日本土壌肥料学雑誌
Online ISSN : 2424-0583
Print ISSN : 0029-0610
59 巻, 1 号
選択された号の論文の35件中1~35を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    1988 年 59 巻 1 号 p. Cover1-
    発行日: 1988/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1988 年 59 巻 1 号 p. Cover2-
    発行日: 1988/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1988 年 59 巻 1 号 p. App1-
    発行日: 1988/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1988 年 59 巻 1 号 p. App2-
    発行日: 1988/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1988 年 59 巻 1 号 p. App3-
    発行日: 1988/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 松口 龍彦, 新田 恒雄
    原稿種別: 本文
    1988 年 59 巻 1 号 p. 1-11
    発行日: 1988/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    テンサイ、ジャガイモ、アズキ、春播コムギおよびダイズの連作ほ場において、きゅう肥、バーク堆肥それぞれ1.5t、3t、5t/10aの施用が作物の根群発達、根の菌糸態糸状菌フロラおよび各種微生物フロラに及ぼす影響を経年的に調べ、次の結果をえた。1)いずれの作物でも連作に伴い根群発達、根活力が低下し、その程度はジャガイモや春播コムギで小さく、テンサイ、アズキで大きかった。加えて、テンサイでは根腐病、アズキでは落葉病などの土壌病害も発生した。きゅう肥やバーク堆肥は施用量に応じて根活力の低下を軽減するとともに、土壌病害も抑制し、連作による減収を軽減した。2)連作3年目、5年目の生育中期に根の菌糸態糸状菌フロラを調べた結果、いずれの作物でも連作によってフロラが単純化し、その程度は連作障害の出にくいジャガイモや春播コムギよりも連作障害の出やすいテンサイやマメ類で著しかった。堆きゅう肥の施用は連作に伴うフロラの単純化を軽減し、フロラの多様性指数と根重とはおおむね正の相関を示した。3)生育初期の春播コムギとテンサイを対象に、非根圏土壌、根圏土壌および根の微生物フロラを希釈平板法により調べた結果、非根圏土壌の菌数にはきゅう肥施用の影響はみられなかったが、根圏土壌では施用量に伴って細菌、とくに色素耐性菌(グラム陰性細菌)が著しく増加した。根ではグラム陰性細菌ばかりでなく、放線菌も著しく増加した。4)堆きゅう肥施用量が多いほど土壌の交換性塩基、可給態リン酸、可給態窒素が増加する傾向がみられたが、交換性K以外は土壌診断基準値に比べて低かった。5)以上の結果から、輪作畑と同様、連作畑でも堆きゅう肥の施用は根圏の糸状菌フロラの多様化、色素耐性菌、放線菌などを増加させ、根群発達、根活力の増大、ひいては生育収量の向上をもたらしたと判断された。
  • 新田 恒雄, 松口 龍彦
    原稿種別: 本文
    1988 年 59 巻 1 号 p. 12-20
    発行日: 1988/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    農業の内外でえられる各種の有機質資材とそれらから調製した堆肥化資材の施用が、畑作物の根の糸状菌フロラ、根群発達、生育収量に及ぼす影響を比較検討し、これら有機質排出物の合理的利用に関する基礎的知見をえようとした。そのために、都市下水汚泥(消化汚泥)、肉用牛ふん尿スラリー、およびジャガイモでん粉工場デカンター排液と、それらを堆肥化した資材を供試し、畑作物に対する施用効果を比較検討した。1)消化汚泥と汚泥堆肥のテンサイに対する施用効果を同一の消化汚泥換算量で比較すると、汚泥堆肥は頸葉発達への促進効果は小さいものの菜根肥大や根中糖分率向上の効果が大きく、糖分収量も明らかに増収した。