日本土壌肥料学雑誌
Online ISSN : 2424-0583
Print ISSN : 0029-0610
58 巻, 3 号
選択された号の論文の33件中1~33を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    1987 年 58 巻 3 号 p. Cover1-
    発行日: 1987/06/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1987 年 58 巻 3 号 p. Cover2-
    発行日: 1987/06/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1987 年 58 巻 3 号 p. App1-_15_
    発行日: 1987/06/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 犬伏 和之
    原稿種別: 本文
    1987 年 58 巻 3 号 p. 283-284
    発行日: 1987/06/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 後藤 逸男
    原稿種別: 本文
    1987 年 58 巻 3 号 p. 285-286
    発行日: 1987/06/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 南條 正巳
    原稿種別: 本文
    1987 年 58 巻 3 号 p. 287-288
    発行日: 1987/06/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 波多野 隆介
    原稿種別: 本文
    1987 年 58 巻 3 号 p. 289-290
    発行日: 1987/06/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 南沢 究
    原稿種別: 本文
    1987 年 58 巻 3 号 p. 291-292
    発行日: 1987/06/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 山田 秀和, 宮田 佳久, 服部 共生
    原稿種別: 本文
    1987 年 58 巻 3 号 p. 293-296
    発行日: 1987/06/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    腐植化度を異にする土壌23点を供試し, これらの土壌から抽出・精製した腐植酸とフルボ酸の金属錯化容量をpH5と7で定量し,腐植化度との関連性を検討した. その結果以下の知見を得た. 1. 腐植酸,フルボ酸の錯化容量の定量に先立って, 錯化容量の定量の再現性を検討した. その結果, 錯化容量の定量値の変動係数は約10%であり, この精度は腐植植物の煩雑な抽出・精製操作を考慮すると比較的良好であると考えられた. また腐植の土壌からの抽出を水酸化ナトリウム溶液単独で行った場合と, 水酸化ナトリウム溶液とピロリン酸ナトリウム溶液の根液で行った場合について, 得られた腐植酸とフルボ酸のおのおのについて錯化容量の差異を比較検討した. その結果, 抽出アルカリ剤を異にして得た腐植酸とフルボ酸のおのおのの錯化容量の平均値 (n=5) 間に統計的に有意の差は認められなかった. 2. 腐植酸の錯化容量 (mmol Cu/gC) は平均値でpH5では0.52, pH7では2.71であった. 腐植酸, フルボ酸ともにその錯化容量はpH5に比べpH7で高い傾向を示した. また, 単位重量当たりの錯化容量は腐植酸に比べフルボ酸で約1.4倍の高い値を示した. これらの結果は, 腐植酸の錯化部位であるカルボキシル基腐植酸に比べてフルボ酸で多いこと, またカルボキシル基の酸解離がpH5に比べてpH7で大きいことなどを反映したものと推定された. 3. 腐植酸の錯化容量はΔlog K 値との間に有意の不相関を示し, 腐植化の進行とともに錯化容量の増大する傾向が認められた. この傾向は腐植化とともにカルボキシル基量の増大することや, 腐植酸-銅錯体の安定度の増大することなどに起因するものと考えられた.
  • 鈴木 創三, 杉浦 俊弘, 小林 裕志
    原稿種別: 本文
    1987 年 58 巻 3 号 p. 297-302
    発行日: 1987/06/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 和田 信一郎, 石本 泰彦
    原稿種別: 本文
    1987 年 58 巻 3 号 p. 303-308
    発行日: 1987/06/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    1. 自然条件下または圃場条件下にある土壌の変異負荷電発現量を知るため, いくつかの黒ボク土および灰色低地土試料の交換性陽イオン, 土譲溶液中の陽イオンおよび永久負荷電を定量した .2. 塩溶液で抽出されるいわゆる交換性陽イオンの量から土壌溶液中の陽イオン量を差引くことによって求められる正味の交換性陽イオンのうち, 黒ボク土では平均59%, 灰色低地土では平均91%が永久負荷電上にあると考えられた. 3. 黒ボク土で変異負負荷電の陽イオン吸着に対する寄与割合が高いのは, これらがアロフェン等の非晶質物質や腐植を多く含むためであると考えられた. このことから, この種のイオン交換体を含むためであると考えられた. このことから, この種のイオン交換体を含む土壌におけるイオンの挙動を解析するときには変異負荷電の存在を無視することはできないと考えられた. 4. しかし,この研究で調べた黒ボク土の場合には, 発現している変異負荷電はたかだか数meq/100gであった. したがって,実用的な, 目的のためならば0〜100meq/100gといった広い範囲における荷電特性を詳しく調べる必要はないと考えられた. また, もっぱら変異負荷電を発現する黒ボク土のA層では, 比較的短期間内にはCECはほぼ一定とみなすことができると考えられ, この場合にはイオン交換の熱力学をそのまま適用することにより陽イオンの吸着挙動を記述することが可能と考えられた.
