日本土壌肥料学雑誌
Online ISSN : 2424-0583
Print ISSN : 0029-0610
61 巻, 2 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1990 年 61 巻 2 号 p. Cover1-
    発行日: 1990/04/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1990 年 61 巻 2 号 p. Cover2-
    発行日: 1990/04/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1990 年 61 巻 2 号 p. App1-
    発行日: 1990/04/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 脇本 賢三, 鈴木 正昭, 梶本 晶子, 伊藤 信
    原稿種別: 本文
    1990 年 61 巻 2 号 p. 119-126
    発行日: 1990/04/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    他収水稲「アケノホシ」の乾田耕起直播栽培における肥培管理法を確立するため,窒素の施肥法および有機物連用の影響について検討し,次の結果を得た.1)収量は窒素施用量16〜18 kg/10aで最高となり,施用法では入水期施肥+穂肥方式に比べ入水期施肥+穂首分科期施肥+穂肥方式の方が優った.収量構成要素からみると,穂首分科期追肥によって1穂籾数が増加し,このことが総籾数の大幅増につながり増収となった.2)有機物連用の影響についてみると,収量は稲わらおよび堆肥連用により増加し,とくに堆肥連用による増収効果が高かった.堆肥5 t連用における収量水準は,1984〜1987年の4年間で740〜833 kg/10aとなり,有機物無施用の場合と比べて著しく収量水準が向上した.3)窒素吸収量は有機物連用の有無にかかわらず,アケノホシのほうが中生新千本より多かった.とくに堆肥連用で差が大きかった.吸収窒素の玄米生産効率は明らかにアケノホシで高かった.4)アケノホシでは,総籾数40,000粒/m^2で700 kg/10a, 50,000粒/m^2で800 kg/10aの粗玄米重となった.そのときの登熟歩合は80%前後であった.総籾数水準の高い段階でも登熟歩合の低下しなかった理由として,乾田耕起直播において根量が多いこと,透水性が良好なことが登熟期の根活力を維持したものと推察した.5)アケノホシの収量は,中生新千本のそれに比べ有機物無施用の場合で17%,堆肥連用で21〜27%優り,乾田耕起直播栽培でのアケノホシの優位性と同栽培法での有機物連用効果のきわめて高いことを示した.6)アケノホシは登熟低下の起こりやすい品種であり,移植条件では窒素の基肥重点施肥による登熟向上が多収技術であったが,乾田直播では穂首分化期窒素追肥により多収が達成された.アケノホシの乾田直播栽培における増収技術開発として,穂首分化期追肥技術が大きく寄与することを指摘した.
  • 早川 修, 渡辺 紀元
    原稿種別: 本文
    1990 年 61 巻 2 号 p. 127-133
    発行日: 1990/04/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    札幌市内の4カ所の下水処理場から,石灰・円鉄薬注汚泥2点,無薬注汚泥2点,薬注汚泥のコンポスト1点を採取し,また,各汚泥については800℃・5hの焼却処理を施して焼却灰を得た.これらの汚泥,コンポストおよび焼却灰について,理化学的特性,各成分の全含量,水可溶性成分量,リン酸の形態および重金属元素(Mn, Zn, Cu, Cr, Pb, Ni)の形態とそれらの焼却処理に伴う変化を検討した.1)薬注汚泥のpHは無薬柱汚泥に比べ高く,焼却処理によっても変化はなかったが,コンポスト化によってpHは低下した.2)ECはアルカリおよびアルカリ土類金属の溶出のため,無薬柱汚泥に比べて薬注汚泥では変化しなかったが,無薬柱汚泥ではやや上昇した.3)リン酸含量は各汚泥およびコンポストで2.4〜3.5%であり,焼却処理により水溶性リン酸は減少したが,カルシウム型リン酸は1.2〜4.8倍に,ク溶性リン酸は,1.1〜1.8倍に増加した.4)汚泥の重金属元素含量は多くの資料でFe>Al>Mn>Zn>Cu>Cr>Pb≒Ni>Co>Cdの順であり,焼却処理により沸点の低い重金属元素は一部揮散していた.5)重金属元素の形態は,焼却処理によりCrを除いて水可溶性,置換態,吸着帯が減少し,難溶態が増加したことから,汚泥の焼却処理は含有重金属元素の難溶化に有効であった.