ジャガイモ塊茎収量に対する資材施用効果を窒素施肥量との関連でみると、消化汚泥は多量施用ではそれに応じて窒素施肥量を減らしても収量が維持されたのに対し、汚泥堆肥は標肥水準以下では減収、以上では消化汚泥区、対照区(多肥区)よりも高収となった。そこで両資材施用下で秋播コムギの根群発達を比較した結果、汚泥堆肥は根重、根分枝・伸長、根毛形成などに対する促進効果が明らかに大きく、消化汚泥は多量施用するとむしろ阻害的になった。汚泥堆肥は根の糸状菌フロラを多様化し、フロラが多様なほど根量も多かった。2)テンサイに対するふん尿スラリーとバーク堆肥の施用効果を比較した結果、スラリーは頸葉の繁茂に、バーク堆肥は菜根重、根中糖分率、糖分収量の増大に、より大きな効果が認められた。3)デカンター排液の単用および麦稈との併用の効果を比較すると、両資材の併用は根の糸状菌フロラの多様化を促し、根群発達を促進する効果が大きかった。フロラの多様性指数はおおよそ根重と正相関を示した。増収効果は排液、麦稈の各単用よりも、両資材併用のほうが勝った。4)以上の結果から、液状有機物資材が根の糸状菌フロラを多様化し根群発達を促進する効果は、液状のままよりも作物残査などとともに熟成堆肥化して施用したほうが大きく、また、この効果は化学肥料では増肥によってもほとんどえられないことが判明した。
  • 鳥山 光昭, 松元 順
    原稿種別: 本文
    1988 年 59 巻 1 号 p. 21-26
    発行日: 1988/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    ^<15>N硫酸アンモニウムで標識した幼茶樹を用い,樹体内の窒素を供試チャ由来窒素,肥料窒素,土壌窒素に区別し,肥料窒素と土壌窒素の各器官への分配,および供試チャ由来窒素と吸収窒素の新芽の窒素化合物への取り込みについて比較検討した.1.黒ボク土から吸収された土壌窒素は肥料窒素に比べて,根で利用される割合が高く,地上部へ転流する割合が低いこと,および新芽よりも成葉へ分配される割合が高いことが示唆された.またこの土壌窒素は吸収されたのち成葉や根に貯蔵され,その後再転流窒素として新芽に利用される.一方,有機物施用によって増加した土壌窒素は再転流窒素としてだけでなく,直接新芽へ転流すると考えられた.2.茶期が進むにつれて新芽に占める供試チャ由来窒素の割合は低下し,吸収窒素,特に土壌窒素の占める割合が高まった.3.一〜三番茶の新芽のテアニンは不溶性窒素,カフェインに比べて供試チャ由来窒素よりも新規に吸収した窒素によって生成される割合が高いことが示唆された.
  • 安藤 淳平, 尾和 尚人, 浅野 径幸
    原稿種別: 本文
    1988 年 59 巻 1 号 p. 27-32
    発行日: 1988/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    1)肥料として使用されている鉱さいは大部分がガラス質(悲晶質)であり,CaOやMgOが多く溶解性の高い鉱さい(O/Si比3.5以上,ケイ酸イオンの連結数2以下)の場合は,ガラス質中のAl_2O_3はケイ酸の利用率を低下させる.2)CaOやMgOが少なくO/Si比が3.2程度以下(ケイ酸イオンの連結数は5以上)の場合には,若干のAl_2O_3が加わったほうがO/Si比が大きくなり,溶解率が高まる.またケイ酸の利用率も向上することがある.3)上記のAl_2O_3が加わる場合,O/Si比が3.5すなわちケイ酸イオンの平均連結数が2個になる程度が溶解率が最高で,ケイ酸の利用率も高い.Al_2O_3が多過ぎると溶解が遅くなり,溶解率も利用率も低下した.4)CaOやMgOが少なくSiO_2(T-SiO_2)の多い酸性のガラス質鉱さい中では,Alの多くが6配位をとってAl_2O_3が塩基のような作用をし,このため組成によってはケイ酸の可溶率や利用率を向上させるものと考えられる.5)ケイ酸質肥料の肥効試験では通常は可溶ケイ酸の量が一定になるように施すので,可溶ケイ酸の少ない,あるいはケイ酸分可溶率の低い鉱さいは多量に施すことになり,可溶ケイ酸以外の成分すなわちHC不溶ケイ酸やCaO,MgOなどが多く加えられる.ケイ酸吸収率は可溶ケイ酸にもとづいて算出するために100%を越える場合もある.このような試験方法や表示方法はさらに検討を要する.
