発芽に変温を必要とするボリビア産トウガラシ‘No.3341’ (
Capsicum chinense) の発芽特性について調査検討した.
1.発芽温度を30℃とした場合, 播種7日後に15℃・24時間の変温処理を行うと, 非常に早く発芽し, 発芽率も高かった.
2.発芽温度を30℃とした場合, 播種7日後に行った25℃・24時間の変温処理 (変温幅5℃) も, 発芽を促進した.
3.発芽温度を30℃とした場合, 播種1日後に行った15℃・24時間の変温処理も, 発芽を促進した.
4.30℃恒温で, 照明下では半数近くが発芽し, 光発芽性種子 (好光性種子) であることが認められた.
5.暗黒下であっても, 変温処理を繰り返し行うと, 高い発芽率が得られた.
6.GA
3 (ジベレリン酸) 処理は, 最適濃度であれば, 照明の有無にかかわらず, 30℃恒温下で発芽を促進した.
7.GA
3の最適濃度からはずれた濃度の処理では, 発芽は光の影響を受けることが認められた.
8.暗黒下でGA
3処理した場合, 照明下での処理に比べ, 100および250ppmで著しく発芽が抑制された.
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