日本土壌肥料学雑誌
Online ISSN : 2424-0583
Print ISSN : 0029-0610
56 巻, 1 号
選択された号の論文の27件中1~27を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    1985 年 56 巻 1 号 p. Cover1-
    発行日: 1985/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1985 年 56 巻 1 号 p. Cover2-
    発行日: 1985/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1985 年 56 巻 1 号 p. App1-_15_
    発行日: 1985/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 山田 芳雄
    原稿種別: 本文
    1985 年 56 巻 1 号 p. i-
    発行日: 1985/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 松崎 敏英
    原稿種別: 本文
    1985 年 56 巻 1 号 p. i-
    発行日: 1985/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 小川 吉雄, 酒井 一
    原稿種別: 本文
    1985 年 56 巻 1 号 p. 1-9
    発行日: 1985/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    水田のN浄化機能を解明するため,硝酸塩灌漑水田におけるN収支および水稲生育に及ぼす灌漑水中のNO_3-Nの限界濃度を調査した.結果を要約すると次のとおりである.(1)水稲が正常な生育相を示し,適正な玄米収量を得るための灌漑水中のNO_3-Nの限界濃度は,標肥,生わら施用の条件で5〜6 mg/lであろうと推定された.(2)硝酸塩灌漑水田におけるN収支を調査した結果,高濃度灌水区ほど作物体N吸収量,浸透流出N量は多くなったが,それ以上に未回収N量も多かった.(3)土壌のEh,脱窒菌数,脱窒能などの測定結果から,未回収N量の大部分は脱窒に起因するものと推定された.(4)水田の灌漑水中のN(おもに NO_3-N)浄化機能を要因別に解析した.水稲の吸収利用による浄化率は生育初期5%程度であるが,生育が進むにつれて高まり,出穂期には40%になった.脱窒による浄化率は初期は20〜30%,中期から後期は50〜55%で推移した.また,生わらを施用することにより,土壌の還元化を促進させ,生育初期の浄化率を5〜20%高める効果が認められた.
  • 山室 成一
    原稿種別: 本文
    1985 年 56 巻 1 号 p. 10-14
    発行日: 1985/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    水田土壌中における窒素の有機化,無機化,脱窒および水稲による吸収の動態について強粘質半湿田および乾田化水田で無湛水条件で検討した結果は次のとおりであった.1)施肥窒素の水田土壌中での有機化割合について,活着期肥の有機化割合は分けつ期肥,幼穂形成期肥のそれよりかなり大きく2〜4倍程度であった.各生育時期とも半湿田は乾田化水田より有機化割合が大きかった.乾田化水田は半湿田に比べて,活着期肥はそれほど差がなかったが,分けつ期肥および幼穂形成期肥のそれはかなり小さくなった.これらは湛水区のほうが大きかった.しかし,乾田化水田では活着期肥でこの傾向を認めたが,それ以降は両区ともほとんど同程度に小さくなった.2)水稲による施肥窒素の吸収割合は活着期肥,分けつ期肥,幼穂形成期肥と窒素吸収能力が大きくなるにつれて高くなっていた.これは半湿田と乾田化水田では湛水区は各時期とも相違がなかったが,無湛水区では半湿田のほうが大きかった.また,湛水区とむ湛水区の比較では半湿田は両区ともあまり相違がなかったが,乾田化水田は湛水区のほうが分けつ期肥および幼穂形成期肥で大きかった.3)施肥窒素の水田土壌中での脱窒割合について,半湿田と乾田化水田では乾田化水田のほうが大きかった.半湿田,乾田化水田とも湛水区と無湛水区とでは各時期とも無湛水区のほうが大きいという傾向であった.活着期肥および分けつ期肥のその割合は同じように大きく,幼穂形成期肥のそれは小さいという結果であった.4)土壌中の無機化窒素量は湛水区では乾田化水田で高かった.湛水区と無湛水区の比較では乾田化水田は湛水区で大きかったが,半湿田は両区ともほとんど変わらなかった.これは半湿田無湛水区の作土が余りよく乾かなかったことによる.土壌の無機化窒素の有機量は半湿田と乾田化水田の比較では湛水区で大きかった.土壌の無機化窒素の水稲による吸収量は乾田化水田湛水区>半湿田湛水区,半湿田無湛水区>乾田化水田無湛水区の順であった.土壌の無機化窒素の脱窒量は半湿田では無湛水区がやや大きかったが,乾田化水田では湛水区で大きかった.乾田化水田では湛水区と無湛水区戸で無機化窒素量にかなりの差があったためである.
