6歳の雌のゴールデンレトリバーが急激かつ重度な呼吸促迫と意識障害のため来院した。臨床検査から重度の赤血球増加症が認められた。当初は静脈内輸液にて対応したが強直性痙攣を併発したため緊急に700mlの瀉血を実施した。画像診断および心電図検査では二次性赤血球増加症の原因となりうるような異常は認められなかった。さらに骨髄検査や血中エリスロポイエチン、ビタミンB
12、および2,3-diphosphoglycerate(2, 3-DPG)濃度の測定などから真性赤血球増加症と診断した。症例は現在ブスルファンの投与により経過観察中である。
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