  • 安藤 淳平, 永野 洋二, 井口 長光
    原稿種別: 本文
    1988 年 59 巻 1 号 p. 33-40
    発行日: 1988/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    1)都市下水処理場(川崎市)の嫌気好気法のばっ気槽から出た汚泥を嫌気状態に保つとリンの放出がみられ,溶液中のP_2O_5濃度は200mg/l程度に達した.この濾液に石灰乳を加え,pH8程度でリンの80%程度を沈殿させることができた.共存している重金属類もこの処理によって90%以上が除去された.2)沈殿物の主体は,P_2O_5約18%およびCaO約43%を含む非晶性のヒドロキシアパタイトで,リン酸の95%以上はク溶性であった.重金属の濃度は鉄を除くといずれも微量で,ク溶率は60~95%であった.3)下水処理場での石灰凝集沈殿物中には,P_2O_5とCaOが上記試製品とほぼ等しい濃度で含まれ,ヒドロキシアパタイトは悲晶性であって,100%近いク溶率を示した.4)石灰凝集沈殿物を210μm以下と88μm以下に粉砕したものについて肥効試験を行った.水稲に対しては対照区の焼成リン肥(88μm以下)と同程度の成績を示し,リン酸吸収量の指数は98~102であった.体菜に対しては,収量(新鮮重)およびP_2O_5吸収量とも,対照の焼成リン肥区に比べてわずかに劣る成績を示したが,フロリダリン鉱石区を上回り,ガフサリン鉱石区と同等程度がやや優った.5)合成アパタイトのク溶率は,ヒドロキシアパタイトの場合には,非晶性のもの,また結晶性の微粉末(74μm以下,微結晶の大きさ300Å程度)ともにほぼ100%近い値を示した.フッ素を添加し,アパタイトの一部ないし大部分をフッ素アパタイトにした場合には,悲晶性の88μm以下のものは100%近いク溶率を示したが,非晶性の590~840μmのものおよび結晶性の微粉末はともにク溶率が顕著に低下した.6)合成アパタイトの肥効試験の結果,体菜のリン酸吸収量は,ヒドロキシアパタイトの非晶性(210μm以下),結晶性微粉末およびフッ素アパタイトの非晶性(210μm以下)のものはいずれも対照の焼成リン肥区と同等程度の成績を示した.結晶性微粉末でアパタイト中のフッ素アパタイトの比率が30%程度以上の場合は,リン酸の吸収量が大幅に低下した.7)以上の結果から,嫌気好気法と組み合わせた石灰凝集沈殿法は下水からの脱リン効果が高く,その沈殿物はリン酸質肥料として利用可能である.排水にフッ素が含まれていても,非晶性のアパタイトとして沈殿させることによって,肥効上の問題は少なくなると考えられた.
  • 廣川 智子, 北川 靖夫
    原稿種別: 本文
    1988 年 59 巻 1 号 p. 41-46
    発行日: 1988/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    富山県内18個所の水稲生育観測圃場と農業技術センター圃場の粘土鉱物組成と,供試士の理化学的性質および窒素の無機化量との関係を検討し以下の結果を得た.有機態窒素の無機化量は粘土含量にかなり影響を受けているが,粘土フラクション中のモンモリロナイトとバーミキュライトの含量の合計に粘土含量を乗じた値(X)は,生土,風乾土,いずれにおける窒素無機化量(Y)とも以下のような高い正の相関関係が認められた:生土:Y=X/(0.423+0.123X) r=0.909*** 風乾土: Y=X/(0.081+0.046X) r=0.948*** さらに,窒素無機化量(Y)と粘土フラクション中のモンモリロナイトとバーミキュライトの合計含量に粘土含量と全炭素を乗じた値(X)との間には,より高い正の相関関係が成立していた: 生土:Y=X/(1.00+0.126X) r=0.940*** 風乾土:Y=X/(0.288+0.041X) r=0.977***モンモリロナイトおよびバーミキュライト等膨張性2:1型鉱物の存在は,水田土壌中で有機態窒素の無機化を促進していると推定された.一方,水田土壌中の有機物の存在は無機化に対して相乗的な作用をしていると考えられた.