  • 山室 成一
    原稿種別: 本文
    1987 年 58 巻 3 号 p. 309-315
    発行日: 1987/06/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    土壌有機態窒素からの無機化量の定量に同位体トレーサー法を適用し, 強粘質半湿田とその乾田化水田の窒素無施用区において, 土壌有機態窒素の無機化とその有機化, 脱窒および水稲吸収について検討した結果は次のとおりであった. 1. ある期間Tj (これは順にt_< j0 >, t_< j1 >, ・・・ , t_< ji >, ・・・, t_< jnj > 時から成り立っている) における土壌無機化窒素量の求め方は次のとおりである. まずt_< ji > 時のNH_4-N総量をN_< ji >, t_< j0 < 時にあったNH_4^<14 > Nのt_< ji <時の量を^< 14 > N_< j0i >, t_< j0 > 時に施用したトレーサーNH_4-^< 15 > Nのt_< ji > 時の量を^< 15 > N_< ji >, この期間に土壌有機態窒素からたえず無機化しているNH_4-Nのt_< ji > 時における存在量N_< sji >, t_< ji-1 > 時からt_< ji > 時にかけて無機化してきたNH_4-Nをa_< ji >, このときそれぞれのNH_4-Nの減少率をα_< ji > とする. すると, a_< ji >はt_< jnj > 時にはa_< ji > (1-α_< ji+1 >) (1-α_< ji+2 >) ・・・ (1-α_< jnj >) となるので, N_< sji >=a_< ji > +a_< ji-1 > (1-α_< ji >) +a_< ji-2 > (1-α_< ji-1 >) (1-α_< ji >) +・・・+a_< ji > (1-α_< j2 >) (1-α_< j3 >) ・・・ (1-α_< ji >). また, N_< sji >=N_< ji >- (^< 14 >N_< joi >+^< 15 > N_< ji >) = N_< ji >- (^< 14 > N_< j0i > +^< 15 > N_< ji >) = N_< ji > - (^< 15> N_< ji >/^< 15 > N_< j0 >) N_< j0 >であるので, 各t_< ji > 時に次の式が成立する. a_< ji > + a_< ji-1 > (1-α_< ji >) + a_< ji - 2 > (1-α_< ji - 1 >) (1-α_< ji >) +・・・+ a_< j1 > (1-α_< j2 >) (1-α_< j3 >)・・・(1-α_< ji >) =N_< ji >- (^< 15 > N_< ji >/^< 15 > N_< j0 >) N_< j0 > ・α_< ji > = (^< 15 > N_< ji-1 > - ^< 15 > N_< ji >)/^< 15 > N_< ji-1 > であるので, T_j期間における土壌有機態窒素からの無機化量M_< inj > およびその近似値M^ ^^_< jnj > は次式によって与えられる. [numerical formula] 2. 水田土壌中の現存NH_4-Nは6月中旬から7月初旬にかけて半湿田区がやや多かったが, 7月下旬からは乾田化水田区がやや多かった. 3. 水田土壌中の有機態窒素の無機化量は移植期から登熟中期にかけて半湿田区22.0g, 乾田化水田区25.2g/m^2であった. その速度は移植期から分けつ盛期にかけて次第に大きくなり, それからは穂揃期まで同じような大きい値で経過し, 穂揃期以後は急に小さい値になっていった. その速度は分けつ盛期から穂ばらみ期にかけて乾田化水田区のほうが大きかった. 4. 土壌無機化窒素の有機化量は移植期から登熟中期にかけて半湿田区, 乾田化水田区とも11.8g/m^2であった. その速度は幼穂形成期までは乾田化水田区のほうが大きかったが, 穂ばらみ期からは半湿田区で大きかった. 5. 無機化窒素の脱窒量は移植期から登熟中期にかけて半湿田区5.45g, 乾田化水田区7.34g/m^2であった. その速度は幼穂形成期から出穂期にかけて乾田化水田区のほうが大きかった. 6. 無機化窒素の水稲吸収量は移植期から登熟中期にかけて半湿田区5.25g, 乾田化水田区6.43g/m^2であった. その速度は幼穂形成期までは両区ほとんど相違がなかったが, それ以後は乾田化水田区のほうが大きかった.