  • 早川 修, 渡辺 紀元
    原稿種別: 本文
    1990 年 61 巻 2 号 p. 134-141
    発行日: 1990/04/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    脱水方式を異にする2種類の脱水ケーキとそれらの焼却灰について,エンバクに対する肥料的効果および重金属の吸収を比較して,次の結果を得た.1)窒素の肥効は,石灰・塩化第二鉄薬注汚泥の脱水ケーキ施用で認められ,熱処理無薬注汚泥の脱水ケーキ施用では認められなかった.2)リン酸の肥効は,焼却灰施用で脱水ケーキ施用を上回り,利用率は焼却灰で脱水ケーキの2倍近い値となった.また,この利用率は,脱水ケーキおよび焼却灰ともに,脱水方式による差はなかった.3)カリウムの肥効は,エンバクによるカリウム吸収量が脱水ケーキおよび焼却灰施用によるカリウム施用量を上回ったため,判然としなかった.4)重金属含有率は,多くの金属で脱水ケーキ施用よりも焼却灰施用で低かった.これは,焼却処理による含有重金属の難溶化に起因すると考えられた.
  • 野口 章, 深見 元弘, 堤 道雄
    原稿種別: 本文
    1990 年 61 巻 2 号 p. 142-149
    発行日: 1990/04/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    K,Ca,Mgの3栄養カチオンが水稲種子根の初期Cd吸収およびCdの呼吸毒性に与える影響について,Cdとこれらのカチオンの濃度および共存させるカチオン種の組合せを変えて検討を行い以下の結果を得た.1)Cd単独処理における経時変化の検討を行ったところ,2〜4時間にわたり速やかな吸収速度の低下およびCd含有率の速やかな上昇が認められた.その後は両者ともに定常状態となり,それらのレベルは外液Cd濃度に依存していた.呼吸速度の低下曲線とCd含有率の上昇曲線との間にはきわめて良好な対応性が認められた.2)上記結果に基づき,呼吸速度およびCd含有率がCd処理に鋭敏に反応しつつある処理1時間後の根についての値を計測し検討を行った.共存カチオンの当量濃度がCdを上回ると初めてCd吸収抑制作用および吸収毒性軽減効果が発現され,その濃度差が大きくなるほど強くなった.3)呼吸速度は,共存カチオンの有無や組合せとは無関係にもっぱらCd含有率に依存していた.したがってカチオン共存による呼吸毒性軽減の作用機作はCd吸収抑制によるものと推察される.4)単カチオン共存の場合,Cd呼吸抑制作用にはCa>Mg>Kの序列が示された.また2カチオンおよび3カチオン共存では,そのなかにCaが含まれるとCd吸収抑制にきわめて効果的であることが認められた.5)2カチオン,3カチオン共存処理で共存カチオン中のCaの割合が1/2あるいは1/3であっても,すべてをCaで占める場合と同様のCd呼吸抑制作用を示すことが見積もられ,Caとの複合によりKやMgでもCaと同等の作用を示すことが認められた.
  • 高木 浩, 大脇 淳一, 長友 由隆, 玉井 理
    原稿種別: 本文
    1990 年 61 巻 2 号 p. 150-155
    発行日: 1990/04/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,グルコサミンの高等植物体内における生理機能の一つを明らかにすることである.本報告では,まず,上記目的のための予備実験として,植物からのグルコサミンの単離,同定,および定量方法について検討した結果,有効な方法が得られたので,その詳細について述べた.ついで,トマト,ハツカダイコン,オオムギおよびトウモロコシ幼植物をを供試し,窒素,リン,カリウム,カルシウム,亜鉛の各種要素欠除処理とグルコサミンとの関連を調べ次の結果を得た.1)冷水抽出,SDS抽出およびSDS不溶性の各画分にグルコサミンが存在した.2)カリウム欠除,カルシウム欠除,亜鉛欠除の各区について,グルコサミン含量は,いずれも高い傾向が認められた.3)窒素欠除区でのグルコサミン含量は,対照区に比べやや高いかあるいは同程度の値を示した.4)どの植物においても,各種要素欠乏により,対照区に比較して,おおむね冷水抽出性グルコサミンの割合が減少し,冷水不溶性(SDS抽出性+SDS不溶性)グルコサミンの割合が増大する傾向が認められた.以上の結果から,とくにSDS不溶性画分におけるグルコサミンは,各種の生体構成成分を関連して存在しており,このため外的栄養条件の影響を受けにくいのではないと推察される.