  • 福士 定雄, 相田 徳二郎
    原稿種別: 本文
    1988 年 59 巻 1 号 p. 47-55
    発行日: 1988/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    腐植質黒ボク土5.6kgを充填したカラムにNH_4-N209 mg/l,有機態N41 mg/l,COD 554 mg/lの人工汚水を間欠的に浸透させ,流出水を分析した.汚水250mlを1日1回加えた場合 N(6.25 mg/d)の大部分が硝化され,流出水中にNH_4^+はほとんど現れなかった.しかし,汚水の負荷速度をN 125 mg/d以上に上昇させると硝化は不完全となり.NH_4^+が流出した.土壌に土壌改良剤(炭酸カルシウム,バーライト,焼成バーミキュライト,ゼオライト)を混合して充填した土壌カラムに人工汚水500mlを1日1回浸透させたところ,いずれの改良剤でも硝化促進効果が認められた.特にゼオライト添加カラムではNH_4^+の流出抑制効果が著しく,流出水のNH_4^- -Nは84日間5mg/l以下であった.あらかじめ炭酸カルシウムと硫酸アンモニウムを加えて保温静置し,硝化菌を増殖させた土壌の接種も硝化促進に有効であった.土壌改良剤を加えた土壌カラムでの硝化率は80~107日間の浸透で72%~93%であった.硝化と同時に脱窒も進行した.脱窒によるNの損失は添加流入Nの20%~40%であった.
  • 鳥山 和伸, 宮森 康雄
    原稿種別: 本文
    1988 年 59 巻 1 号 p. 56-60
    発行日: 1988/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    水田土壌の窒素無機化量に関する情報は,netの(正味の)無機化量に関するものが主であり,実際の動き,すなわちgrossの(総体の)無機化速度と有機化速度を同時に測定した例はほとんどない.土壌中の窒素代謝の実体を把握するには,両者を測定する必要がある.そこで,海洋や湖沼の底質の窒素代謝研究で確立されている^<15>NH_4-Nを利用した同位体希釈法を水田土壌に適用し,土壌窒素の無機化・有機化速度の推定を行い,以下の結果を得た.1.底質で確立された同位体希釈法は,湛水した水田土壌でも適用できることがわかった.2.水田の平均的な地温(25℃)付近では,無機化したNH_4-Nの約50%が微生物に取り込まれ,有機化された.つまり,netの無機化量の約2倍のgrossの無機化量があることがわかった.3.有機化速度は地温の影響をあまり受けなかったが,無機化速度は地温の上昇に対して指数的に増加した.したがって,35℃付近の高地温では有機化量は相対的に小さくなり,grossの無機化量の20%となった.4.土壌を風乾処理して湛水初期のgrossの無機化速度も有機化速度も大きくなった.その後有機化速度は日数の経過に伴って減少した.この原因として,無機化によって易分解性の基質が消費され減少したこと,有機化を行う微生物量の変化が少なかったことが考えられる.5.湿潤土のnetの無機化速度は湛水後2週間以内ではほとんど変化しなかったが,grossの無機化速度と有機化速度は湛水後の日数の経過に伴って増加した.この原因として,培養後の日数の経過に伴って無機化・有機化反応を行う微生物が増加したことが考えられる.