  • 藤井 弘志, 今野 周, 阿部 吉克, 大沼 彪, 荒垣 憲一
    原稿種別: 本文
    1987 年 58 巻 3 号 p. 316-322
    発行日: 1987/06/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    子実収量5t/haの多収ダイズ (5.28t/ha) の生育に伴う茎葉, 莢, 子実における窒素, TAC (炭水化物) の集積について検討した. 得られた結果は, 下記のとおりである. 1. 成熟期における多収ダイズの窒素およびTACの集積量は, それぞれ350kg/ha, 820kg/haで高いレベルであった. 特に, 葉莢期以降の収積量が, 窒素で200kg/ha, TACで600kg/haと, きわめて多量であった. 2. 生育に伴う各部位の窒素濃度の推移をみると, 葉身では, 伸長中期 (9/3) 頃まで5%以上の高い値を維持して, その後低下した. 茎, 葉柄は, 生育中期まで一定の値を維持し, その後ゆるやかに低下した. 莢は, 幼莢期に5%であったが, その後, 急激に低下した. 子実は6〜7%の値を維持した. 主茎と分枝に分けてみると, 茎葉部では, 分枝の方が, いずれの期間も窒素濃度が高い傾向にあった. 3. 茎葉における窒素の集積速度は, 生育初期では低く, 開花期前後から高くなり, 開花期から幼莢期にかけて最も高く, 集積量も幼莢期頃に最高であった. 莢, 子実部への集積が始まると, 茎葉における集積速度は, 正から負に逆転した. 莢, 子実における集積速度は, 9月下旬まで高いレベルで推移した. 4. 各部位で生育に伴うTAC濃度の推移のなかで, 特に葉柄では, 開花期以降, 粒肥大中期にかけて上昇し, 保有量も高いレベルで推移した. 葉で合成したTACが, 葉柄に円滑に転流した. 着莢効率の向上に寄与していると考えられる. 5. 葉身のC/N比は, 莢伸長期まで1〜2と低い値で推移し, その後は上昇した. 一方, 葉柄におけるC/N比は, いずれの時期も, 他の部位より高い傾向であり, 特に粒肥大中期頃は, 10〜11と高い値を示し, 炭水化物優位の部位であった. 6. 茎葉における炭水化物の集積速度は, 莢伸長期から粒肥大中期にかけて最高に達し, その後は急激に減少した. 莢, 子実部における集積速度は, 莢伸長中期から粒肥大中期にかけて最高であった. 一方, 粒肥大中期 (9/17) 頃における, 莢, 子実部のTACの集積量は, 成熟期の64%に相当した. 粒肥大中期 (9/17) 以降は, 葉身の窒素濃度低下, 落葉によって, 光合成能が急激に低下してくるので, 残った茎葉中にあるTACの子実への転流が, 粒肥大にとって, きわめて重要であると考えられる.
