日本土壌肥料学雑誌
Online ISSN : 2424-0583
Print ISSN : 0029-0610
62 巻, 6 号
選択された号の論文の25件中1~25を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    1991 年 62 巻 6 号 p. Cover1-
    発行日: 1991/12/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1991 年 62 巻 6 号 p. Cover2-
    発行日: 1991/12/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1991 年 62 巻 6 号 p. App1-
    発行日: 1991/12/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 井上 恵子, 庄籠 徹也
    原稿種別: 本文
    1991 年 62 巻 6 号 p. 577-584
    発行日: 1991/12/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    1)県内の主要な用水路53地点から水稲かんがい期に延べ265回採水し水質を調査した結果,T-Nで76%が,CODで23%が農業用水基準を超えていた。2)筑後川,矢部川河川の流下に伴って,周辺用水路のEC,COD,T-P濃度は増加した。とくに筑後川下流域および矢部川下流域のクリーク地帯に入ると有機物による汚濁が著しく進行した。筑後川下流域は県内でも有機物による汚濁が最も著しい地域で,全測定値の約28%が,水稲に対して被害を及ぼすと考えられるCOD濃度(8 ppm)を超えた。3)筑後川下流域の用水路ではCOD,T-N,T-Pの濃度が,筑後川中流域の地下水ではNO_3-N,SO_4^<2->の濃度が田植時期に増加しており,代かき水の流出や水稲への施肥が一時的に用水路,地下水の水質を汚濁すると考えられる。4)福岡市近郊地域でも有機物による水質汚濁が進行していた。この地域では,用水中のT-N,T-P,Cl^-濃度とCOD濃度との間に正の相関がみられ,これらの成分濃度は生活排水に多く含まれていることから,有機物による汚濁の主な原因は生活排水と考えられる。5)遠賀川流域ではECが著しく高い用水路や貯水池がみられ,炭鉱坑内湧水が影響していると考えられる。6)平野部の貯水池では,周辺の用水路より有機物による汚濁が進行しており,また,用水のpHの平均値は7.8と高かった。7)地下水には有機物による汚濁は認められないが,T-NおよびNO_3-N濃度が周辺の用水路より高かった。
  • 北田 敬宇, 宮川 修, 塩口 直樹
    原稿種別: 本文
    1991 年 62 巻 6 号 p. 585-592
    発行日: 1991/12/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    The combination method of fertilizer application using the ideal nitrogen absorption pattern of paddy rice and estimation of soil nitrogen mineralization was investigated in the paddy field of Gley soil and Gray Lowland soil. The combination method of fertilizer application was defined, namely, shortage for the target amounts of nitrogen absorption was supplied at each growth stage. 1) It was considered that the suitable amounts of basal application were that which had the ideal nitrogen absorption at maximum tillering stage on the common weather years. The suitable mounts of basal application strongly correlated to the amounts of available nitrogen in the soil. It means that the suitable amounts of basal application could be decided by the amounts of available nitrogen. 2) The recovery rate of soil nitrogen by rice plants was as follows : 80% in the period from panicle formation stage to full heading stage ; 60% in the period from full heading stage to maturing stage in the well-drained paddy field ; 100% in both growth stages in the ill-drained paddy field. 3) The recovery rate of topdressing application by rice plants was measured using the ^<15>N tracer experiments in the experiments field. The recovery rate was concluded at 17 and 9 days before full heading stage. The recovery rate at each growth stage was 70 and 60% in both soil types. And the recovery rate was concluded at 4 days after full heading stage, it was 60% in both soil types. 4) The estimation of amounts of nitrogen absorption by rice plants was close to the actual measurement. It was suggested that the combination method of fertilizer application was appropriate. 5) The combination method of fertilizer application was checked by the actual experiments in both soil types. The results confirmed that the combination method was appropriate.