  • 山室 成一
    原稿種別: 本文
    1985 年 56 巻 1 号 p. 15-20
    発行日: 1985/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    水田土壌中における堆肥施用が施肥窒素の有機化,脱窒,水稲による吸収および土壌無機化窒素の出方とその動態に与える影響について半湿田で検討した結果は次のとおりであった.1)施肥窒素の有機化割合は活着期肥が分けつ期肥および幼穂形成期肥のそれよりかなり大きく1.5〜2倍程度であった.活着期肥および分けつ期肥の有機化割合は堆肥施用により低下する傾向であった.2)施肥窒素の水稲による吸収割合は活着期肥,分けつ期肥,幼穂形成期肥と窒素吸収能力が大きくなるにつれて高くなっていた.それは活着期肥および分けつ期肥で堆肥施用区が若干小さいという傾向であった.3)施肥窒素の水田土壌中での脱窒割合は活着期肥および分けつ期肥では堆肥施用区で大きかったが,幼穂形成期肥では堆肥施用の有無によってはあまり相違がなかった.4)土壌の無機化窒素量は無堆肥区と堆肥1トン区の比較では堆肥1トン区で若干大きかったが,堆肥2および3トンの多量施用区では活着期から分けつ期,幼穂形成期にかけてかえっておさえられ,その時期には無堆肥区のそれの半量程度であったが,幼穂形成期以降は無堆肥区よりやや多く出るようになった.土壌の無機化窒素の有機化量は無堆肥区で大きく,次いで堆肥1トン区,堆肥2トン区および3トン区の順であった.堆肥2および3トン区は無堆肥区の6割程度であった.土壌無機化窒素の水稲による吸収量は堆肥1トン区>無堆肥区>堆肥2および3トン区の順であった.これを各時期別の吸収速度で見ると無堆肥区および堆肥1トン区はkっちゃくきから幼穂形成期にかけて堆肥2および3トン区より大きかったが,幼穂形成期から出穂期にかけては各区ともほとんど同じになり,出穂期以後は堆肥施用の各区が無堆肥区より大きかった.土壌の無機化窒素の脱窒量は無堆肥区と堆肥区1トン区の比較では堆肥1トン区で大きかったが,堆肥2および3トン区は無機化窒素の総量が堆肥1トン区の7割程度であったために,脱窒量無堆肥区よりやや小さいという結果になった.
  • 山口 淳一, 新田 啓子, 田中 明
    原稿種別: 本文
    1985 年 56 巻 1 号 p. 21-25
    発行日: 1985/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    葉温の作物種間差を明らかにする目的で,圃場栽培したトウモロコシ,ダイズ,バレイショ,テンサイの葉温を赤外線放射温度計を用いて各種の気象条件下で測定した.測定時の日射量の範囲は0.2〜1.1 kW・m^<-2>,気温は11〜29℃,湿度は28〜94%で有り,葉気温差とこれら気象要素との関係を重回帰分析によって解析し,以下の結果を得た.1)生育旺盛期において葉気温差に最も大きな影響を与えるのは,いずれの作物種とも日射量で,次いで気温,湿度であった.葉気温差と日射量,湿度とは正の,気温とはバレイショでは正の,他作物種では負の相関を示した.2)気象要素の気温差に与える影響の程度は作物種間で異なっていた.すなわち,(a)日射量,湿度が高い条件下で(i)気温が高いときには,種間差はほとんどなく,(ii)気温が低いときには,ダイズ≒トウモロコシ>テンサイ>バレイショの順であり,(b)日射量,湿度がともに低い条件下で(i)気温が高いときには,バレイショ>テンサイ>トウモロコシ≒ダイズ,(ii)気温が低いときには,ダイズ≒トウモロコシ>テンサイ>バレイショであった.なおC_4植物であるトウモロコシは他のC_3植物種と特に異なることはなかった.3)生育期には相対的に若いはを測定対象としても葉気温差は+10℃以上になり,いずれの作物種とも葉温調節機能が低下すると考えられる.4)晴天日には日射量の日変化にほぼ対応して葉温は朝・夕に低く,日中高くなった.5)平行光下でのは温は垂直光下に比べると著しく低かった.6)葉温の窒素施与量による差異は認められなかった.