  • 吉田 冨男, 渡部 良朋, 北村 征生
    原稿種別: 本文
    1987 年 58 巻 3 号 p. 323-328
    発行日: 1987/06/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    ギンネムを西南諸島で粗飼料源として有効利用するために必要な栽培技術確立の一環としてギンネム根圏での接種菌の挙動解析を標識根粒菌を用いて行い, これを接種効果との関連で検討し, 以下のような結果が得られた. 1. 石垣島の性質を異にする3種類の土壌で栽培したギンネムの根粒菌接種による新鮮根粒重の増加には土壌間差みられた. 赤色土では無接種区に比べ接種区でほとんど増加しなかったが, 黄色土では増加が明らかであった. 暗赤色土では接種区で新鮮根粒重の増加はみられないか, もしくは減少の傾向を示した. 2. ギンネム根粒における標識接触根粒菌の検出割合はギンネム2品種, ハワイタイプとペルータイプの間に差は認められなかったが, 土壌および菌株間には差がみとめられた. 赤色土と黄色土との差は小さかったが, 暗赤色土中に生息する土着菌の競合力が強いことが示唆された. 菌株間ではL6str^+の検出割合が高く, 競合力が強いと考えられた. 3. 標識菌の根粒中の占有割合は0〜100%に変化し, ギンネム根粒中における複数菌株による根粒形成(double occupancy)が高い占有割合を示し, その点でも競合力の強いことが示された. 4. 乾物生産量の増加と接種菌の検出割合, 占有割合の間には密な関係がみられた. 黄色土では接種菌の検出割合, 占有割合が高く, 無接種区に対して, 乾物重の増加がみられた. 暗赤色土では黄色土に比べ接種菌の検出割合が低く, 接種による乾物増収効果は小さかったが, その中でも最も高い検出割合を示したL6str^+接種区では, わずかではあるが乾物増収効果が認められた. この菌株の強い競合力は乾物増収にも寄与していることが示唆された. また, 赤色土では根粒菌以外の要因により接種効果がみられなかったことが考えられた.
  • 吉本 冨男, 池田 修一, 北村 征生
    原稿種別: 本文
    1987 年 58 巻 3 号 p. 329-333
    発行日: 1987/06/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    南西諸島南部においてギンネム根粒菌を分離, 収集し窒素固定能に関して検索を行った. 2菌株を除いて, すべての分離菌株はレオナルドジャー試験でギンネムに根粒を形成した. アセチレン還元能と根粒数との相関は認められなかったが, 根粒新鮮重では有意な相関が認められ, 有効根粒菌と思われる10菌株を選抜した. また, 本研究では, 従来マメ科作物で報告されているのと異なり, ギンネム根粒菌の場合, Hup系保有菌株が多く分布することが推定された. さらに, Hup^+土着根粒菌は, Hup^-菌株に比べアセチレン還元能に対する植物体の窒素集積量や乾物重の割合が高い傾向を示し, 窒素固定過程におけるエネルギー効率が実際に高いことが示唆された.
  • 脇本 賢三, 梶本 晶子, 伊藤 信
    原稿種別: 本文
    1987 年 58 巻 3 号 p. 334-342
    発行日: 1987/06/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    温暖地における転換畑ダイズに対する地力増強のためのムギ稈または堆肥連用効果および窒素の施肥法について, 主として生育,収量面から検討し, 次の結果を得た. 1. 有機物無施用の場合, 基肥または開花期追肥窒素の増収効果は期待できず, ムギ稈および堆肥施用下では, 基肥および追肥窒素の増収効果がみられた. とくに, 開花期追肥による増収割合が高く, 堆肥4年連用の追肥区はおよそ600kgの子実収量となった. 2. 堆肥施用では連用3年以降顕著な増収効果が確認された. 一般に地上部の生育は旺盛となり, また子実の大粒化がみられた. ムギ稈施用では主茎長, 茎重が抑制され, また降水量の少ない年度では子実の小粒化がみられた. 3. 有機物無施用に比べ, ムギ稈施用で根粒着生が促進され, 堆肥施用では抑制された. また, 窒素施肥区では開花期追肥区で抑制された. 根粒着生と子実収量との間には負の相関がみられた.
