HIPACS (HITACHI IMAGE PAC AND CONTROL SYSTEM)は,EDPSの中にマイクロフイッシュを組み込むことにより,イメージ情報を取扱うことを目的に開発されたシステムである。HIPACSの狙っている効果は,システムトータルの処理効率の向上である。HIPACSの機能面の特長は,イメージ情報に対する問合せ応答が,リアルタイムに行なえる4種類の構成をもっていること,マイクロファイルには,拡張性があること,マイクロフイッシュの取扱い性が良いことである。また通常マイクロフイッシュの欠点である更新の問題をソフト的にカバーすることもできる。HIPACSの用途は,製造業を中心にかなり広い範囲である。HIPACSの使用実例として製造業の工場の設計部門での応用例があり,現在8,000枚の図面,7,500ページの生産情報,1,200ページの技術情報がマイクロフイッシュ化され,リアルタイムの検索が行なわれている。
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