  • 寒川 喜三郎, 松山 正広, 秋森 伯美, 駒井 豊
    原稿種別: 本文
    1991 年 62 巻 6 号 p. 593-598
    発行日: 1991/12/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    シュンギクを実験材料として,水耕栽培(標準,鉄少量,鉄欠除区)で鉄養分欠乏植物を生育させた。その根の有機成分の解析にキュリーポイントパイロリシスガスクロマトグラフィー(Py-GC)を適用した。この方法では試料は乾燥と粉砕する作業以外の処理を必要としない。Py-GC分析の結果,各パイログラムには熱分解産物が200〜300以上の多数のピークとして出現した。ピークのリテンションタイムの再現性はきわめて良好であった。ピーク面積の再現性はピークにより差を生じたが,40ピークの変動係数の平均値は5.6〜7.7%であった。各処理区で得られた多数のピークの解析は容易ではないので,パターン認識法として統計解析(クラスター解析)を導入した。試料間の類似度を熱分解産物量の相関係数で定義しクラスター分析を行った結果,各処理区に類別することが可能であった。デンドログラムでは,シュンギクの鉄少量区での根の有機成分は鉄欠除区より標準区のものより近い関係にあることが示された。Py-GCとパターン認識法の組み合わせは生体物質の新しい分類法として役立つものと思われる。
  • 長谷川 周一
    原稿種別: 本文
    1991 年 62 巻 6 号 p. 598-
    発行日: 1991/12/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 寒川 喜三郎, 秋森 伯美, 中田 豊哉, 駒井 豊
    原稿種別: 本文
    1991 年 62 巻 6 号 p. 599-605
    発行日: 1991/12/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    土壌有機物の分析のキュリーポイントパイロリシスガスクロマトグラフィー質量分析計法を使用して,その解析を行った。1)熱分析に供する土壌試料は,乾燥と粉砕処理のみで分析が可能であった。2)パイログラムでは,多数のピークが検出された。3)パイログラムの再現性は良好であった。4)黒ボク土壌の市毛の熱分解産物量は多量であった。5)熱分解産物の質量分析計による分析の結果は,トルエン,ピリジン,メチルフルフラール,酢酸,フルフラール,アセトニトリル,フェノール,クレゾールなどの多数の物質が同定された。
  • 李 光植, 喩 景権, 太田 勝巳, 若月 利之, 松井 佳久
    原稿種別: 本文
    1991 年 62 巻 6 号 p. 606-613
    発行日: 1991/12/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    水耕栽培トマト(品種,TVR-2)の各種器官中に含まれる主要無機元素濃度をほぼ2週間ごとに測定し,それらの濃度変化に及ぼす生育段階の影響,培養液の組成変化の影響,土耕栽培との比較を行った。トマトでは全乾物重のなかで果実が占める比率が高く,果実はK,P,Clの要求性が栄養器官に比べて高いため,果実の肥大成熟期以降はこれら元素の培養液濃度が低下する傾向がみられた。また栄養器官中のK,PおよびN濃度も果実の肥大成熟に伴って減少する傾向がみられ,逆に果実の要求性が低いMg,Ca,S等は培養液濃度,栄養器官中濃度とも生育につれて増加する傾向が観察された。植物体地上部に含まれる陽イオン元素の当量比は生育段階や培地の影響をほとんど受けず,ほぼ一定値を保っていたが,陰イオン元素の当量比は生育段階の影響を強く受け,培地の影響も受けた。とくに硝酸態窒素は生育につれて急減し,その減少量を補うように硫酸態イオウが増加した。そのほかトマトの葉身と葉柄は隣接した位置にありながら,無機元素組成やその経時変化にはかなり大きな相違があり,栄養診断を行う場合には両者を厳密に分けて分析する必要のあることも示された。
  • 君和田 健二, 平田 煕
    原稿種別: 本文
    1991 年 62 巻 6 号 p. 614-620
    発行日: 1991/12/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    高炉滓中の硫化物の影響を調査するため,アカクローバおよびイタリアンライグラスを49〜51日間,ノイバウエルポットで栽培した。高炉滓を大量(30t/10a)に施用した後,8年を経た黒ボク土壌を供試し,リンを0,10,40,160 mg P/100g乾土の割合で基肥として施用した。栽培後,地上部重,地下部重,地上部リン含有率およびケイ酸含有率を測定し,以下の結果を得た。1)対照区では硫化物は検出されなかったが,鉱滓区土壌では鉱滓に由来する硫化物が検出され,その濃度は平均9.4 mg S/100g乾土であった。また,pH4.0酢酸ナトリウム溶液で抽出できるケイ酸含量は,対照区の2.6〜2.7倍であった。2)アカクローバおよびイタリアンライグラスの地下部の乾物重は鉱滓区で低く,対照区に対する低下の割合は,リンを施用することにより減少した。3)アカクローバの地上部重は,鉱滓区で低かった。しかし,イタリアンライグラスの地上部重はリンレベルによって異なった反応を示し,高リンレベルでは鉱滓区で大きく,低リンレベルでは判然とした差はなかった。イタリアンライグラスの地上部ケイ酸含有率は,鉱滓区で高かった。4)鉱滓区土壌に過酸化水素水(1.5 mg H_2O_2/100g乾土)を加え,硫化物を酸化する処理を栽培前に行うと,アカクローバの地上部,地下部重とも増大した。対照区の土壌に対し,そのような処理行っても増加は認められなかった。以上の結果から,高炉滓中の硫化物は,畑状態のもとで施用後8年を経ても土壌中に残留して,植物の地下部の生長とリンの取込みを抑制すると推察された。
  • 浅見 輝男, 南沢 究, 土屋 哲郎, 狩野 佳弥子, 堀 幾太郎, 大山 卓爾, 久保田 正亜, 月橋 輝男
    原稿種別: 本文
    1991 年 62 巻 6 号 p. 621-627
