動物臨床医学
Online ISSN : 1881-1574
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16 巻, 2 号
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Review Article
Original Article
  • 深瀬 徹
    2007 年 16 巻 2 号 p. 35-40
    発行日: 2007年
    公開日: 2008/02/12
    ジャーナル フリー
    フィプロニル製剤またはイミダクロプリド製剤の投与によってノミを駆除することができなかった犬3頭について,寄生していたノミの一部を採取し,その種を同定した後,ペルメトリンとフィプロニル,イミダクロプリドに対する感受性をノックダウン試験によりin vitro において検討した。その結果,これらのノミはすべてネコノミであり,また,各分離株は駆除のために使用した殺虫薬に対する感受性が低いことが明らかとなった。この感受性試験の結果にもとづき,高感受性を示した薬物の製剤を用いて駆除を試みたところ,完全なノミの駆除が可能であった。
  • 信田 卓男, 圓尾 拓也, 森 麻江, 川村 裕子, 武田 晴央, 福山 泰広, 伊藤 哲郎, 高平 篤志, 井上 明, 山田 徹, 斑目 ...
    2007 年 16 巻 2 号 p. 41-45
    発行日: 2007年
    公開日: 2008/02/12
    ジャーナル フリー
    犬の巨大な胸腺腫に放射線治療(大線量・小分割・多門照射)を行った9例について回顧的調査を実施した。照射回数中央値4回(2回1例,3回3例,4回5例),1回線量中央値10Gy(幅5~12Gy),照射線量中央値35Gy(幅21~44Gy),照射門数中央値5門(幅2~9門)であった。照射後,呼吸器症状が6例中5例で改善し,高カルシウム血症を示した7例全てで照射後1週に正常となった。腫瘍の縮小率は照射後1週で最大であった。生存期間は照射終了から208日間(中央値)であった。放射線障害としては皮膚炎が1例に認められたのみであり,多門照射により正常組織の線量を下げることができた。これらのことから,大線量・小分割・多門照射を実施することにより安全かつ迅速に緩和効果を得ることが確認された。
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