  • 河野 憲治, 尾形 昭逸, 小林 省吾
    原稿種別: 本文
    1987 年 58 巻 3 号 p. 343-349
    発行日: 1987/06/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    土壌のS天然供給量を把握し, 草類のS欠乏症発現と植物体のS含有率および土壌のS供給可能量との関連を明らかにする目的で, 中国地域に分布する鉱質土壌と黒色火山灰土壌を供試し, S施与量を4段階に変えて土耕ポット試験を行った. ソルガムとシコクビエを栽培し, 播種後54日目と82日目に量草種の乾物重, S, N含有率, 栽培前後の土壌中のS含有量などを測定した. 1. 両草種の乾物と蛋白質収量はS施与量の増加に伴って, 鉱質土壌では増加し, 黒色火山倍土壌ではほとんど変化しなかった. 2. 両草種のS吸収量はS施与量の増加により増加し, 特にシコクビエで顕著に増加した. 3. S無施与区における栽培前後の土壌の全S含量と草類のS吸収量から求めた土壌のS天然供給量は鉱質土壌では5mgS/kg乾土, 黒色火山灰土壌では58mgS/kg乾土であった. 4. 有機物含量が低く, S天然供給量の低い鉱質土壌のS:0, 10kgS/ha区では両草種ともに再生長時の生育が不良で, N欠乏と類似の葉色(黄色)を呈した. この時の両草種の葉身のSO_4-S含有率は50ppm以下と低く, 非蛋白態N含有率が著しく高く, 栽培後の土壌の可給態S含量は1mgS/kg以下と著しく低かった. 以下の結果, ソルガムやシコクビエでは葉身のSO_4-S含有率が50ppm以下に低下すると葉が黄化し, S欠乏により蛋白質や乾物生産が低下する, S天然供給量推定値が5mgS/kgと低く, 腐植含量も著しく低い硬質土壌では草類のS欠乏が生じやすいことが明らかとなった.
  • 村本 譲司, 後藤 逸男, 蜷木 翠
    原稿種別: 本文
    1987 年 58 巻 3 号 p. 350-357
    発行日: 1987/06/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    セミミクロSchollenberger法により浸出した土壌の交換性陽イオン5種 (カルシウム, マグネシウム, カリウム, ナトリウム, マンガン)をICP法により同時分析するための測定条件を検討した. 5元素を同時分析するためには, プラズマの高周波出力を0.8kwまで下げ, カリウム, ナトリウムのBECを低下させる必要があった. 出力を0.8kwとすると, 1.2kwに比べてイオン化干渉が増大する傾向にあったが, キャリアーガス流量を1.05ml/min, 測光位置をカルシウム, マグネシウム, マンガンではコイル上16mm, カリウム, ナトリウムでは18mmとすることで干渉を最少とすることができた. さらに, ストロンチウム1000ppmを共存させると, ナトリウムの+7%の干渉を除き, イオン化干渉はほぼ完全に除去された. また, ストロンチウムの添加はアルミニウムのカルシウムに対する化学干渉除去にも有効であった.0〜1M酢酸アンモニウムの共存は5元素の発光強度を著しく低下させたが, 再現性には悪影響を及ぼさなかった. カルシウム, マグネシウム, マンガンではコバルト, カリウムおよびナトリウムではリチウムを内標準元素とする内標準法によると, 酢酸アンモニウムの共存による発光強度の低下が回避された.
  • 村本 譲司, 後藤 逸男, 蜷木 翠
    原稿種別: 本文
    1987 年 58 巻 3 号 p. 358-361
    発行日: 1987/06/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    日本国内で採取した性質の異なる25種の土壌から, セミミクロShollenbergaer法によりpH7.1M酢酸アンモニウムの溶液で交換性陽イオン (カルシウム, マグネシウム, カリウム, ナトリウム, マンガン) を浸出して, 誘導結合プラズマ発光分光分析法 (ICP法) により同時分析し, 従来の原子吸光法 (カルシウム, マグネシウム, マンガン) および炎光法 (カリウム, ナトリウム) と比較した. 供試液には, ICP分析および原子吸光分析におけるイオン化干渉および化学干渉を抑制するためにストロンチウム1000ppm, ICP法における物理干渉を回避するための内標準元素としてコバルト50ppmおよびリチウム5ppmを共存させた. ICP分析による定量法は検量線法, コバルトによる内標準法, コバルト (カルシウム, マグネシウム, マンガン) およびリチウム (カリウム, ナトリウム) による内標準法の3とおりとした. ICP法による測定値は, 定量法の相違にかかわらず, 原子吸光法および炎光法の値と0.9985以上の相関係数を示した. しかし, 回帰係数, t_0値に関して最も優れた定量法は, カルシウム, マグネシウム:コバルトによる内標準法, カリウム, ナトリウム:リチウムによる内標準法, マンガン:検量線法であった. したがって, ICP法による土壌の交換性陽イオン同時定量法は次のとおりとする. 酢酸アンモニウムの浸出液を200mlメスフラスコに洗い込み, 上記濃度のストロンチウム, コバルト, リチウムを共存させ, 水で定容とした後, 希釈せずに測定に供する. 標準溶液には5元素混合標準液を用い, 試供液と同濃度のストロンチウム, コバルト, リチウムおよび0.5M酢酸アンモニウムを共存させる. 本法による標準土壌 (日本土壌肥料学会NDG1〜6) の交換性陽イオン量は, 原子吸光法および炎光法による値とよく一致したが, 保証値あるいは参考値とは必ずしも一致しなかった.
