日本皮膚科学会雑誌
Online ISSN : 1346-8146
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134 巻, 9 号
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日本皮膚科学会ガイドライン
新・皮膚科セミナリウム 皮膚疾患とマイクロバイオーム(細菌・真菌・ウイルスを含める)
原著
  • 向山 竜人, 山本 俊幸
    2024 年134 巻9 号 p. 2279-2286
    発行日: 2024/08/20
    公開日: 2024/08/20
    ジャーナル 認証あり

    過去17年間に当科で経験したサルコイドーシスの特異疹111例中,びまん浸潤型は6例(5.4%)に認められた.男性1例,女性5例であり,平均年齢は49歳であった.6症例のうち,頬および耳介に皮疹を認めた症例は3例ずつ,鼻および手指に皮疹を認めた症例は1例ずつあった(複数の部位に発現した症例を含む).5例で,他のタイプの特異疹もみられた.肺病変は全例で認められた.あわせてびまん浸潤型の国内報告例を集計した結果,(1)中年女性に多い,(2)顔面,手指の順に多い,(3)皮膚病変の合併は結節型が多い,(4)他臓器病変は肺が最も多い,(5)抗核抗体陽性を呈する症例が多い,(6)軟骨破壊にまで至る症例は極めて少ない,といった特徴がみられた.

  • 大堀 侑紀, 峠岡 理沙, 益田 浩司, 加藤 則人
    2024 年134 巻9 号 p. 2287-2298
    発行日: 2024/08/20
    公開日: 2024/08/20
    ジャーナル 認証あり

    アトピー性皮膚炎(Atopic dermatitis;AD)が就労や就学に与える影響について,患者や家族に質問票調査を行った.重症患者は仕事のために通院が制限され適切な治療が受けられず,その結果症状が悪化して仕事の効率が低下する可能性が考えられた.スムーズな就労を進めるためには,労使ともに治療に関する就業規則を周知すること,必要に応じて医師診断書を活用することが重要であり,労働者の治療と職業生活の両立支援に取り組む企業に対する支援や医療機関等における支援対策が必要である.

症例報告
  • 竹内 紗規子, 種瀬 啓士, 伊東 可寛, 角田 梨沙, 齋藤 昌孝, 大原 國章
    2024 年134 巻9 号 p. 2299-2304
    発行日: 2024/08/20
    公開日: 2024/08/20
    ジャーナル 認証あり

    49歳,女性.示指の爪甲に均一で境界鮮明な黒色線条(melanonychia)を認め,指尖部では爪甲下に鉛筆の芯が挟まったかのような構造がみられた.病理組織学的には爪母においてbasal componentに加えprekeratogenous zone,keratogenous zone共に増生して肥厚した爪甲を形成しており,メラニンが多数混在し,onychocytic matricomaと診断した.自験例の様に特徴的な臨床像の場合は,臨床所見だけでも診断し適切に対応ができる可能性がある.臨床像と疾患概念について紹介する.

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