  • 斎藤 忠雄, 高橋 文次郎
    原稿種別: 本文
    1990 年 61 巻 2 号 p. 156-164
    発行日: 1990/04/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    腐植の少ない火山灰土壌下層土の床土利用にあたって堆肥の施用量が温室メロンの生育と果実の肥大,品質に及ぼす影響について検討した.1)火山灰土壌下層土区は沖積土壌区に比べて初期成育は劣ったが,その後回復した.両土壌区とも堆肥施用量の多いほど生育は良好であった.2)果実の重量は両土壌区とも堆肥の施用量を増すと増加し,また果実の形,ネットの発生状況などの外観も良好となる傾向が認められた.3)果実の糖度,糖含有率(ショ糖,ブドウ糖,果糖)は火山灰土壌下層土区では沖積土壌区に比べて全般的に高かった.両土壌区とも堆肥施用量の0kg区で低く,0.5,1.0kg区の順に高く,2.0kg区でわずかに低かった.4)果汁中のクエン酸含量は沖積土壌区に比べて火山灰土壌下層土区が全般に低く,しかも堆肥の施用量を増すにつれて減少した.5)果肉中のクエン酸含量は沖積土壌区より火山灰土壌下層土区が高く,堆肥施用量の増加に伴って沖積土壌区では減少したが,火山灰土壌下層土区ではわずかに高い傾向を示した.6)果実の食味は火山灰土壌下層土区では沖積土壌区に比べて良好であった.また両土壌区とも堆肥の多用(2.0kg/株)によって劣った.これは糖含有率の低下によると考えられる.7)植物体のリン酸含有率は沖積土壌区に比べて火山灰土壌下層土区が全般的に低く,堆肥施用量を増すにつれてリン酸およびカリウムの含有率は高まる傾向を示した.以上の結果から火山灰土壌下層土を床土に利用する場合,堆肥量2.0kgになると糖度,糖含有率の低下,食味の低下等の傾向がみられ果実の品質に必ずしも好ましくなく,稲わら速成堆肥の施用量は1株当たり1.0kgが適正と考えられる.
  • 結田 康一, 駒村 美佐子, 小山 雄生
    原稿種別: 本文
    1990 年 61 巻 2 号 p. 165-172
    発行日: 1990/04/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    チェルノブイリ原発事故によって我が国にもたらされたI-131のコムギ地上部および土壌汚染に対する降雨の影響について,圃場での測定結果より解析した.1)コムギ地上部のI-131汚染に最も関与するのは,降雨に取りこまれない大気中のI-131である.非降雨期にはコムギ地上部のI-131濃度は経日的に増加していったが,降雨があると減少傾向を示し,とくに日降雨量が10mm以上の場合は前日より7〜35%の減少率を示した.2)土壌のI-131汚染に最も関与するのは,コムギ地上部の汚染の場合と異なり降雨に取り込まれたI-131である.表土中I-131濃度は降雨があると増加(大気中I-131濃度が低下した5月下旬は除く)しており,その増加率は前日比で9〜90%であった.増加率の幅が大きいのは,降雨中I-131濃度×降雨量で決まるI-131降下量に大きな違いがあるためである.一方,非降雨期には大気中I-131濃度が高くても表土中I-131濃度は減少傾向を示した.3)5月8日から10日にかけての表土中I-131濃度の50%もの減少は,表土から大気中へのI-131の揮散が降雨後の快晴,高温という気象条件によって促進されたためと推測された.4)地方面に降下したI-131はかなりの降雨があっても下層へ浸透しにくく,降下が始まった5月3日より48日後の6月20日においても0〜1cmまでの表層に57%が残留し,残り43%も1〜7cmの層に留まっていたCs-137,Cs-134に比べると土壌吸着力が弱く浸透しやすかった.5)コムギ地上部沈着I-131の水洗浄による除去率も同レベルと推測された.6)降雨中のI-131の存在形態はIO_3が主体で,次いでI^-であり安定ヨウ素の存在形態とも近似していた.
