日本土壌肥料学雑誌
Online ISSN : 2424-0583
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報文
  • 金田 吉弘, 谷野 弘和, 高階 史章, 佐藤 孝, 保田 謙太郎
    89 巻 (2018) 3 号 p. 197-203
    公開日: 2018/06/14
    ジャーナル 認証あり

    重粘土のFOEAS水田と慣行水田において,登熟期間に高温処理を実施し水稲の収量および外観品質に及ぼす影響を検討した.

    1)登熟期間のFOEAS水田の地下水位は深さ10~30 cmの範囲に維持されていた.一方,7月下旬に完全落水した慣行水田の地下水位は,深さ30~50 cmの範囲に低下して推移した.

    2)FOEAS水田高温区の出液速度は,慣行水田より有意に高かった.FOEAS水田における深さ12 cm以下の下層土由来の出液速度は,慣行水田に比べて有意に増加した.

    3)FOEAS水田高温区の穂温は,慣行水田に比べると有意に低下した.

    4)FOEAS水田高温区における胴割れ粒,乳白粒,基白粒の発生率は慣行水田高温区に比べて有意に減少した.また,高温区において,FOEAS水田は慣行水田に比べて登熟歩合,千粒重が優り増収した.

    5)FOEAS水田の貫入抵抗値は,慣行水田と同等で機械収穫に適した地耐力を確保した.

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  • 速水 悠, 前田 守弘
    89 巻 (2018) 3 号 p. 204-212
    公開日: 2018/06/14
    ジャーナル 認証あり

    高知県の施設ナス圃場では塩類集積が進行している.本研究では,塩類集積圃場で窒素を施肥した際のナスの生育と,生育阻害を緩和する土壌水分状態を明らかにするために,ポット試験において,硝酸態窒素含有量と土壌水分量を違えた場合にナス台木の初期生育に及ぼす影響を明らかにした.

    ナス台木の草丈,葉数,茎径,地上部および根乾物重は土壌水分が多いほど優れた.また,硝酸態窒素含有量が少ないほど草丈は長かった.茎径と地上部乾物重では,硝酸態窒素含有量と土壌水分の交互作用が認められた.土壌水分が少なく,硝酸態窒素含有量が高濃度であるほど,茎径と地上部乾物重は劣った.これは,硝酸態窒素含有量が多い土壌では,土壌溶液のNO3濃度が高まり,窒素代謝阻害が起こるためと考えられる.本試験条件では,土壌水分を高め,土壌溶液のNO3濃度を37 mmolc L−1以下とすることで,生育阻害が緩和されることが明らかとなった.

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  • 櫻井 道彦, 坂口 雅己, 古館 明洋
    89 巻 (2018) 3 号 p. 213-219
    公開日: 2018/06/14
    ジャーナル 認証あり

    有機栽培タマネギの収量性向上を目的に,有機JASに準拠した広範な窒素肥沃度のほ場で窒素施肥試験を実施し以下の結果を得た.

    1)施肥窒素の全量を当年春に施肥する春全量施肥は,窒素施肥量の3分の2を前年秋に,残りの3分の1を当年春に施肥する春分施よりも有意に増収した.

    2)春全量施肥に窒素含有率40 g kg−1以上の有機質資材を用いた場合,資材間に収量差はなかった.一方,窒素含有率20 g kg−1前後の資材では有意に減収した.

    3)有機栽培タマネギの目標収量である44 Mg ha−1を得るための窒素施肥量を,目標窒素吸収量から窒素無施用条件での窒素吸収量を差し引き,それを施肥窒素利用率で除することで算出した.その結果,標準的な窒素肥沃度(熱水抽出性窒素50~70 mg kg−1)における窒素施肥量として140 kg ha−1が適正で,窒素肥沃度の高低により窒素施肥量を40 kg ha−1増減させる窒素施肥対応を構築した.

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  • 小田部 裕, 飯村 強
    89 巻 (2018) 3 号 p. 220-226
    公開日: 2018/06/14
    ジャーナル 認証あり

    筆者らはレンコン普通栽培における合理的な施肥体系を確立するため,農家慣行栽培における坪刈り調査,専用肥料の試作および栽培実証試験を行った.得られた結果は以下のとおりである.

    1)坪刈り調査と過去の出荷実績の調査によって,圃場の収量水準から当該圃場におけるレンコンの養分吸収量を推定し,施肥量を算出する関係式を得た.

    2)前報(小田部・飯村,2015)の結果から,レンコンの養分吸収特性に合致した専用肥料を試作した.

    3)1~2に基づき栽培試験を行った結果,施肥が収量や外観品質に及ぼす影響は確認できず,レンコン栽培における合理的施肥法が実証できた.

    以上の結果から,圃場の収量水準から施肥量を決定し,養分吸収特性に合致した施肥を行うことで,レンコン栽培における合理的な施肥を行うことができると考えられる.

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