  • 和田 秀徳, 横山 正, 高井 康雄
    原稿種別: 本文
    1988 年 59 巻 1 号 p. 61-67
    発行日: 1988/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    堪水状態におかれた土壌の特定の部位における脱窒反応をin situで測定する方法の概要と、その方法を適用した実験例を述べた。In situ測定法は、蒸留水1lにアセチレン-アルゴン混合ガス(10:90)を500ml/分の流速で20分間通気して調製したアセチレン含有溶液を任意の土壌部位に注入し、その部位からポーラスカップを用いて採取した土壌溶液に含まれているN_2Oを分析することを骨子としている。この方法では各種の溶液を土壌に注入し、脱窒反応について多様な情報を得ることができる。たとえば、アセチレン-硝酸塩-有機化合物含有溶液を用いれば、反応部位に存在する脱窒菌が、加えられた硝酸イオンと有機化合物を利用して生起する脱窒反応を測定できる。実験例として、(1) 堪水土壌の酸化還元電位変化が脱窒過程で生成するN_2OとN_2の生成量に与える効果、および (2) 堪水土壌へ加えられる有機化合物の種類(糖、アミノ酸、有機酸など)が脱窒反応に及ぼす影響を述べた。
  • 大村 裕顕, 佐々木 功, 栃木 博美, 室井 栄一, 赤木 博, 小熊 純一, 佐藤 文政
    原稿種別: 本文
    1988 年 59 巻 1 号 p. 68-74
    発行日: 1988/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    トマト栽培黒ボク土、イチゴ栽培灰色低地土ハウスほ場におけるβ-アセチルグルコサミニダーゼ活性(PNA-GA)と有機物施用との関係およぼ堆肥類のβ-アセチルグルコサミニダーゼ活性を調べた。得られた結果を要約すれば次のようになる。1)ハウスほ場へおがくず堆肥類を施用するこによって、土壌PNAGAが高くなり、土壌の炭素や可給態窒素およびニンヒドリン陽性画分量と有意な相関関係が認められたが、土壌の無機態窒素との間には有意な相関関係が認められなかった。黒ボク土は、灰色低地土に比べて、PNAGAが高かったが、堆肥類無施用区では活性が低かった。2)黒ボク土ではPNAGAと土壌糸状菌数と5%水準で有意な相関関係を示し、一方灰色低地土では細菌および糸状菌数と5%水準で有意な相関関係を示した。土壌PNAGAは、土壌の微生物に影響されることが推定された。3)おがくず堆肥のPNAGAは腐熱の進行に伴って低くなり、堆肥の微生物数との相関関係が高かった。いなわら堆肥のPNAGAは、同じ期間腐熱したおがくず堆肥のPNAGAより高かった。4)トマト栽培ほ場の土壌PNAGAは、施用したおがくず類の腐熱度合に対応し低くなり、堆肥化しないおがくず施用区の活性が最も高かった。5)土壌PNAGAとトマト収量とは1%レベルで有意であった。イチゴ収量とは有意ではなかったが、正の相関値であった。
  • 山本 一彦, 隅田 裕明, 飯塚 統, 松坂 泰明
    原稿種別: 本文
    1988 年 59 巻 1 号 p. 75-82
    発行日: 1988/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    Effect of dressing of various organic wastes on the formation and change of humus substance: in soil were examined using six groups of agricultural soil (Andosols, Gray Lowland soils, Red soils, calcareous Gray Upland soil, Dark Red soil, and Sand-dune Regosol) in Japan and three kinds of compost (pig wastes, sewage sludge, and city refuse compost). During six months of incubation under controlled conditions, the periodical changes of humus substance, humic acid, and fulvic acid, extracted by sodium pyrophosphate-sodium hydroxide mixture solution, were examined. The results are as follows: 1) The process of the formation of humus substances differed among the six groups of soils. And these differences were especially in the cases of Andosols derived from volcanic ashes, alkaline soils such as calcareous Gray Upland soil and Dark Red soil, and Sand-dune Regosol. 2) It was clarified that the contents and the properties of specific humic fraction in each compost affected the nature of humus substances formed in examined soils during the incubation for six months. 3) In all soils the application of sewage sludge composts enhanced the production of humus substances. Particularly, their application on alkaline soils brought considerable increases of humus substances. It seems that alkaline condition of soils enhances remarkably the humification of sewage sludge compost. 4)During incubation, the increase of humic acids was superior to that of fulvic acids in the soils dressed with various waste composts. Consequently, the values of ch/cf ratios showed the tendency of gradual rising. 5) Fulvic acids formed in soils applied with various composts changed in their equalities to some extent during incubation, where as humic acids showed little change. These results seemed to show the initial production of immatured fulvic acid and slight maturing during incubation. Therefore, it is suggested that specific organic fractions in each compost change gradually to humic acid after production of fulvic acid within a relatively short period.