  • 丸茂 義輝
    原稿種別: 本文
    1987 年 58 巻 3 号 p. 362-368
    発行日: 1987/06/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 安西 徹郎
    原稿種別: 本文
    1987 年 58 巻 3 号 p. 369-373
    発行日: 1987/06/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    現地ほ場において追肥期を迎えた水稲に対して手製の散布装置を用いて豚尿を施用し, NK化成肥料施用との比較で, その結果を調べた. 得られた結果を要約すると, 以下のとおりである. 1. 収穫時の水稲の葉色は豚尿および化成施用ともに色相に差はみられないが, 明度は豚尿施用でやや高く, 両区の水稲の窒素吸収パターンの違いが反映されていた. 2. 水稲の精玄米重は豚尿施用が化成施用に比べてやや高かった. 3. 水稲の収量構成要素は豚尿施用で穂数がやや減少したが, 登熟歩合が高くなり, 玄米千粒重が増加した. 4. 収穫時の水稲の窒素吸収量には豚尿および化成施用による差は認められなかった. 5. 跡地土壌の無機態窒素含量は豚尿および化成施用ともほぼ同程度であった. 6. 以上から, 豚尿の水稲の追肥資材としての効果は化成肥料と同等であることがしめされた.
  • 三枝 正彦, 庄子 貞雄, 中南 博
    原稿種別: 本文
    1987 年 58 巻 3 号 p. 374-377
    発行日: 1987/06/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 逸見 彰男
    原稿種別: 本文
    1987 年 58 巻 3 号 p. 378-380
    発行日: 1987/06/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 川原 祥司, 相馬 暁, 目黒 孝司
    原稿種別: 本文
    1987 年 58 巻 3 号 p. 381-385
    発行日: 1987/06/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 脇本 賢三, 梶本 晶子, 伊藤 信
    原稿種別: 本文
    1987 年 58 巻 3 号 p. 386-389
    発行日: 1987/06/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 長谷川 周一
    原稿種別: 本文
    1987 年 58 巻 3 号 p. 390-
    発行日: 1987/06/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 菅家 文左衛門
    原稿種別: 本文
    1987 年 58 巻 3 号 p. 391-
    発行日: 1987/06/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 袴田 共之
    原稿種別: 本文
    1987 年 58 巻 3 号 p. 391-392
    発行日: 1987/06/05
    公開日: 2017/06/28
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  • 結田 康一
    原稿種別: 本文
    1987 年 58 巻 3 号 p. 392-393
    発行日: 1987/06/05
    公開日: 2017/06/28
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  • 原稿種別: 付録等
    1987 年 58 巻 3 号 p. 394-403
    発行日: 1987/06/05
    公開日: 2017/06/28
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  • 原稿種別: 付録等
    1987 年 58 巻 3 号 p. App2-
    発行日: 1987/06/05
    公開日: 2017/06/28
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  • 原稿種別: 表紙
    1987 年 58 巻 3 号 p. Cover3-
    発行日: 1987/06/05
    公開日: 2017/06/28
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  • 原稿種別: 表紙
    1987 年 58 巻 3 号 p. Cover4-
    発行日: 1987/06/05
    公開日: 2017/06/28
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