2002年1月から2009年6月までに細菌感染症で当院に来院した小動物からメチシリン耐性(MR)
Staphylococcus intermedius group(SIG)が41例,MRコアグラーゼ陰性
Staphylococcus属(CoNS)が15例およびMR
Staphylococcus aureusが1例分離された。年度別では,MRブドウ球菌(S)は2006年に2例,2007年に23例,2008年に19例,2009年に13例分離された。今回分離されたMRSはクラブラン酸・アモキシシリン,セファレキシンおよびセフジニルに対してすべて耐性であった。MRSIGはドキシサイクリンに98%,クロラムフェニコールに51%感受性で,MRCoNSはドキシサイクリンに87%,クロラムフェニコールに53%,ゲンタマイシンに47%感受性であった。これら感受性のある薬剤を用いると93%の症例が改善した。
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