    発行日: 1991/12/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    アンデス高原原産のヤーコン(Polymmia sonchifoliaまたはP. edulis)塊根の生育期間中および畑の土穴,5℃,25℃での保存期間中におけるフラクトオリゴ糖など各種糖類を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により分析し,各種糖類の含有量および含有率の変化について検討した。1)生育期間中,各種糖類の平均重合度は徐々に増加し4.3に達した。各種糖類の存在割合では,初期に多かったGF_2,スクロース,グルコースなど低重合度のものが減り,GF_4以上の高重合度のものが順次増加し,収穫期には全フラクトオリゴ糖含量が乾物の67%に達し,GF_2〜GF_5が各種糖類の約70%を占めた。この結果は,低重合度のフラクトオリゴ糖がヤーコン塊根の主要貯蔵炭水化物であることを明確に示す。またイヌリンおよびデンプンの含量はきわめて低く,それぞれ乾物の0.23%および0.04%以下であった。2)3種類の保存期間中におけるフラクトオリゴ糖の減少をみると,約2週間で土穴保存では21%,5℃保存で33%,25℃保存で41%減少した。各種糖類の平均重合度も徐々に減少し,25℃保存における減少がとくに著しかった。しかし前二者でもその後フラクトオリゴ糖は減少した。フラクトオリゴ糖の分解は末端のフラクトースが1分子ずつ加水分解されると考えられる。したがって,フラクトオリゴ糖の原料にするのには,収穫時の塊根をただちに利用するか,なんらかの方法でフラクトオリゴ糖の分解を抑制することが必要であると考えられた。保存中には遊離のフラクトース,グルコース,スクロースが増加するので,生食あるいは調理して食べるためには,適度な保存が有効であろう。
  • 後藤 逸男, 蜷木 翠
    原稿種別: 本文
    1991 年 62 巻 6 号 p. 628-633
    発行日: 1991/12/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    土壌や岩石の主成分分析に用いられるメタホウ酸リチウム溶融-ICP発光分析法を応用して植物のケイ素を含む無機成分10元素(P,K,Ca,Mg,Si,Fe,Mn,Zn,Cu,Al)を迅速,正確に定量するための試料分解法について検討した。確立した分析法は次のように要約される。0.5mmの篩を全通させた植物試料0.5gを容量20mlの白金ルツボに秤取し,500℃で30分間灰化する。メタホウ酸リチウム1.0gを加え,よく攪拌する。ルツボをあらかじめ900℃に加熱した電気炉中に10分間入れて溶融する。放冷後,ルツボを容量50mlのトールビーカーに入れ,テフロン被覆の回転子と1M硝酸40mlを加える。あらかじめ60℃としたスターラー付き湯せんに入れ,回転子を回しながら10分間溶融物を溶解する。溶解液を100mlメスフラスコに洗い込み,室温まで放冷後水で定容する。混合標準溶液を用いて,検量線法によるICP発光分析に供する。本法の正確さは5種類の植物標準試料(NIES No.1,7およびNBS SRM1572,1573,1575)の分析により確認した。試料1点に要する処理時間は90分程度,10元素の測定時間は約5分にすぎず,従来の分析法に比べて著しく迅速化される。
  • 斎藤 雅典
    原稿種別: 本文
    1991 年 62 巻 6 号 p. 633-
    発行日: 1991/12/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 亀和田 國彦
    原稿種別: 本文
    1991 年 62 巻 6 号 p. 634-640
    発行日: 1991/12/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    土壌溶液のイオン組成とECおよび浸透圧との関係について検討し,次の結果を得た。1)土壌溶液のECはそのほとんどが無機イオンの電荷に由来すると考え,次の式によって,無機イオン組成からECを計算した。k=Σa_iλ_i ただし,kは計算されたEC,a_iはイオンまたはイオンペアiの活動度,またλ_iはイオンまたはイオンペアiの極限モル伝導率。EC計算値と測定値との関係を,黒ボク土から採取された525点の試料で比較した結果,値はよく一致した。2)上式により,各種アニオンモデル溶液の濃度とECおよび浸透圧との関係を試算した結果,SO_4^<2->は,NO_3^-やCl^-に比べ,溶液のECおよび浸透圧を上昇させにくいことが確認された。
  • 吉川 年彦, 永井 耕介, 須藤 健一
    原稿種別: 本文
    1991 年 62 巻 6 号 p. 641-642
    発行日: 1991/12/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 関 稔, 今井 克彦, 今泉 諒俊
    原稿種別: 本文
    1991 年 62 巻 6 号 p. 643-646
    発行日: 1991/12/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 上野 正夫, 熊谷 勝巳, 冨樫 政博, 田中 伸幸
    原稿種別: 本文
    1991 年 62 巻 6 号 p. 647-653
    発行日: 1991/12/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 楊 宗興, 陽 捷行
    原稿種別: 本文
    1991 年 62 巻 6 号 p. 654-661
    発行日: 1991/12/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 庄子 貞雄, 音羽 道三
    原稿種別: 本文
    1991 年 62 巻 6 号 p. 662-672
    発行日: 1991/12/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1991 年 62 巻 6 号 p. 673-677
    発行日: 1991/12/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 目次
    1991 年 62 巻 6 号 p. Toc1-_4_
    発行日: 1991/12/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 索引
    1991 年 62 巻 6 号 p. Index1-_4_
    発行日: 1991/12/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1991 年 62 巻 6 号 p. App2-
    発行日: 1991/12/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1991 年 62 巻 6 号 p. Cover3-
    発行日: 1991/12/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1991 年 62 巻 6 号 p. Cover4-
    発行日: 1991/12/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
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