INIS(国際原子力情報システム)用に常時目を通している国内の主要雑誌,テクニカル・レポート約400誌のうち,キーワード付与制をもつものは19誌(17機関)であった。これらはいずれも最近10年以内に導入されている。すべて著者が付与し,編集者がチェックする方式である。シソーラス準拠は1/3と少なく,大部分の4/3が自然語を付与している。約2/3が2次情報処理における主題分析への利用を目的としており,機械検索の普及に伴なって,キーワードの存在が重要視されてきていることがうかがえる。これらの調査,およびINISインデクシングにキーワードを利用している経験をもとに,効果的な情報流通を要する学術論文への自然語付与制を,新たに導入する場合の留意点をまとめた。
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