  • 島田 泰夫, 吉田 冨男
    原稿種別: 本文
    1988 年 59 巻 1 号 p. 83-91
    発行日: 1988/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    Soil macrofauna and soil environments were investigated in twelve pine forests at Tsukuba Science city in Ibaraki prefecture. A total of 96 species of soil macro-animals were collected. Among them, 26 to 43 species were found in unweeded pine forests, 18 to 24 in weeded pine forests. The species found in unweeded pine forests consisted of 680-1205 individuals per square meter; those in small weeded pine forests, 195-880 individuals per sq. m; in weeded pine forests, 256-549 individuals per sq. m. The SHANNON-WIENER (H') equation was calculated to measure the diversity of soil macrofauna. The H' value found for weeded pine forests was less than for the small weeded pine forests and unweeded pine forests. To analyze the similarity of fauna in the twelve pine forests, a dendrogram was constructed from JACCARD's similarity index based on the species composition for each pine forest. As a result, those soil macrofauna in the pine forests were separated in two two clusters: nearly one cluster indicated the groups of soil macrofauna in unweeded and small weeded pine forests; the other cluster indicated the soil macrofauna in weeded pine forests. The weeded pine forests had the thinnest A_<00>, A_0, and A_1 layers among the twelve pine forests studied. It is suggested that the soil macrofauna are influenced by this soil environmental factor.
  • 越野 正義
    原稿種別: 本文
    1988 年 59 巻 1 号 p. 91-
    発行日: 1988/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 長谷川 和久, 小林 溥志
    原稿種別: 本文
    1988 年 59 巻 1 号 p. 92-95
    発行日: 1988/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 中村 充
    原稿種別: 本文
    1988 年 59 巻 1 号 p. 96-98
    発行日: 1988/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 石井 現相, 西條 了康
    原稿種別: 本文
    1988 年 59 巻 1 号 p. 99-102
    発行日: 1988/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 山田 秀和, 服部 共生, 山本 博
    原稿種別: 本文
    1988 年 59 巻 1 号 p. 103-104
    発行日: 1988/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 安積 大冶, 浜田 竜之介, 坂上 寛一
    原稿種別: 本文
    1988 年 59 巻 1 号 p. 105-107
    発行日: 1988/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 関口 久雄
    原稿種別: 本文
    1988 年 59 巻 1 号 p. 108-111
    発行日: 1988/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 樋口 太重, 小松 憲一, 山田 和義, 赤沼 礼一, 林 宏一, 松下 利定, 中村 伴蔵
    原稿種別: 本文
    1988 年 59 巻 1 号 p. 112-115
    発行日: 1988/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 新井 重光
    原稿種別: 本文
    1988 年 59 巻 1 号 p. 115-
    発行日: 1988/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 原田 靖生, 羽賀 清典
    原稿種別: 本文
    1988 年 59 巻 1 号 p. 116-119
    発行日: 1988/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 中司 啓二, 清水 義昭, 米山 忠克
    原稿種別: 本文
    1988 年 59 巻 1 号 p. 120-124
    発行日: 1988/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1988 年 59 巻 1 号 p. 125-
    発行日: 1988/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1988 年 59 巻 1 号 p. App4-
    発行日: 1988/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1988 年 59 巻 1 号 p. 127-130
    発行日: 1988/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1988 年 59 巻 1 号 p. App5-
    発行日: 1988/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1988 年 59 巻 1 号 p. App6-
    発行日: 1988/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1988 年 59 巻 1 号 p. Cover3-
    発行日: 1988/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1988 年 59 巻 1 号 p. Cover4-
    発行日: 1988/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
feedback
Top