  • 境 昭二, 高田 穣, 中川 良二, 川田 芳雄
    原稿種別: 本文
    1985 年 56 巻 1 号 p. 26-30
    発行日: 1985/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    1)オキサミドは,pH10以上のアルカリ域で加水分解され,オキサミン酸を経てシュウ酸を生成する.酸性域ではpH1以下でなければ加水分解されない.2)オキサミド分解菌富化土壌の水抽出によって調製したオキサミド分解活性を有する溶液(以下,オキサミド活性溶液と略す)は,フッ化アンモニウムによる滅菌処理,あるいはメンブレンフィルターによる除菌処理によってその活性を失う.3)1)および2)から,土壌中におけるオキサミドの分解は,微生物作用によるものと考えられる.4)^<14>Cで標識したオキサミドをオキサミド活性溶液中で分解させると,オキサミド態炭素はすべて二酸化炭素として回収される.また,分解途中にオキサミン酸とシュウ酸が一時的に検出され,ギ酸は検出されない.5)オキサミド活性溶液中でシュウ酸はオキサミドより分解が速いが,オキサミン酸はオキサミドとあまり変わらない.したがって,オキサミン酸およびシュウ酸の集積がわずかにしか認められないのは,オキサミン酸とシュウ酸が少なくともオキサミドよりも遅くない分解速度を示すためであると考えられる.6)4)および5)から,オキサミン酸およびシュウ酸を通らないオキサミドの分解経路の存否については不明であるが,大部分は次の反応式のように,まず加水分解によって脱アミド化され,順次オキサミン酸とシュウ酸を生成し,シュウ酸はさらに酸化されて二酸化炭素になる経路をたどるものと考えられる.[chemical formula]
  • 孫 鉄〓, 橋本 知義, 和田 秀徳, 高井 康雄
    原稿種別: 本文
    1985 年 56 巻 1 号 p. 31-36
    発行日: 1985/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    有機性廃棄物の土壌還元と農薬に対する土壌分解能の活用を目的として,殺虫剤γ-BHCおよび殺菌剤TPNの両農薬を毎年混合施用してきた畑地土壌に稲わら,堆肥および下水汚泥の3種類の有機質資材をそれぞれ施用し,これらの施用が農薬連用によって土壌微生物が受けたストレスに与える影響について検討した.1)各有機質資材の施用は,それぞれの効果に強弱はあるが,農薬連用による土壌微生物数の低下を回復させた.資材別に見ると,微生物数増加の効果は下水汚泥>稲わら>堆肥の順序で,それぞれの資材中の易分解性有機物の含量およびその他の性質に関連があると考察した.2)土壌呼吸量およびセルロースの分解は各有機質資材の施用によって促進された.資材別に見ると,汚泥の施用が土壌呼吸およびセルロースの分解を最も大きく促進した.これには汚泥施用が最も多量の易分解性有機物を供給し,畑地水分状態下でのセルロース分解の担い手である糸状菌数を増加し,TPNの分解消失を促進し,また,セルロース分解に必要な窒素を微生物に供給したことに基づくところが大きいと考察した.3)本研究に供試した土壌は,両農薬の連用により,土壌生物の農薬分解活性が高まっていたが,このような土壌に置いても各有機質資材の施用が農薬の分解能をさらに高めることが示された.なお,稲わらは施用直後において,TPNの分解消失速度を低下させたが,これには稲わらがTPNを吸着したことが関与していると考えられる.以上の結果から,有機質資材の使用が農薬連用によって土壌微生物が受けたストレスを修復することと,これの効果の大小は資材中の有機物の正確および易分解性有機物含量などが関与していることなどが示唆された.
