる特徴であった.マクロファージもまた歯根膜の吸収領域に観察されたが, コラーゲン線維の吸収には直接関与していなかった.以上の観察結果から, 乳歯の脱落過程においては, 破歯細胞同様, 上記の間葉系細胞が歯牙硬組織ならびに歯根膜の吸収に必須の役割を果たしているものと考えられた.
  • Kazuyuki SEGAWA, Kaoru EGAWA, Hiroaki KOKATSU, Takahisa SASAKI
    1989 年 9 巻 3 号 p. 330-334
    発行日: 1989/09/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    The ruffled border of osteoclasts in immature bones undergoing bone remodelling was three dimensionally examined with a scanning and a transmission electron microscope. The materials used the mandibular bodies obtained from newborn Wistar-strain rats. Scanning electron microscopic observations of the ruffled border were carried out by maceration and extraction of osteoclast cytoplasmic matrix with 0.1% osmium tetroxide. Multinuclear osteoclasts, which possessed a large number of mitochondria and endocytotic vacuoles, were found on the bone. They abutted on the bone surface by specialized membrane complex wellknown as the ruffled border and clear zone. The deepest portions of the membranous invaginations of the ruffled border viewed from the cytoplasmic side showed three kinds configurations : low and narrow ridges (70-110 nm in width), high and wide ridges (180-400 nm in width), and high and large bulges (300-400 nm in diameter). In this scene, hallows varying in size and direction between the ridges or the bulges were observed and appeared as cytoplasmic projections of the ruffled border. The ridges and bulges are probably coincident with the configurations of the proximal margins of deep membranous invaginations such as vacuolated swellings or finger-like protrusions seen in the ultrathin sections of the ruffled border. Small spherical protrusions corresponding to coated pits, from which coated vesicles are probably produced, were found at the summits of the high ridges and bulges, and thus coated vesicles are thought not to arise from the low and narrow ridges. The cytoplasm just adjacent to proximal margins of ruffled border included a large number of vacuoles and large phagosomes. The ridges and bulges are responsible for the production of such endocytotic vacuoles. These structural variations of invaginations of the ruffled border may reflect the transition of both osteoclastic function and working area.
  • 堀内 茂貴, 川和 忠治
    1989 年 9 巻 3 号 p. 335-337
    発行日: 1989/09/30
    公開日: 2012/08/27
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