  • 山内 益夫, 藤山 英保, 木村 嘉孝, 長井 武雄
    原稿種別: 本文
    1990 年 61 巻 2 号 p. 173-176
    発行日: 1990/04/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    テンサイ(17品種),イネ(16品種),ダイズ(28品種),アズキ(20品種),とインゲン(10品種)を用いて,K,Ca,MgおよびPの吸収・移行に及ぼすNaCl添加の影響を検討した.得られた結果の概要は以下のとおりである.1)供試したすべての作物でPの吸収抑制は認められなかった.2)テンサイとイネではNaCl添加により対照区よりK,Ca,Mgの吸収低下が認められ,マメ科3作物では,ダイズの葉のMg,インゲンの葉と,固体のMgを除き,いずれも処理区の体内含有率が対照区のそれを上回った.3)培地に高濃度にNaClが存在する場合のK,Ca,Mgの吸収・移行は,固体あるいは地上部各器官では,それぞれの部位のNa/Co当量比に強く影響された;Na/Cl当量比が1より著しく高い場合(テンサイの固体,葉,豆類の茎)は,処理区のNa以外のカチオンが対照区のそれを上回り,どのカチオンがとくに影響を受けるかは,培地のイオン組成と,作物および各器官のイオン選択能に支配されると思われる.
  • 飯田 周治, 吉野 喬, 猪原 明成, 岡山 清司, 鎌仲 一夫
    原稿種別: 本文
    1990 年 61 巻 2 号 p. 177-183
    発行日: 1990/04/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    In three 30 a paddy fields of Gravelly Gley Upland Soils, main underdrains and the pipes for draining the surface water and penetration water were constructed. As the soils of this paddy field contained adequate amount of sand and gravel, numbers of soil cracks and water permeabilities of soils were increased during cultivating soybean, and soybean growth and yield were good. Both soil drainage and field maturing process in this Gravelly Gley Upland Soil had advanced to about 30 cm depth. In 30 a paddy field of Fine-Textured Gley Upland Soil, in addition to the construction of main of 20 cm in depth were dug with 5 m interval to accelerate the drainage of surface water. Because the soil had high clay content (LiC), and massive layers, the water permeability and formation of soil cracks were not improved, which caused injuries to the planted barley owing to the excess moisture. It can thus be concluded that the conversion of paddy field of Fine-textured Gley Upland Soil to matured upland field was considerably difficult without intensive drainage system.
  • 中林 和重, 斎藤 仲芳, 内山 和也
    原稿種別: 本文
    1990 年 61 巻 2 号 p. 184-186
    発行日: 1990/04/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 北田 敬宇
    原稿種別: 本文
    1990 年 61 巻 2 号 p. 187-189
    発行日: 1990/04/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 久保田 正亜, 浅見 輝男, 松木 正浩, 樫村 亮
    原稿種別: 本文
    1990 年 61 巻 2 号 p. 190-192
    発行日: 1990/04/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 中司 啓二, 池内 康, 石井 和夫
    原稿種別: 本文
    1990 年 61 巻 2 号 p. 193-195
    発行日: 1990/04/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 安田 典夫, 渡辺 公夫
    原稿種別: 本文
    1990 年 61 巻 2 号 p. 196-197
    発行日: 1990/04/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 佐藤 俊夫, 藤井 弘志, 荒垣 憲一, 渡部 幸一郎
    原稿種別: 本文
    1990 年 61 巻 2 号 p. 198-201
    発行日: 1990/04/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 赤尾 勝一郎
    原稿種別: 本文
    1990 年 61 巻 2 号 p. 201-
    発行日: 1990/04/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 駒村 研三
    原稿種別: 本文
    1990 年 61 巻 2 号 p. 202-208
    発行日: 1990/04/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 吉永 長則
    原稿種別: 本文
    1990 年 61 巻 2 号 p. 208-
    発行日: 1990/04/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 佐久間 敏雄
    原稿種別: 本文
    1990 年 61 巻 2 号 p. 209-218
    発行日: 1990/04/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1990 年 61 巻 2 号 p. 219-222
    発行日: 1990/04/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1990 年 61 巻 2 号 p. App2-
    発行日: 1990/04/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1990 年 61 巻 2 号 p. Cover3-
    発行日: 1990/04/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1990 年 61 巻 2 号 p. Cover4-
    発行日: 1990/04/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
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