  • 和田 秀徳, 野中 昌法, 高井 康雄
    原稿種別: 本文
    1985 年 56 巻 1 号 p. 37-42
    発行日: 1985/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    水田土壌中でのリン化合物の行動を解明することを目的として,土壌(農林水産省農業研究センター鴻巣試験地長期連用水田の有機質肥料区作土層)をガラス製透水管につめ,透水下,湛水保温静置し,浸透水に含まれる鉄,無機態リン(P_i),有機態リン(P_o : 粒子状 P_o,水溶性 P_o)の分析を行った.本実験には土壌にイノシトール6リン酸(IHP)の鉄塩,同アルミニウム塩をそれぞれ添加した区と対照区を設けた.1)IHPと結合している鉄は土壌の遊離鉄の還元がほぼ終了したのちに還元され,それに伴ってIHPの溶解と分解が急速に始まった.2)粒子状P_o濃度は保温静置中期に高まったが,これは,可溶化された有機物を利用した微生物に由来していると推測された.3)IHP-AIは還元が発達しても可溶化せず,また微生物分解を受けなかった.
  • 石井 忠雄, 岩渕 晴郎, 松代 平治
    原稿種別: 本文
    1985 年 56 巻 1 号 p. 43-48
    発行日: 1985/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    1)北海道内主要畑土壌に棲息するダイズ根粒菌の密度は,作付前の圃場についてみると,過去10年間にダイズの作付がない圃場では乾土1gあたり10^2以下であったが,ダイズ作付歴を有する圃場ではこれより高く,しかも,ダイズ作付頻度に比例して菌密度も高くなる傾向にあり,作付頻度が最も高い圃場(4回/10年)は菌密度も最高(乾土1gあたり10^5)であった.一方,水田転換畑では,立毛中のダイズ根域から土壌を採取して測定した結果,転換初年畑は乾土1gあたり10^3以下の菌密度であったが,転換2,3年目ダイズ連作畑はこれより高く,一部の圃場は乾土1gあたり10^7という著しく高い菌密度を示した.2)土壌に棲息するこれらダイズ根粒菌の窒素固定能は菌株間差が大きく,また,同一菌株でも宿主ダイズ品種によって異なるなど非常に多様であった.一部の圃場では,宿主品種にもよるが,実用有効菌と同等かこれを上回る高い窒素固定能を示す菌株が多く,このような圃場では接種効果は期待できないと考えられる.
  • 斎藤 元也, 秋元 文重, 境 忍, 山本 博, 美馬 巨人, Murdjiati Naniek Slti
    原稿種別: 本文
    1985 年 56 巻 1 号 p. 49-52
    発行日: 1985/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 安藤 豊, 庄子 貞雄, 相沢 喜美
    原稿種別: 本文
    1985 年 56 巻 1 号 p. 53-55
    発行日: 1985/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 安藤 忠男, 尾形 昭逸
    原稿種別: 本文
    1985 年 56 巻 1 号 p. 56-58
    発行日: 1985/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 渋谷 政夫, 二見 敬三, 藤井 浩
    原稿種別: 本文
    1985 年 56 巻 1 号 p. 59-61
    発行日: 1985/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 松口 龍彦
    原稿種別: 本文
    1985 年 56 巻 1 号 p. 61-
    発行日: 1985/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 下野 勝昭
    原稿種別: 本文
    1985 年 56 巻 1 号 p. 62-64
    発行日: 1985/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 安西 徹郎, 戸村 雅彦, 松本 直治
    原稿種別: 本文
    1985 年 56 巻 1 号 p. 64-67
    発行日: 1985/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 古賀 汎, 白石 勝恵
    原稿種別: 本文
    1985 年 56 巻 1 号 p. 68-70
    発行日: 1985/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • J. SEGI
    原稿種別: 本文
    1985 年 56 巻 1 号 p. 70-
    発行日: 1985/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1985 年 56 巻 1 号 p. 71-72
    発行日: 1985/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1985 年 56 巻 1 号 p. 73-75
    発行日: 1985/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1985 年 56 巻 1 号 p. App2-
    発行日: 1985/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1985 年 56 巻 1 号 p. Cover3-
    発行日: 1985/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1985 年 56 巻 1 号 p. Cover4-
    発行日: 1985/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
feedback
Top